2012/10〜12

10/2 Tue


 アクリル仕事の後、絵の具を出したパレットがまだ乾燥していなかったので、勢いでらくがき。B5版くらいの小さいスケッチブックがあると、こういう時すぐ引っ張り出せてよいです。

 CGとアナログイラストは、たまに切り替えるとお互いの技法が相互に干渉し合っているのをはしばしで感じることができて面白いです。両者を分けるのは「道具の使い方と仕上がりのテクスチャ」くらいで、今のアナログイラストには2012年なりのモダンな描き方ってのがあるんじゃないかと思います(と言いながら、アナログ絵を描く回数はじわじわ減ってきているのは我ながらいかんね)。
 たぶん「形の取り方」「光と空気感の表現」あたりに、過去のアナログイラストにはなかった"今時の解"があるんじゃないかな−。らくがきやCG仕事で試して、またアナログに還元してみたいものです。

 それはそうと、水差しがいつのまにか無くなって半年以上経つので、いいかげん画材屋で買ってこないとだ……。
10/11 Thu


 リンゴの市場価格が100円を切り出すと我が家ではリンゴ的な焼き菓子が焼かれ始め、秋の深まりを体感するようになるのだ。
 現時点ですでに素晴らしいアップルケーキとアップルパイが焼かれ、冬と年末コミケの〆切などなどまでが滲むように予感されている我が家です。
 見ろ、地獄の釜の蓋が開き始めたぞ……。


アイドル気味カティコさん。ニコニコ静画で壁紙サイズの原寸イラストも公開中。

絶体絶命英雄ep8-4が公開されております(次回クライマックス)。「みずはらさん」でも描いたことのあるライブシーン、大変だけどちょっと楽しい。絵柄を複雑にできず明るめに描かざるをえなかったのだけど、本当はもっと逆光を強く描いてみたいシチュエーションですね。
10/16 Tue


 アナログ仕事(序盤)。B5イラストボードに直接下描き、アクリルガッシュで下塗り。
 これで「おお?」と気付いた方は、相当昔から自分の絵を見てくださっている方だと思います。完成した絵は遠からず日の目を浴びるはず。

 パンが焼かれた。

 十五夜には雨が降ったけど団子を買った。

 秋が深まる……。
 仕事(この秋はイラストの仕事が多くて嬉しい)や冬コミの準備で、我が家はあまり近所から出ずにのんびり暮らしているけれど、冬が来る前にまた吉祥寺とか行きたいものだね。
 上京からだいたい五年が経った。それでもまだ行ったことのない街も多いので、土地勘の制覇欲は刺激されっぱなしです。

 父親がもはやアマチュア漁師とも言うべき趣味の海釣り師で、そんな実家からすこぶる美味しい魚が刺身用の柵で届きました。
 世はまさに新米時代。めしをくおう!

10/24 Wed


 
 落ちている。
 足下を滑らせて、そこからまっさかさまに落ちている。
 低木と草がはびこる泥の急斜面を滑落している。
「うっわわわわわわああぁっ――っ」
 反射的に絞り出された悲鳴を飲み込んで(落ち着け少しでも落ち着けっ)マコは状況を把握しようと首を回しかけたが、
「んぎゃっ!」側頭からしたたかに、枝か何かが激突してきたので、マコの視界には星しか見えなくなった。いや星じゃない。光とめまぐるしい影のフォルム。泥の飛沫。
 こらえようと地面に押しつけた足はあえなく滑る泥と濡れた木の根にはじかれる。手を伸ばして地面近くに延びる枝をつかんでも、速度を増して滑落する人間一人の重量を保持することはできず、掴んだそばからちぎれ飛んでいく。葉っぱが爆発するように四散して口の中に入ってくる。気持ち悪い。
(止まんない)マコは認めた。
 そこまでが一瞬だった。びっくりするくらい一瞬で、マコの体は移動し、
「マコ!」
 一瞬の終わりを第三者の声が告げる。
 時間の早さが元に戻った。
 はるか遠くからノノモリの声が聞こえた。
 どうして、森のど真ん中に、こんな坂が……
(そうだ)
 落ち続ける頭でぞっとする。そうだ。マコたちは滝を目指していた。
(この森には沢がある)
 脳裏でマコがそう言ったのと同時に視界が真っ白に塗りつぶされる。耳をつんざく爆音が擦過音が、手品のように優しい風音にすり替わる。
 茂みを突破した。目の前には、微細な鋸模様に彩られた緑色の山々。
(山々だって?)
 近くには木も枝も草も、斜面も見えない。遮蔽物もなにもなく、唐突に一キロ先の遠景が目に飛び込んだ。
「――マジでっ」
 言ってからすぐ、自分は悟ったのだ、とわかった。
 何を悟ったのかわかってもない。
 わかってもないはずだ。
 何かいろいろ突起した地面の感触が、お尻の下から、ぶつりと失せる。
 金髪が風をはらむ。
 さっきノノモリに梳いてもらった長めの巻き毛。

