2020/8/30 Sun
辺境画商(β)再始動のおしらせ
リクエストいただいた原画を描いて送って代金をいただく、今でいうところのコミッション的アナログ企画――
35件を残し長年停止していた
辺境画商(β)を、部屋から絵の具を引っ張りだし、10年ちょっとぶりに再開させることにしました。
娘さんが幼稚園に通い出し、仕事部屋で絵の具を使えるようになったから、というのもあります。こないだまでトマトソースパスタで顔と手と全身を赤く染めていたような気がするんだけど、いつの間に。感慨深いことです。
現在、当時のリクエストメールをたどり、依頼者の方に連絡しているところ。
もしもメールが届いていない、という方は、frontier@xb3.so-net.ne.jpまでご連絡ください。
(2020年内に連絡が取れないリクエストについては、キャンセル扱いにしようと思います)
これにより、辺境画商(β)企画が完結した後は、Skebでのコミッションを試験的に始めてみる予定です(今野隼史名義として)。
通常のお仕事窓口は個人向けにも常に開いていますが、こちらでも縁がありましたら、よろしくおねがいしますね。
12/25 Thu
TANSANさんのデザインが今回も素敵です。箔!
「のびのびTRPGスチームパンク」発売を迎えました。
一年近く、アークライトの編集さんたちとスチームパンクの話をしながら作ったゲームです(スチームパンクのネタもたくさんいただいています)。前作「ホラー」とは雰囲気を大きく変えた、空と疾走感が似合う冒険が繰り広げられるはず。
……はずと言っときながら、カードの巡り合わせによって、スチームパンクの影も形も無くなるへんてこストーリーになる可能性があるのがこの「のびのび」シリーズです。この冬休み、おもしろおかしく遊んでやってださいね。
この冬もありがたいことに、いろいろなところで絵を描かせていただきました。今回は冬コミに出展されるいくつかのサークルさんの作品について触れていきます。
「MABOROSHI INTERFACE; fictional soundtrack」
−12/30 東ネ-11a 「HUMMING LIFE」
「……この小説、何年か前に作者がサイト日記に載っけた文章だったっけ」
トウルの質問に、眼前の黒衣の男は「そう」とだけ返した。
「未完だったがね」
「架空って?」
「つまり、架空のラノベに歌曲や楽曲を付けた架空サウンドトラックというわけさ」
(つまりなのかなあ)とトウルは思ったが、口を開けば「それは素敵だわ」ちゃんとそう言うくらいの分別はあるのだ。だってトウルはこの架空ラノベの主人公なのだから。
「そして僕は幻術の宗主イシという名前だが、まあ設定は忘れてくれてかまわない。架空だしね。架空とは、わたあめ、くらいのニュアンスと思えばいい」
「……でもこれはわたあめじゃないわ」
「その通り、楽曲はなめても溶けない。架空ではない本物さ。ついでに言えば24Pのブックレットに作者が描いたイラスト群と文章の欠片も一応溶けない。この世界の中で、溶けない固体くらいは信じてもいいだろう」
信用ならないのは、とイシは前置きする。
「今回せっかくアルバムを作ってもらったから、この小説はほんとに書き上げて本にしなきゃなあ、などという作者の決意さ」
「決意はいいけど、このCD、どこで買えるの?」
「それはここの
公式サイトを見たまえよ。冬コミに行けずとも通販があるし、データ販売まで用意されるという周到さだ。全方面が安心さ」
「うん」トウルは素直に頷いた。
架空、がそもそもテーマの小説だった。実体化する確証はただのひとつもなかった。それが……はかなくても、足がかりが一つこの世界に生まれたということに、トウルは率直な安心を感じたのだ。
「願いごとひとつだけ」
−12/30 西め37a(不可思議)
過去作につづき、今回も表紙イラスト&装丁を担当させていただきました。短い余命の中で生きる艦娘、という、儚いトーンの二次創作小説群です。島風と雪風がかわいく描けました。
「冒険の科学マガジン 造幣と経済〜中世編〜」
−12/31 東2 S09a(Nippak)
古代ローマを扱った前巻「
古代編」につづき、中世ヨーロッパにおける造幣と社会について解説した同人誌。アカデミックなテーマを同人誌らしい軽妙な切り口でまとめた冊子です。自分が描いた扉絵二枚に、中世考証の観点からいろいろ解説していただいています。
ファンタジー世界にも直結する「中世」というテーマが気になる方には、きわめて深く刺さる本になっているはず。
