2009/10〜

10/2 Fri


□□□○  ゲーム日記。
 ここ一月ちょい「パタポン」(PSP)遊んでいました。面白かったー。これは「塊魂」並に誰にでも勧められる、手軽で素敵なゲームだ。ベスト版が出ているので、PSPを持ってる方は遊んでみると良いですよ。いつか続編の「ドンチャカ」を買おう。
 その一方で「とつげき!人間戦車ALTeR」(PC)富士樹海大洞穴に潜り続けています。地下20階を越えて、敵が平然と攻撃を回避しだして、がしがしこちらの強化プラグインを無効化しだしてきてから、ゲームはふたたび原点の使い捨て戦術シミュレーションに回帰してきました。手強い。敵の速攻一撃で物資10万箱単位の車両小隊が壊滅したりしてしまう。こういうとき通信速度6突撃車両チャッピーの心強さと儚さたるや半端ではない。

 多数を率いるゲームである戦術シミュレーションというジャンルが自分の好みに引っかかるいくつかの理由の一つが、「指揮官魂を燃やしてくれる物語」なのかもな、と、ちょっと思ったりもしてます。これがあるゲームと、ないゲームがある。後者は、こんどは「RPG」の方に寄っていくのかもね。これはこれで、だ。
10/7 Wed

 雨が続きますねー。どうも居心地が悪いな、と思ったら、雨のせいでも何でもなく、夏コミが終わった後もちっとも部屋を片付けずに居住空間がだんだんと狭まっていることに原因があると気付きました。
 あのさ、せめてこの、扇風機とかしまってもいいんじゃね?
 うん、まあ……。いつか、ね……。

 マンガも考えつつ、挿絵も描きながら、「辺境画商(β)」、隙を窺うように進めています。これがなければ、自分の絵の具への感覚はあっという間に錆び付いているに違いないのだ。
 仕事関係で近日発表したいことがあります。そのためにも今、扇風機だけではなく、あれやこれやを片付けておかねばならない。なんといっても2009年って、あと三ヶ月もありません。
10/8 Thu


 台風一過! どうなることかと思いましたが、午後には風が雲という雲を吹き飛ばして、青空しか目に入らなくなりました。こういう稼業だからこそ、日の光に当たらんと精神衛生を保てないもんだ。この天気が続くなら、明日は久々に洗濯しよう。そして部屋を片付けるのはまた今度にしよう。
10/16 Fri

 二年前に引っ越し準備に奔走していた頃に匹敵するくらい、人生で一番忙しい十月です。やること考えること超山積! こういう時に生活内容のリアルタイム記録ができるtwitterはなんとも手軽で便利なのですが、案の定、こっちで日記を書く頻度が激減してしまいました。うーん、知り合いのサイト管理者さんがtwitterをあえて始めない理由も素直に納得できるなあ。

 忙しさにかまけて、カレーもしばらく作っていない。どうした俺よ! さあ、米を炊いてまだまだ働け。引き籠もるにはうってつけの良い天気が続く。
10/20 Tue

「くわしくはのちほどですよ」

 まだまだ仕事。
10/25 Sun

オワニモ!
 ここにきていきなり天気が悪い。洗濯したいなー。昼夜不定で仕事中で、今は漫画を描いています。
 ゲーセンでみかけた物メモ。見覚えがありながらさっぱり違和感がなく、脳内に一致する物が一つもないという秀逸なフォルムをしていやがる。緑色があったら欲しい。
サンマ付き
 白飯が似合う季節。実家筋から届いた新米が驚きの白さ。この日はサンマを隣に添えて食いました。ごちそうさまでした。美味すぎる!
10/29 Thu

あまやどり MEGANE saves us.
 大きめの仕事が一段落。11/1までにこれを告知します。
 10月にやるべきことは、あとはそんなに多くありません。ハロウィンはなにかしようかな(今年の魔女モギは30日にカボチャをくりぬくらしいので、自分と同じファンの方は、気を付けよう)。

 私信混じり雑記。
 自分もいつか吉報を平然とした顔で報告したいものだけど、良いニュースってやっぱり、一朝一夕に用意できるものではない。毎日の健康と研鑽と謙虚さの向こうにそれはある。そしてもちろん、ここだってものを作ってなんぼのサイトだ。適度に頑張っていこう。
 なんにしても、どんな形であれ、良いニュースというものはめでたいものだ。おめでとうございます!
10/30 Fri