 マコは空中に投げ出されていた。

<さかまきの夜>


 10月はいつにも増して単品のイラストの仕事を頂けて、とても嬉しい今日この頃(そのかわり、絶好の天気に出掛けられる日がちょっと減ったけど、窓の外の風景を眺めていればそんなに気にもならない)。
 八年くらい前のサイトアーカイブ(HDDに何個か残している)を随分久しぶりに見返して、こいつは時間かけてイラスト描くのが好きな奴なのだなあとしみじみ思ったりです。今は描き方が変わって、良くも悪くも昔の絵とは違います。そのまま行くのが唯一の正解というわけではきっとなく、捨ててきたものをいずれ拾うこともあるかもしれません。まあ、いずれの話……。

 11/18(日)の創作同人誌即売会COMITIA102に、辺境紳士社交場もほ-09aで出展します。

 なんと壁配置!

 当サークルもずいぶん長い事やってきましたが、壁(だいたい大手サークルが配置される場所で、うちくらいの規模で配置されることはまずない……というイメージ)に来るのは初めてのことです。
 いつもと違うのか、あるいはいつも通りなのか……。
 新刊は今回ないのんびり参加だけれど、壁的なおまけ(?)をなんか考えて持って行くのも良いかもなー。
10/26 Sat


両面4色印刷 用紙:アラベール(スノーホワイト160kg)
印刷所:グラフィック社


 2008年の年末に作った仕事用名刺が無くなっていたので、新たに250枚生産しました。名刺も同人誌もデータ入稿が当たり前になっていて、こういう紙アイテムを作る垣根って、情報の電子化が進む一方でがんがん低くなっているなと言うのがリアルな感覚です。これだって手触り良い用紙に良い印刷で、5000円台で作れたからなー。
(安さで言えばさらに上を行くところがあるのだけど、安すぎるところは何かを犠牲にしているところがあるので、印刷サービスは「最安」から一回り高価なところに頼った方が良いように思います)

 2008年末に作った名刺に「twitterアカウント」「pixiv ID」が追加されました。同人界隈の名刺を網羅したマニアックな同人誌を見て、今はこれが普通なのだなと判断してのことです。
 名刺に限ってはある程度「時代の普通」には従った方が良いように思います。名刺は情報を伝えるための道具なので、「言葉少なな格好良さ」というのはちょっと発露する場所が違うはず(好きだけどね)。

 前回は配りきるまで4年掛かった計算になるけど、今回はどうなるかな。名刺を配れば有利になるというゲームに生きているわけではありません。ただ、名刺の無くなるペースというのはやはりなにかの指標にはなります。
 関係ないのですが今回は名前の下に「イラストレーター・漫画家」と書くのがどうにも気恥ずかしくて、「イラストレーション&漫画」という表記にしています。できれば、ほんとのところは、このへん「描いたり書いたりデザインしたりよろず」が理想です。いろいろ手を出して、人知れず熟達していこう。

11/1 Thu




 物体どうしの接触面にできる暗い影、オクルージョン・シャドウという概念をカラー&ライトという絵の技法書で知ったのですが、経験的に描いてたこの箇所を意識して塗るようになったら、ちょっと自分の描く絵が自分の好みに近付いたように思います。
 たまには、自分自身のやり方を外部の技法によって検証しなければいけません。せっかく世の中には良いテキストが無限にあるんだし。

 ここんとこ日替わりで様々な仕事をしていて、とっても楽しいのだけど、一つの絵が遅れてしまうと玉突きのように後々のスケジュールが乱れてしまいます。これはほんとにいかん。

11/3 Sat




 辺境紳士社交場、冬コミ落選!