「琴葉茜カードスリーブ」
−12/30 東4メ06b(ひまわりフィーバー)
ひまわりフィーバーさんのカードスリーブイラスト、これまでとは変わってVOICEROIDの琴葉茜さんを描かせていただきました。「はがねオーケストラ」でとっても描かせてもらってきたので、今回「ひさしぶり! 元気だった?」というかんじです。元気そうです。
こちらは実用品なので、カードゲーマーなあなたにおすすめ。
「GMマガジン vol.6」
−(グループSNE)
こちらは商業誌のお仕事。ふろく・SW2.5マスタースクリーンのイラストを描かせていただきました。
無印swは読者として、sw2.0は挿絵描きとして、昔から今までここでは書ききれないくらいお世話になりました。2.5の新天地ではどんな世界が待つか、冒険はこれからです。楽しみ。
セッションのお供に、邪魔にならず/世界観が漂うようなイラストが描けていればさいわいです。
8/30 Thu
「エアコンなしで再出撃しろと!?」
一度見てから脳裏にずっと残っていて、このらくがきを描くに至ったモノクロ作品が速水螺旋人さんの画集「
螺旋人モダニズム ポケット画集」124番に収録されています(ポケットの中に入っている方は見てみて)。魔法かはたまた呪術のような、すばらしい画集です。
――余暇と余力のほとんどすべてを今までになかった分野に注ぎ込んできた結果、今年に入ってネットと同人活動が休業状態になっていることにいまさらながら気付きました。そうなることを予見して、予告するべきだったかなあ、とも思うけれど、仕方がありません。元々ここはらくがきサイトだったのだから。
(とはいえほんとは、お仕事のためにも個人サイトには息をさせておくべきだったとも思う)
長きにわたってリソースの一部を割いていた分野が、来年三月に完成するめどが立ちました。これが、抑えていたなにかを仕切り直したり、あたらしくなにかを始める礎になりますように、と願っています。
4/1 Sun
2018年もずいぶん進んでしまった……。確定申告で死にそうになったり、娘さんは歩き出して「まま?……ぱぱ?ぱぱぶー」と発音し出したり、天地鳴動せんばかりな数ヶ月間でした。育児と生活のかたわらで〆切を告げるアラームは常に朱く灼熱し、サイトを更新している場合ではありません。そんな内なる声が聞こえてくるのです。内なる声を装った怠惰の悪魔です。すなわち「サイトを更新する」という勘は、開けば開くほど加速度的に錆びついてくるもので、こういうらくがき更新で錆を食い止めたり錆を落としたりするのが良いかな……と思います。
今年もよろしくお願いいたします。
ブラウザの仕様変更でテキストエディタを直に呼ぶことができなくなってしまい、タグ直打ちのサイト更新が随分不便になってしまいました(怠惰の悪魔・談)。もっとあれだなあ……ノートパソコンで随時更新作業ができるとか、tumblrに熟達するとか、2018年らしい手間の軽減方法を考えなきゃいけない頃かなあ。
らくがきと仕事で手にしているツールはほとんど変わらずCLIP STUDIO PAINT+Photoshopのままだけど、たまにネットで話題になるブラシとかを入れては遊んでみたり。「優れもの」とされるブラシも、手に馴染むまでには半年くらいはかかってしまう気がします(一度馴染めば手放せなくなるくらいに良くなる)。あったかくなったし、のんびりやろう。
12/28 Thu
……年の瀬です! 年の瀬の速度は観測するごとにどんどん速度を増してきていて、このスピードに対処するにはもはや根本的ななにかを改革するしかないのではないかと白い息を吐きながら考えたりもします。
年の瀬と言えば、世界最大の同人誌即売会コミックマーケット。自分はサークル出展のない立場ですが、イラストレーターとしていくつかの作品に絵を提供させていただきました。どれも素敵な作品です(そしてもちろん、それぞれまったく趣向がちがっておもしろい)。お出かけのタイミングが合いましたら、チェックしてみてくださいね。
●12/29(金)東A65b「HUMMING LIFE」(
twitter)
「HUMMING LIFE」
ジャケット、ブックレット、盤面のイラストを担当(イラスト全体構成は
神無宇宙さんによるお仕事です)
音楽サークル・
HUMMING LIFE10枚目のアルバム。今回はサークルの名前をそのまま冠した、特別な一枚です。
自分も長くこの二人(ひなたと空というイメージキャラクター)を描いてきたのですが、今回はなんだか、一周回って再発見できたような感覚がありました。