 読み切り短編漫画「スパイシィ・スパイズ」の情報を左側に掲載しました。気が向かれたときは、よろしくです。

 今年初めに同じ事をお願いしましたが、この時いただいた沢山の反応が、確実に「みずはらさん」に繋がる筋道を作ってくれました。他力本願と呼ばれるかもしれないけれど、本当に助かりました。改めてみなさんに感謝。

 ハロウィンですし、明日はお題を募集して絵を描こうと思います。土曜日23時台よりその様子を動画で生中継しよう、と考えているので、明日の秋の夜長に暇があったときは、またこのサイトを覗いてみてください。
11/2 Mon

デスクトップ

 10/31の夜中に、今月の看板絵のお題募集から着彩までをustreamで生配信してました。突発企画&翌日朝四時までやってたような無茶なイベントだったにもかかわらず、けっこうな人数が中継を見に来てくれたようで、ありがたい限りです。改めて見ると、いかにも深夜に描きそうな無茶なお題でしたね(笑)。
 絵の具の使い方の参考になるように、筆を走らせながらその様子をなるべく実況しようとはしていたのですが、脳の違うところを同時に使っているせいか、やはり所々で言葉があやふやになったり黙ったりしてしまっています。「簡単でしょ?」と最後に言うようなハウツーにはなっていないにちがいない。
 ゲーム実況プレイの巧者って、常人よりとても頭が回るのだろうな、と、自分は畏怖します。

 12/31の冬コミ、お誕生日席への配置となりました。それに見合うか見合わないか、肩の力を抜いた(FAPR比30%くらいの薄さで)新刊を作ろうとは頭が動いているのですが、手の方が動いていません。やる気出ろ!

 忙しい10月は慌ただしく過ぎましたが、11月も似たり寄ったり。毛布や布団をクリーニングに出して、睡眠環境を万全に整えました。せめて寝ないと生き残ることは叶わないだろう。
11/3 Tue [Gallery-Others]

 先日秋田県羽後町で行われた「美少女イラスト秋まつり@羽後町」、有志の方がスライドショウ・レポートをニコニコ動画にアップされている(要アカウント)と聞いて見に行ってみたら、自分の寄稿したイラスト色紙もちょっとだけ映っていて照れました(笑)。そんなわけで、Galleryコーナーに件の色紙絵をアップしております。

 それにしても、痛車もコスプレイヤーの方々も集結してたようで、盛況だったのだなあ。羽後町はなんだか楽しそうでいいな。しばらく地元に帰れていない時期が続いているけれど、隣町であるところの本荘もちゃんと、みんな元気でやっているだろうか。またいつか、田舎町を舞台にしたマンガを描こう。こちらはぼちぼち元気です。

 11月に入るやいなや、がつんと寒くなってきたね。早めにコタツ布団を手配するべきか……。
11/8 Sun

森ミティアさん
 自分は左上方向に人を立たせるクセがあるような気がしてきたため、矯正してみようと思います。どっち向きでも描けるに越したことはない。顔の描きやすい向きという話は良くあるけれど、そのへんは昔、たくさん「逆」向きの絵を描いて両方に慣れさせました(でも多分、まだ不得意な方向はあると思う)。自分が達成できた練習らしい練習と言ったら、それくらいかもな。
11/16 Mon

同地名由来シスターズ(実は古雪さんの方が三年ほど早い)
 ドラゴンエイジ見本が届いて、ついに「スパイシィ・スパイズ」って名前のマンガが衆目の前に出たのだなあと実感しておりました。不発のタイミングと潜伏期間を経て、実はここまで四年掛かっております。長かった。

 そんな経緯もなにも抜きにして、気楽に楽しんで頂ければ幸いと言いつつも、今回の内容は一見さんにやたらと厳しい「前編」16ページ。例えるならば名探偵コナンの出題編の前半Aパート。死体が見つかってヒロインが「きゃー!」と叫んでドアがばたんと閉まるまでの物語。来月号も合わせて読まないとお話は終わりません(すいません……)。良かったら、前後編とも読んでやってくださいね。
11/17 Tue