 年末に予定されていた新刊「シュレディンガ・フォークス2(仮)」は、時期をずらして来年2/3のコミティアで発表します。
 正直、原稿の進み具合と照らし合わせて少し胸をなで下ろしたところもあるけど(笑)、やはり落選は残念。当確した日とも落選した人もそうだと思うけど、このイベントに本気で出るつもりで日常を組み立てていたからねー。
 奥さんこと神無宇宙さんのサークルばんそうこう。も落選しており、現在我が家はてんやわんやですよ。
 おのれ! コミケの神!

 ただ、冬コミでリリースされるHUMMING LIFEさんの新譜には自分も関わっております。
 こちらをぜひぜひ、チェックしておいてね。
11/7 Wed



 今日はお茶の水方面に向かい、素晴らしい方々とSW2.0を遊ぶという栄えある仕事をしていたのでした。
 自称伝説(今野隼史による自称)の同人リプレイだるふぁいと!! TRPGに引き続き、正式な形では二度目となるSW2.0プレイです。少しはルールが身に馴染んできたかも。
 なんにせよこちらのセッション、後日R&Rで記事になったりするようで(もちろんプレイヤーが挿絵を描くのです。イラストレーターセッションなので!)、詳細をまたあとでおしらせしたいと思います。
 楽しかったし死にそうになったしコボルトはもふもふで可愛かったしめくるめくファッションショーはマジ○○だったしで、もう……。
 今回のセッションも楽しかったなあ。TRPGってやっぱり、どんなゲームでも、どんな初対面の人とやったって、きっと楽しい。今回も良い挿絵を描いて、卓を囲んだみなさんにお返しせねばだ。
11/8 Thu




(同人誌の背表紙についてメモ Twitterより)

・本棚の同人誌エリアがキャパオーバーになりそう。整理せねば……。

・書棚に差したとき見つけやすいように自分の作る本は「背表紙」を意識してるのだけど、薄さによっては文字が入らない…こんなときは、表紙イラストやデザイン上で「特徴的な配色/ストライプ」が背表紙に配置されるようにしてやるとかなり有効。続刊ものでこのフォーマットを共通させると気持ちいいよ。

・薄さに反して、縦差ししたとき異様に見つけやすい同人誌と言えばHAMU-studioさんの本で、「凹凸があり手触りいい表紙の紙色+ポップな二色刷」に統一されたフォーマットがとても気分良い。内容にも合っている、優れた同人誌装丁だと思う

・もう一つ、ひらのまさのりさんの同人誌は配色が極めて特徴的(グラデーションをおさえたマットな原色を一見奔放に配置しつつ、まとまりが秀逸。スゲェ)なので、薄い本でも縦差し時の視認性が抜群です。見習いたいなー

・絶対にあとでみつけたい薄い同人誌(資料とか、TRPGルールブックとか)は背表紙サイドに柄物のマスキングテープを貼っておくというのも有効かもしれません。ただし、テープの糊が変質する可能性があるので、貼る本も周りの本もPP加工されてたほうがいいかも。


まとめ。
11/17 Sat [コミティア102情報]




11/18東京ビッグサイトで開催される創作系同人誌即売会「コミティア102」、辺境紳士社交場も参加いたします。

サークルスペースはほ-09a、壁際です!!
会場内マップはこちら。(pixiv)

このイベントは全てのサークルが「オリジナル」。自分自身の創作で勝負を仕掛けています。入場には有料のカタログを購入する必要があるけれど、創作する人もしない人も、ぶらぶらするだけで刺激のあるイベントになる……はず。ぜひぜひ!