作品公式サイトでは試聴もできます。雰囲気が良いな、と思えたら、とてもおすすめ。特別で、スタンダードで、素直で、力強いアルバムです。
●12/29(金)東メ01a「不可思議」(
twitter)
「それは私とすずめは言った」
裏&表カバーイラスト、表紙デザインを担当
サークル不可思議さんによる、艦これ二次創作小説本。ほの暗く、綺麗な短編集になっているそうで、雰囲気が合う方はどっぷりと浸かれる一冊になるはず。自分は春雨と時雨と満潮を描いています。
●12/31(日)東テ37b「Nippak」(
twitter)
「冒険の科学 貨幣と経済 古代編」
イラスト、表紙デザインを担当
webカタログの描写を借りると、
「古代ギリシャと古代ローマをメインに当時の造幣技術と経済状況をまとめた文章メインの評論本」。
文章のかたわらで、自分が描いた口絵内の小ネタを詳細に解説したり、実際に銀貨を作ってみたり(銀貨の図柄も自分がデザインしました)、個人研究も極まったという感じのエクストリーム同人誌。すごく面白いと思います。
ファンタジー世界で、貨幣がどう扱われているのか、史実を通じて妄想をはかどらせることができそうですよ。
●12/31(日)ナ15b「Circles' Square」(
twitter)
「なぜ人は新刊を落とすのか」
表紙イラストを担当
タイトルがすべてを物語っています。808もの実例を通して、人が直面する「新刊を落とす」という危機について、ただ恐れるだけではなくそれにどう立ち向かうかという理念まで語り尽くした血と涙といろいろ込められた評論本です。
自分も落としたことがあるのでまったく笑い事ではありません。これをかたわらに置いて、いずれまた新たな新刊を世に出したいと思います(できれば早割で)。
12/17 Sun
塔のフィールドワーク
先日のゲームマーケットで先行発売されたTRPG誌「
GMマガジンvol.2(グループSNE)」のカバーイラストを描かせていただきました。ソード・ワールドRPGを舞台に仕事をさせて頂いた経験は多いのですが、今回はその中でもひときわ特別なものでした(思い入れを込めたインタビュー記事も載っています)。専門誌ではありますが、もし機会があったら手に取ってめくってみてください。
仕事と育児と生活を毎日ぐるぐる回し続けていたら、季節がだいぶめぐりめぐってきました。今年はとりわけ色々なことがおぼつかなかったけど、どうにかここまで来れただけで、及第点かもなあ……。あまり表には出ないところで、経験と発見の多い一年でもありました。娘さんは日に日にすごい進歩を見せてくれるので、大人としては背筋の伸びる思いです。自分ももう一回りしっかりして、来年を楽しくしていこう! ……ということを言いながらも、今年の仕事はいまだたくさん積まれている。年末年始のごはんをおいしく食べるためにも、やるぞー。
10/20 Fri
ソード・ワールド2.0リプレイ「
竜伯爵は没落しました! 3」(秋田みやび/グループSNE/KADOKAWA)挿絵を描かせていただきました。堂々の最終巻です。
「ずいぶん待ったんだからね」
「いいですねえ。しかもドレイクが付いていましたよ、一匹(にやり)」
リプレイって不思議なもので、最初のうちはそれぞれのキャラクターがどういう人となりなのか、中の人も読者も測りきれないまま、物語が始まり……気がついたら、とても大きな愛着をもって、冒険の行方を見守っているのです。それは例えれば、よくすれ違う顔見知りが知人となり、いつのまにか友達になっているのに似ている。
「これがヴァルテック領の答えである!」
「今日はアタシが久しぶりにコックの腕を振るおう!」
TRPGリプレイは、ゲームそのものの専門性によりおのずと敷居が高くなっちゃいがちなのですが、ほんとうは「数人のプレイヤーがわいわい即興で物語を転がしてて、それが無性に楽しそう」というさまを楽しむもので、予備知識を必要としないたぐいの読み物です。
ACTOR & ACTRESS
「カンタマ! カンタマ!」
「ミレアの次回の行動にご期待ください!(笑)」
この魅力を広く伝えるためにはどうすればいいかな、と自分で考えることもあるし、時にはリプレイ同人誌を自身で作って実践したりもしたけれど、一番は「とにかくなんか楽しそう」な雰囲気を見せることに尽きるかもな……、と思います(なんだって、きっとそうだ)。
自分の挿絵がそういう助けになっていれば幸いです。
それはそうと、今回こんなものを作ってみました。
そう、用語解説コーナー!