ゆきさんモード
 追記しようと思ったら日が変わってしまった。
 おなじみ吉村麻之さんのサイトむきりょくかん。で告知を見た方もいるかと思いますが、「雲のない雨空の下で」が再販されています。
 その履歴二版七刷!!
 オリジナル同人小説という世界がここまで到達したのって、(なによりも作り手の愛と熱情って意味で)希有なんじゃないかなと、改めて思ってます。ついついコストに目がいきがちだけど、お金を掛ければ誰でもできるって事ではない。自分の身一つで、この数の人に本を届けることができたということが、同じ作り手としてとてもうらやましく尊敬できると感じるのです。
 一方で、その中に、自分の絵が載ってるというのは、照れます(笑)。

 改めて紹介すると、これは2006年の夏に吉村麻之さんが小説を書いて、自分がそこに挿絵を描いた文庫本です。
 三年前、「七人の武器屋」は三巻目が出た頃ですね(もう三年か!)。文章は2007年の時点で改稿されているのですが、挿絵はそのまま。三年前の絵はちょっと気恥ずかしいのですが、筆者吉村さんに最初にオーダーされた「空」は今見てもしっかり描けているはず。
 触れていない方は、よろしかったらぜひに。晩秋の物語だけど、爽やかな作品ですよ。

 ドラゴンエイジのP138を見るとハガキに書くためのアンケート設問ページがあるのですが、そこにはしっかり「スパイシィ・スパイズ」の欄があって、この作品について[連載を希望する]から[特に読みたいと思わない]まで選択できるようになっていて、非常にスリリングなのです(今野隼史が)。どうなるかなー。
 気にはなれども、後半を描かねば始まるものも始まるまい。やろう。
11/20 Fri

ヒロインはこの子じゃなかろうか、と思うのです
 祝! 「テツワンレイダー」刊行!!
 大楽絢太さんから著者献本としてフライングゲットしていた自分は、一足先にこの本を読破していたのです(感謝!)。
 おお、やっぱり、「武器屋」とは違う物語だなー。
 でも、やっぱり、これは大楽さんの書いた小説だというのは無意識の所で、随所でわかった。
 うん、あいかわらずだ! 良かった!

 大きな流れを長いスパンで書くという今回のシリーズ(でも、正直、一巻の流れの速さは予想よりも三倍くらいスピーディーでびっくりした)、これは早く二巻が読みたいな。

 挿絵描きとして思うのは、魅力的なキャラクターイラストを描けるっていうのは、ひとえに愛と技量のなせる仕事で、自分はこの点をほんとに見習わねばならないということなのです。
11/27 Fri


「スパイシィ・スパイズ」後編も完成したところで、ここ二年半ほど会っていなかった同郷の友人の顔を見るために大阪に行っておりました。一泊二日。大阪は初めて行く土地で、自分が踏破した中では一番西にある街です。


 微妙に説明しづらいけど、現地で見るとなんか街の色彩感覚のノリが余所とは違う。面白い。


 串カツうまい。「二度漬け厳禁!」の文字が、もう「串カツ」の文字よりでっかく書かれているところを沢山見掛けました。キャッチフレーズだったのか。


 翌日。大阪巡礼者の掟としてたこ焼きを食べないことは許されない。とろとろでうまい。


 大阪駅を改めて見物。ビルがものすごく多い印象。あと、厚着で行ったらやたら暑かった。


 そういやサブカルチャーは日本橋にあったよな、と記憶から上澄みの知識を取り出して、なんば近辺をひたすら歩き回ってました。
 道中黒板がやたら安く売っている店があって買おうかちょっと迷ったけど、さすがに巨大な板を背負って帰りの新幹線に乗るのもいかがなものかと思ったため、断念。
 下調べ無しで見つけるのは不可能だったことを悟ったので、ネットカフェで地図を確認してようやくメロンブックスに辿り着いております。この界隈はなんというか、中華街のように凝集された小さくて濃い秋葉原があったような感じでした。