当日うちでは、以下の本を並べる予定。現在通販では買えない本&グッズも少しばかりあるので、気になっていた方はチェックしてみてあげてください。
(今回は近隣に「アダルト」ジャンルがあり、サークルの周囲はちょっと立ち寄りづらい雰囲気になってしまっているかもしれません。ご容赦)

水位標識の描けるまで
\500 密度のやたら多いイラストメイキング本。
流行りの技法はないけれど、絵を描く人も絵を描かない人もきっと楽しめます。


シュレディンガ・フォークス
\700 猫耳王女と武装メイドのライトノベル。
挿絵と文章、全部自分で描いてます。究極の趣味的同人誌。


シンメトリカルゲイザー
\300 18禁フルカラーアナログ落描き本。

みそら Dual orbiters *現在通販なし
\300 レシプロ戦闘艇ファンタジー漫画。代表作。

シンメトリカルゲイザーのポスター *現在通販なし
\300 B3イラストポスター(全年齢)ちょっといい印刷。運搬用の筒入りです。

ハガキサイズのイラストカード(4種/裏表に絵入り)
\150 / 4枚セットで\500 ピンでおきがるに壁に貼るためのイラストカード。
おみやげに一枚だけ買ってくのも大歓迎!


Private Films
\1500 HUMMING LIFE2012年のアルバムCD。ジャケットを担当しています。
気軽に聴けて、聴くたびに好きになるタイプの心地よい楽曲群。おすすめです。
公式サイトで試聴もできるよ!


だるふぁいと!! TRPGリプレイ *現在通販なし
\1500 吉村麻之作品のヒロイン達が大暴れTRPGリプレイ本。
自分は挿絵&プレイヤーを担当してます。厚み、読みやすさ、挿絵量、いろんな意味で常識外れの伝説的同人リプレイ。
元ネタやTRPGルールを知らなくても楽しめます。おもしろいよ。



 当日今野隼史は「スケブ」の受け付けはしていないので、それとなく気を付けてもらえると幸い。15時台に早めの撤収をしている可能性があるので、絶対来るぞっていう方は(ありがたい)、心持ち早めに遊びに来るようにしてみてください。

 お隣では奥さんこと神無宇宙さんの「ばんそうこう。」も出展していて、こちらでは新刊が並ぶそうです。(詳細ページ
 新刊を作っているところを自分はちょくちょく横で見ていましたが、いい本ですよ−。読む人が誰であれ、届くものがあると思います。おすすめ。
11/18 Sun[comitia102] [Gallery:SW2.0もろもろ]


 コミティア参加してきました。冬コミに落ちた辺境紳士社交場にとって、これが2012年最後の同人活動の場となります。ゆりかもめできりんの群れを見ながら国際展示場正門駅まで移動。

 前回のコミティアと同様に既刊祭りだった我がサークルの展示ですが、前回よりは種類が絞られていたため、レイアウトに余裕が生まれております。「見本誌」「お品書き」の二つをあらかじめ準備しておくことこそが、同人サークル設営の大鉄則であると自分は学びました。

 だるふぁいと!リプレイを委託で並べるべく、吉村さんから直接本を受け取ったのですが……なぜこんな怪しげな革の手提げ鞄に一億円よろしく紙束が積まれていたのか想像を絶します。聞いたところ狙って怪しさを演出したらしいです。こやつめハハハ。
 しかしそれはともかく、現状通販に回っていないということもあってか、リプレイ本は予想以上の売れ行きを見せてこちらはびっくりです。寸前に「委託しますよ」コールしといて良かった!

 壁の様子。A3出力を二枚貼り合わせた手製のポスターを貼ったのですが、想像してたより、ものすごくちっちゃい(写真だと遠近付いているのでさらにちっちゃい)! 目を引くかどうかにおいては小ささが悪とは短絡的に言えないのですが(事実、左の「ばんそうこう。」壁に貼られていたまんまるポスターはちょうどよいバランスだったと思う)、もしも次また壁に配置される僥倖に恵まれたときは、A1とかA0という業務レベルのサイズもちょっと考えておこうかな、と思いました。

「壁」の効果はまったく体感できなかったな、と言うのが本音のところ。
(荷物が展開できるスペースは圧倒的に広く、その面ではとても快適でした)
 考えてみれば当然なのだけど、"壁だから人がたくさん来る"ってことはまったくなく、むしろ島中の賑やかさから分離された「独特のまったり感・閑散さ」が昼過ぎ以降に壁一帯を覆っていく様子が、席の内側から見ることができました。
 新刊がなかったというのが一番の理由だったと思います。
 そしてもうひとつ……「少年まんが」で申し込んだ結果「アダルト」ジャンルとの境界線付近に配置されてしまったという事も、なにかの影響が及んでたかもしれません。今回、女性の方がいつものコミティアの1/4くらいしかいなかった印象です。今回ばかりは配置采配を恨んじゃうなあ。