単語だけでは把握しづらい専門用語を、ゆるーく解説してみました。
ルールブックなしでも、これが傍らにあれば、なんとなく物語を追っかけることができる! かもしれません!
ロラン「余はもう、なにも失わぬ! すべて取り戻す!」
10/3 Tue
おむすび
9/22 Fri
色鉛筆の小悪魔
9/24 Sun
先月開催された温泉旅館宿泊型TRPGイベント、
TRPGフェスティバルのマスコットキャラを描かせていただきました。TRPGって遊びのまわりにもこういう「かわいい」の波が来るといいな……という願いを込めて。
「のびのびTRPG」も「絵がかわいい」という着目から手に取ってくれる人がいたみたいで、作者としてはすごく嬉しい評価です。イラストからパッケージデザインに至るまで、それが狙いでした。TRPGがかわいくてもいいじゃんよ!
その一方で、個人的に世界一かわいいビジュアルを持つTRPGは
マウス・ガードRPGだと思う。日本翻訳版がいつの日か出てくれるように、秋の夜長の星に願いを捧げてるところです。
仕事に追われてガーってやってると他の仕事がガーって圧迫されるような、不義理のコンプレッサのような毎日でしたが、先日からついに、ちょっとだけ圧が抜けつつあります。そうなると、デスクトップのアイコン量や、サイト日記が縦に伸びすぎたりしてるのに気付いて慄然とします。天気がいいうちに整理しなきゃ……。
9/22 Fri
目の練習(球体の意識)
9/15 Fri
はがねオーケストラの制作部門・チームPSGが8月付で突然解雇されたという知らせを受けて、プレイヤーの皆さんもだいぶ混乱してしまっているはず。そこから一ヶ月を越えて、自分もいまだ混乱の最中にあるのですが、先月行われた旧チームによる最終ミーティングを踏まえて、自分が言える範囲のことを下記したいと思います。
(チームPSGの解雇について、自分は理由を知る立場にありません。ただ、チームには一切の非はないと感じます)
今現在、自分の手による新規イラストの制作は中断されています(正確には、これまで自分とハンビット間に結ばれていた制作契約が8月に終了することになりました)。
制作部門が消失する以上、自分も、物語の先にある新しいイラストを描くわけにはいかないためです。
現時点で「はがねオーケストラ」は、最低限のメンテナンスを受けながら「現状維持」の形でサービス継続されています。
これから、新たな制作体制が編成されてゲームが今後も展開してゆくのか、それとも(考えたくはない可能性だけど)これから緩やかにクローズされるのかは、今現在の自分には判断できません。
物語がいまだ半ばである以上、これからも絵を描きたいのだけれどね。
この手の内情を公開するのはイラストレーターの役割ではないのですが、ゲームの制作状態が不透明なままで時間が進みそうな気配があるので、今野隼史側の報告としてここに書かせていただきました。
プレイヤーの皆さんには……また、いままで本作を遊んだことがなかったって方も、公式からなんらかの発表があるまでは、のんびりと「はがねオーケストラ」を楽しんで頂ければ幸いです。自分が描いてきた世界観はこのゲームの中に今でも詰め込まれているし、正式始動から十ヶ月、たくさんの人に楽しく遊んでもらったこの期間が、このゲームをがっつり遊べるものにしてくれました。
いったんの一区切りとして、ひとまず、ここまで遊んでくれた皆さんと、はがね製作に関わった全ての方にお礼を。
本当にありがとうございます。
願わくばまた、この砂の吹く空の下で物語の続きを絵にできますように。
9/7 Thu
8/28 Mon
後半にはメイキングも
遅ればせながらコミティア新刊