 メロンブックスをなぜ目指したかというと、増刷したての「雲空」を見るためだったのです。
 六冊ほど確認。
 でも何故か「オリジナル/文庫本」の棚でなく「東方小説系」の棚に平積みされていた気がするのは気のせいだったろうか。もしもピンポイントで「雲空」を探そうとしている人がいたら、気を付けた方がよさそう。


超短期滞在だったけど、面白かった。今は東京にはすっかり慣れたけど、上京に慣れない頃(二十歳やそこらに、初めてコミケに行った頃とか)は今回と同じ心地よい緊張感があったってことを思い出した。いつかまた行こう。

 さてさて、「パプリオーン! みずはらさん」第六話が雑誌に載っている時期になりました。よろしくおねがいします。ラッシュ公式ブログにて、かなり重大な吉報がさらりと書かれていて自分はこっそりびっくりしました(笑)。
 はじめは短期連載を予定されていたこの物語にとって、もはや想像を絶する領域です(雑誌で連載を追っかけてくださった皆さん、本当にありがとうございます)。ここがある意味スタートライン。半年以上掛けて、ついにここまで来ましたよ!
11/30 Mon


 年末を前に、やるべきことはどんどん目の前に積まれてきました。やるぞー。「みずはらさん」も、単行本一冊分を越えた領域に一歩足を踏み出す第七話が始まろうとしています。次回を打ち合わせる前に、今号のラッシュ掲載話のラストで「次回新展開」とアオリ文に予言されてしまったので、自分はどうやら新展開を考えねばならないのです(笑)。やるぞー。

 気がつけば、独り暮らしも丸二年を突破しました。あっという間だ。なにも考えなくても死ななくなったけど、男独り暮らしの暮らしぶりは案の定ぞんざいになってしまったなあ。一年前吉村さんと語った2009年の抱負「生活をおろそかにしない」、これを嘘にしないためにも部屋に溜め込んだ段ボール箱を処分して、また鍋とかを作ろう。
12/3 Thu



 先日はわけあって、水原薫さんと藤田昌代さんとジェーニャさんとお会いして対談を行っておりました。個人的に、この緊張を味わったのは二年前の「武器屋」ラジオ収録以来。でもとても、楽しかった。お三方とも自分がマンガに描いたより(当然ながら!)とても魅力的な方達で、あんなに好き放題にマンガを描いてしまった自分に対してもにっこりと感想を伝えてくださったりして、自分は恐縮するやらほっとするやら! あたふた!
 本当にありがとうございます!
 大きな勇気を頂きました。
 まだまだ、自重しないで、好き放題描かせて頂きます(それは正しい勇気なのか)。

 そんなわけで年末から俄然動きが激しくなってきた「みずはらさん」企画、詳細は後で一気にお伝えすることとなりそうだけど、自分は今からちょくちょく動いているということをお知らせいたします。
12/8 Tue

I will see you on that shining stage again.
 二年酷使してきた包丁がいよいよ切れなくなってきたので、ちょっと気張った値段のものを新調したりしました。おお! 従来比1.5倍は食材が切れる! 気がする!
 ……一緒にトマトパックを買って、切れ味を比較すれば良かったかもしれんね。
 自分で近頃どうも自炊エネルギーが落ちているのを感じていたところなので、こいつをてこ入れに、またなんか切りごたえのある食材を買ってみることにしよう。原稿料も入ったことだし。

 テレビを日常的に見ておかないと、年の瀬のムードもなにもなく12月があっという間に身体を吹き抜けていっちまうような気がしてなんだか恐ろしくあります。季節感のあるインターネットってあるのだろうか。時節に変容するgoogleロゴだけでは何かが足りない。もちろん、このサイトだって、なんちゅうか季節の移り変わりをほとんど記録していないのだ。夏にそうめん食べたり、冬に鍋食べたり、するようなそういうことをつぶさに書いてかないといけないような焦りに駆られる、気がつけば今年も残り20日ちょいです。もうちょっとくらい、生き急いでも良いのではないか、俺よ?