 もちろん、新刊だ配置だとなんのかんの言ったって、すべては「中身」勝負。
 中身をちゃんと自信作にした上で、できれば、作った本をたくさんの人手に渡したいというのが自分の欲求です。そのためにも次回、申し込みジャンルを変えてみるというのも、ひとつの手なのかもしれないなー、と思う次第。

 そんなわけで、遊びに来てくれた皆さん、ありがとうございます。ちょっとでも楽しんで頂けたら幸い。
 次回2月のコミティアでは「シュレディンガ・フォークス」続刊が新刊として並びます。こいつはたとえば「ファンタジー」ジャンルに並べるというのも、結構、お似合いなのかもしれないね。
12/19 Sun


 気がついたら一ヶ月が矢っぽいスピードで飛び去り、天気は真冬になり、年末が目前に近付いてきました。
 コミケに落選したのに、この時期描いてる絵とマンガの量は今までで一番多かったかもしれません。キャパシティオーバーを起こして仕事面で迷惑を掛けてた面も少なからずあったので、ちょっと、抑制方面に環境をコントロールしなきゃならんと反省しているところです。限界はあるしね……。

 そんなわけで、先月末は奥さんの誕生日だったので、新宿と多摩動物公園に行っておりました。
 新宿からモノレールを乗り継いで、都内にある森じみたエリアをぐるぐる回るコースです。

 ユキヒョウの子供。尻尾モフモフ!

 ムフロン。運が良ければ間近で角を見せてくれます。動物の角をここまで観察したのは初めてだったかも。なめらかでごつごつで、光沢をたたえた非常に美しい質感。格好いい!

 インコ。ちょっと寒そうにひなたぼっこしていた。大型鳥の首後ろって、鱗鮮やかなドラゴンにも見える気がする。

 オオゴマダラ。園内の一角に巨大な温室があって、空間いっぱいをこの巨大な美しい蝶が滑空していました。蝶って滑空できるのか……。

 平日の昼過ぎ、目立つお客と言えば幼稚園の見学ツアーとすれ違ったくらいで、とても居心地が良いロケーションでした。動物半分、天気の良い紅葉を眺めながらぶらぶら歩くという体験が半分、という感じ。「公園」と名が付くだけはありました。また平日に行こう。

 これは動物園ではなく、父親が早めのクリスマスプレゼントだと言って買ってくれたMacBookAir13インチ。びっくりしたー。
 自分のPC歴は、中二の頃父親がNECのキャンビーというwin3.1機を買ってくれたところから始まりました。あれでRPGを作ったり絵を描いたりゲーム遊んだりゲーム遊んだりゲーム遊んだりゲーム遊んだり文章打ったりしてなかったら、今自分はまるで違う仕事をしていたはずです。
 この歳になってパソコンを買ってもらうことになるとは、全く思ってもみませんでしたが(ほんと)、この機会がなかったらMacを手元に置こうとは決めなかったかもしれない。ありがたいな。軽くて早くて可愛いマシンなので、公私でうまく使いこなそう。

 手持ちのAdobeCSはWin専用なので重仕事は託せないだろうけど、たぶんかなりのことをコタツの上でできるようになるだろう。ファイアアルパカっていうフリーお絵かきソフトがあるそうなので、これでらくがき更新とかできるかな−。あとATOKは真っ先に買わなきゃね。
12/21 Fri [Gallery:モンスター・コレクションTCG]


 左ニュースでも書いているように、秋田発のサブカル・フリーマガジン「乙。magazine Vol.3」表紙イラストを描かせていただきました。リンク先で全公開しているweb版をぱらぱらめくるだけでも、興味深いトピックが高密度に詰まっていて、楽しい一冊ですよ。
 地方でこういう試みがいままさになされているというのは心強いし、出身者としてそこに関わることができたのは光栄なことです。近日リリースされる紙版もとても楽しみ。