 まだまだマンガを描いております。これを終わらせなければ冬コミの展望など何一つ語れない。自分のマンガの場合どうしてもやっぱり、「独りで描くために」挿絵とは違う描き方をしていかないといけない、と、連載を続けながら実感を強めています。捻りだした手法だって、まだまだ我ながら拙いところだらけ。まだまだだ。精進しようぜ。
12/18 Fri

 年に二回くらいは、この言葉を使って良いのではないか。作業の修羅場であたふたしておりました。俺は一体どれだけの間マンガを描き続けていたのだ。
 今日ようやく一息、ふう、と付いたらいつの間にか息が真っ白です。クリスマスソング? お寺の煤払い? 一週間後には年賀状の投函期限ですか? 二週間以内に冬コミですか? もう2010年ですか?
 アーーーーーーーーーー!!
 これは生き急いでるというのか?

 うちひしがれる暇もなく今年中にやらなきゃいかんことがもう少しだけあります。
 今年中にはオリンパスのPENの白い奴が欲しいな、とゆるゆる思い続けております。サンタさんという名の俺に内心お願いしてみるかなあ。
「そうじゃな、待っておれ」しばらく待つとサンタが通帳を手に戻ってきて言った「家賃と、冬コミ新刊印刷費の後金と、帰省の切符代と、壊れたスピーカの修理代にわしの口座が持ちこたえられたのなら、その九万円+-の出費を許してやらんでもないのう」
 年末の空っ風は昔から俺の身体の芯を冷たく乾かしていきやがる。しかしこの、去年買った湯たんぽは偉大だ。厚着して足裏を温めるだけで、わりかしなんとかなる。金属製ならぬるまった段階でコンロ再加熱もできるし。独り暮らしなら、これで冬を乗り切ることも可能っちゃ可能だと思う。
 
12/22 Tue

シキの方
 二匹の猫と暮らしている兄夫婦の家に久々に遊びに行って、猫に警戒されたり歓迎されたりしておりました。一年ちょい見てない間に、大福みたいになってないか、君ら? しかし相変わらず美人。
 絵描き稼業に就いて、今もそれなりに生きていけてる、と言う報告を家族にちゃんとできるってことを、そういえば昔は想像もしていなかった(のーてんきなだけだったんだけど)。昔はずいぶん心配掛けてたことだろう。ひょっとしたら今だってそうかもしれない。幸いかどうか、働いた成果は物として残る仕事をしている。まだまだものを作っていこう。

 12/9発売のドラゴンエイジに「スパイシィ・スパイズ」後編を描かせていただきました。見返すとほんとに頭の悪いマンガで良い感じです。
 素晴らしいロゴを作ってくださった剣崎ぢゅんさん、ありがとうございます! ほんとに三回目以降、このロゴを紙面に飾れたら良いなあ。
 オマケ付きなため立ち読みが非常に困難な仕様なのですが、どうかご容赦ください。
「続きを描きやがれ」と自分の脇腹を膝蹴りするような愛のあるハガキ、お待ちしております(笑)。

 このマンガ自体とは関連づけたくない話なので、ここで一度改行します。

 後編を紙面で読み返してみて一箇所だけ「ん?」と思ったのですが、劇中とあるキャラの台詞で「子供」と言わせていた部分が「子ども」に変更されているのですよね(この箇所のみ、自分には無断での変更でした)。このことは自覚していなかったけど、調べてみたら方々で結構問題になっているようで。
「子供」表記が差別表記に当たるかどうかという議論はとりあえず脇に置くとして(個人的には、べつに"子供"でいいじゃん、と思う)、変なクレームを予防するために「子ども」にしておくという編集方針も、自分は納得できます。
 できるのだけど……きっとここ、「ガキ」と言わせたら、セーフなのでしょうね(件の台詞、悪役が言ってるしね)。
 差別って何だ?
 難しいというか、変な時代になったなあ、と思います。
 とりあえず次からは、「子どもと書き換えるくらいなら、違う言い回しを考えます」と伝えるようにしよう、と決めました。商業上で文章表現に携わられている方は、すこしだけ気を付けておいた方が良いかもしれません。

 先月発売されているドラゴンマガジン、「RPG W(・∀・)RLD」特集のうち2ページにドット絵を描かせていただきました。「自分の担当表記を"Dot graphics"」にしてくださいとお願いして、その通りにしていただけました。小説紙なのに、自分はどういう仕事をしてるんだ、と思うとかなり面白いです(笑)。仕様的にはほぼFC→ほぼSFC→ほぼSSと進化している三連作でございます。