 絶体絶命英雄のクリスマス壁紙を今年も描きました。昨年のと対照的にしているので、イブの前後で切り替えたりしてみるのもよかったりして。使って頂けると幸いです。

「絶体絶命英雄」はトップリンクにちらっと書いているとおり、2013/1/7以降は「episode1-1〜1-5("絶体絶命少女"編)」と「最新更新分」を除いて有料になるので、年末年始のお暇なタイミングで、過去話を一気に見ておいてほしいと作者としては願っております。
 有料化というのはだいたいにおいて「やむをえない」ものだけど、描き手にとっては往々にして、対価を得るよりも「見る敷居が低い」ことが長期的に大きな力になるもので……なかなか難しいものですねー。
 今までもそうしてきたつもりだけど、今後もちゃんと「気持ちよくお金を出せる」ものを作っていけるように気合い入れていかねばだ。連載も、あと三回で大団円を迎えます。
12/23 Sun [radio#10 同人音楽と、イラストについて]

 インターネットラジオ辺境電波社交場第10回、公開しました。今回お招きしたのはHUMMING LIFE日向そらさん。同人音楽とイラストのことについて、前後編あわせて2時間ほどしゃべった長丁場ラジオに加えて、今回はさらにHUMMING LIFE楽曲から3曲をフルで収録することができました(ありがとうございます)。
 冬の夜長にお茶やコーヒーでも淹れて、ゆっくり聴いてもらえると幸いです。



 そしてここで年末のお知らせ、第一弾。
 このラジオでも収録について触れていた、年末の冬コミにリリースされるHUMMING LIFE新譜「マージナルブレンド」で自分もジャケット&ブックレットのイラストを描いています。
「冬の街」「暖かいカフェ」をテーマに、いつもとまた雰囲気が違ったものになっていて、面白いミニアルバムになりました。
 収録曲もアコースティックに統一されていて、とてもいいかんじ(本物のバイオリン演奏が加わっていて、聴き応えがすごかった)。
 公式サイトでは試聴もできるので、じっくり聴いてみてください。

 実は今回、自分が書いた小説「シュレディンガ・フォークス」をモチーフとした楽曲もあるのが、辺境紳士社交場的には一番のポイントだったり。なぜこの一曲があるのかは、来年また改まった機会に詳しく書きます(ほんとは今書く予定だったんだけど、自分が冬コミに落選しちゃったので)。



公式サイトと試聴はこちらで。


12/28 Fri


 先日の「マージナルブレンド」にひきつづき、年末コミケの新作情報。
 サークル『Circles' Square』さんの冬コミ新刊『はじめての同人誌』で、イラストを描かせていただいております。本全体にフルカラーのちっちゃいカットがたくさん詰まった、イラストレーター的にもとても楽しい製作でした。
 リンク先で、この本の詳しい雰囲気を確認できると思います。
 タイトル通り「同人誌に興味はあるけど、実際どんなものなのかよくわからない」という方に向けて、"敷居を低く&読んでて楽しくためになる"冊子ではあるのですが、詳しい人もしっかり読み込めるトピックがぎっしり詰まっているものにもなっているはず(個人的にもかなり興味のある内容です。完成品を読むのが楽しみ)。よろしくです。

 さて年末が近付き、街もやおらうわついてきた今日この頃ですが、奥さんと浅草を散歩したりしてました。

 街のそこかしこが「スカイツリーが見れる名所」になってる。この未来塔はもうちょい時代が過ぎたら登ってみよう。

 スナック街のど真ん中に唐突に立っていた、「mikki」という洒落たカフェのカレー。端正で非常に居心地が良くてコーヒーも美味しくて、なにより、カレーが美味しかった。次はタコライスを食べに来よう。

 土産物屋が建ち並ぶ大参道は平日の真っ昼間でも人でごった返していて(冬休みだからか)、建物の積み重なりも合わせて見ると「賑やかな迷宮」という風情が漂っていて、独特だな、と思う。吉祥寺のハモニカ横町に並ぶ「見ると面白い」東京の景観かも。

ギャラリー・エフ」という喫茶店に入ったら、幸運なことに看板猫の銀次親分が出迎えてくれました。カメラのストラップでちょっと遊んでもらってとても嬉しかった。親分ありがとうございます。来年もいい年になりそう。



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