 年賀状書かないとね、という季節相応の一行も付け加えとこう。
12/24 Thu

メリークリスマス!
12/28 Mon [Projects Comicmarket 77]

 冬コミ情報ページ、本格的に更新しました。新刊の詳細と、イラストを担当したもう一件の冊子について情報を追加しております。

 今回の新刊「みそら No dog runs without biscuits」、これは一年以上前に仕事として持ち込んで浮上させられなかったマンガのネームに直接CG加筆を行い、冊子の体裁に整えたものです。……いちから書き下ろす時間がなかったー。そんな手抜き感と無念の籠もった冊子になっちゃったのですが、完成した本を自分で読み返してみたら、なんだか妙な読み応えはあったような気がします。これはあれか? いや、あれじゃないか? つまりさ、あれだよ。
 吹き出しの数がやたら多いんだ!

 密度薄めで冊子仕様としてもシンプルな、一冊300円の、前作同様のある意味実験作。お気に召すかどうか。
 私的な事情により辺境紳士社交場は2010年の夏コミを欠場するので、出来はどうあれこいつは、自分にとって一つの記念になる本になりそう。
 大晦日、機会があったら、サークルまで見に来てやってください!

 年内にやらなきゃいけない仕事がまだ、じみめに残っています。やったるぞー。根こそぎ後顧の憂いを片付けて、コミケに行くのだ。

12/30 Wed

不足予測
 天気が良い中、コミケ準備中。普段は見本誌用の帯とか値段表とか、現地に到着してからその場の者で急ごしらえしていたのですが、そのせいで開場(10時)に設営が間に合わないといった醜態も数限りなく見せていた辺境紳士社交場なのでございます。
 今回は違う!
 THE準備万端! 「現在小銭が足りない」表示板まで作り上げた!
 これで、つつがなくイベントをこなせると良いなぁ……。

 今回の辺境紳士社交場、机の上に並ぶのはこの「みそら」新刊一種類だけです。FAPR金やFAPRバッジは、とらのあな通販向けにそのままキープしておくこととしました。もしもこちらを狙われていた方がいたら、申し訳ない。

 なんにしても後は、早寝して早起きしてビッグサイトに向かうのみ。良かったら当日、元気にお会いしましょう。お待ちしております。

12/31 ThuCOMIC MARKET 77 Report (2009.12.31)

 大晦日に開催された同人誌即売会「コミックマーケット77」参加記録。しばらく即売会はお休みをいただく辺境紳士社交場節目のイベントとなるので、失敗するわけにはいきません。入念に準備するぞ−。
 ……そんなわけで。

[前日]
 新刊の値段設定は300円。FAPRシリーズに引き続き中途半端な値段なので、当日は釣銭がいくらあっても足りないだろうと予想して、一晩掛けてじっくりこんなものを作っていました。あまりにもじっくり作ったため、もったいなくて思わずこの写真をサイトにアップしたのが、自分の誤算の始まりだったのです。


[6:59]
 さあ、大晦日だ。おとなり「ばんそうこう。」に座るおなじみの二人と合流するため、暗いうちから移動。外はこの上ない冬晴れ。気温という気温が空の彼方へ吸い込まれて、半端無く冷えます。


[7:18]
 合流駅近くのマクドナルドで朝飯を兼ねつつ合流時間まで待機。この店舗ではマックグリドルが売ってた。地元にいた頃は徹夜明けによく食べていたメニュー。懐かしい。


[7:57]
 合流した後、新橋駅へ電車移動。みんなDSを持ってきてたのでやおら始まるマリオカート大会。大人げなく叩きつぶそうと思ったらいつの間にか叩きつぶされていたでござるの巻。


[8:30]
 新橋からは首都の誇る未来モノレールゆりかもめで移動。あれ? いつになくすいてる……。


[8:54]
 国際展示場正門駅で下車。もちろんビックサイトは目と鼻の先です。ここまで来るとさすがにごった返す人にぶつからざるをえません。活気づいてきた。


[8:58]
 ……道中人がいないと思ったら、今回はちょっと遅い時間に来てしまっていた模様。正面エントランスは封鎖されて、地階裏口からひっそりと入場しなければいけなくなってしまった。そこそこの重量のカートを引っ張ってここまで来ていたため、階段移動を強いられるこのルートはちょっとだけきつい。次があったら、心持ちもうちょっと早めに行かなきゃいかんね。


[9:06]
 東4ホールに到達。いつも通りの人混み。ただしこれはまだサークル設営している人間しか中にはおらず、「すっごく閑散としてる」状態です。嵐の前の静けさがざわざわと音を立てる。


[9:59]
 うちの頒布物は一種類、FAPRの頃に比べるとえらいシンプルな構成です。毎度慌ただしいことでおなじみな辺境紳士社交場でしたが、なんと今回は時間内に設営を終えることができました。
 今回の売り子は自分一人のため、10時以降はまず外に出られません。開場前の隙を見て、「ここを回らねば年を越せぬ」と心に決めていたサークルさん達へ挨拶に伺います。すげぇかっちょよい新刊を頂いてむはーむはーと目が輝いたり、俺はまだまだ修行が要るなあと思ったり、とにかくテンションが上がりますよ。


[10:00]
 おとなり「ばんそうこう。」の机を見ると、なにやら不思議な看板が。人の隣でなに描いとるんだい、君は(笑)。
(なお、この看板、コミケが終わった後神無宇宙さんに頼み込んでゆずってもらいました。ひゃっほう)
 ――そんなこんなしてたらコミケが始まる。遠くから水牛の足音が聞こえてきます。


[11:58]
 開始直後から二時間が一つ目のピーク。いろいろな人が遊びに来てくれました。ありがとう!
 接客の合間に吉村麻之さんがやってきて年末の挨拶を交わして颯爽と去っていく後ろ姿の隣に、自分は一瞬、小柄なツインテールの女性の姿を見たのですが、彼女がどんなメガネを掛けているのかは見ることができませんでした。この時間帯のちょっとした心残り。


[12:00]
 ここで自分の誤算が明らかになりました。
 前日にサイト日記を見たみんなが気を利かせて100円玉を持ってきてくださったのです!
 ありがたい! と言いますか、ありがたすぎた!
 あっという間に小銭入れのキャパシティは突破され、莫大な硬貨の質量を前に自分があっぷあっぷしたとき、もはや無用の長物と化していた「小銭求む」札の裏っかわに「小銭余ってます!」とよくわからんアピール文を書き殴ったものがコレなのでございます。こんなことってあるんだね。いやしかし、100円玉をわざわざ用意して来て頂いた皆さん、本当にありがとうございます。


[13:37]
 500部用意してきた「みそら」も昼過ぎには残り200部を切り、この時間にめでたく完売となりました。閉場まで持ちこたえてくれると思ったけど、予想以上に来てくれた人が多かった。感謝!


[13:37]
 途中優しいお兄さんが差し入れてくれたやよいさん。わかってらっしゃると唸ったので、当サークルの守り神として最前面に鎮座してもらいました。


[13:37]
 ついついもう一枚撮ってしまいました。なんとでもいえ!


[13:43]
 完売御礼! うっうー!

エステルさん
[14:03]
 そんなわけで新刊が売り切れた14時以降、辺境紳士社交場はスケブ(持ち込まれた白紙のスケッチブックにらくがきすることです)を描きまくるサークルへと早変わりするのです。

七久保一郎(三十路)
[14:20]
「むきりょくかん。」関係のリクエストは「雲空」以来、コンスタントに頂くお題ですね。


[14:33]
 リクエスト「大和撫子」。もうちょいなんとかしたかったなー。早描きは出来映えに波があって、難しい。


[14:42]
 コピックの青を一色だけ持ってきてたので、背景が寂しいときは重宝しました。

御大予想図
[15:03]
 そんなわけでスケブはここまで。店番を任せて、ちょっとだけ周囲を回ったりしました。「少年創作」ほど周りがいのあるジャンルって、そうそう無い……と思う。


[16:30]
 閉場して店仕舞い、30分後にはホール全体ががらーんと空きます。コミケってとても撤収が速い。みんな訓練されているからかも。


[16:36]
 さあ、出るか。


[16:37]
 今年最後の日が沈む。おつかれさまでした。