「デフォルメの着眼」の作品ページを公開しました。今回は全体的に部数が少なめなので、冊子としてお手元に置きたい方は、委託情報をチェックしてあげてください。
デフォルメを描くということを、自分は趣味絵やお仕事の中でたまにこなしてきたのだけど、その起源がどこにあるかと考えると……RPGツクールでドットキャラを作ってた頃だったかもなあ、と思います。
この本で再三書いた「限られた面積に立たせるために、情報量もデフォルメする」という考え方はそのまま、ドット絵のやりかたですね。ドット絵特有の寸詰まりなプロポーションも、自分は好きだしなあ……やっぱり根っこはその辺にあるのかもね。
デフォルメの美学や手法はひとそれぞれ。
「どう考え始めたらいいかいまいち分かんない」という人に、着眼点のヒントになるような本になっていますように。
本書は完売後、本文のWEB公開を予定しています。
8/26 Sat
いろいろお待たせしたり、待ったりしながら幾星霜……
「王たちの同人誌」でおなじみの台無し要素もあるぞ
カードゲームにしてTRPG、「
のびのびTRPG ザ・ホラー」の発売日を迎えました。
やったあ!
キャラクターは12種×絵柄2種
この一ヶ月、香港より内容物の写真が届いたり、一足先に完成品が手元に届いたりして、作者としても浮き足立たずにはいられないものでした。
もちろん内容物の仕様は入念に打ち合わせながら一つずつ決めていったのだけど、実物を見たり、発売日が近付いてきたりするのって特有のそわそわ感に浸れるものです。
パッケージラフ。ここからTANSANさんの素晴らしいデザインワークを経て、
かわいい&スタイリッシュな箱が完成しました
準備は無限にしてきたけれど、本番はそれこそ、ここから。
後は遊んでもらって、物語を生み出してもらうばかりです。
「裏側」のキャラクターはちょっと影が深い
本作はオリジナル版とは異なり、
アークライトゲームズによる商業作品で、自分は「作者・イラストレーター」として関わっています。商業作品ということはつまり、商業の流通に乗るということで、アナログゲーム専門店だけではなく、おもちゃ屋さんや電気屋さんやamazon屋さんなどで入手できるようになっています。
大きさはオリジナル版の約2倍
オリジナル版のコンパクトさは失われたけれど(スリーブ付きでも収納できるようにしたのと、カードの枚数が倍増したためです)そのぶん何回遊んでもぜんぜん違う物語ができあがる、底なしのポテンシャルを秘めたゲームになりました。
どんな物語になるのかは作者である自分もぜんぜん予測つかないので、よかったらぜひ、プレイの様子(お話の流れとか、PCがどんなキャラになっちゃったとか)をツイートしてみてください。作者がそれを見て喜ぶという寸法です。
ルールは相変わらず超絶シンプルなので、誰がやっても、この箱ひとつで不思議とTRPGした気分になれるはずですよ。
1〜2人でも遊べる特殊ルールも用意したけれど、このゲームの本領は3人以上のプレイで発揮されます。もし機会が合ったら、気の合う仲間を集めて、おかしな怪異に挑もう!
8/18 Fri イベントのおしらせ
アクリルキーホルダーもあるよ
8/20コミティアI01b辺境紳士社交場、イラスト技法書っぽい新刊「デフォルメの着眼」を持って参加します。今回はとても簡易なお知らせで恐縮なのですが、よろしくですよ。
7/28 Fri
7/30に千葉県・幕張メッセで開催される造形系イベント
ワンフェス。
そこに出展するGESO-WORKS(
twitter @gesoworks)さんの「艦これサイクルジャージ」にイラスト・デザイン担当として関わらせて頂きました。
今回描き下ろしたのは、吹雪・叢雲・漣改の三人。
その中でも漣は、個人的にもずっと描いてきたおなじみの駆逐艦だけど、「改」として描いたのは初めて。なにやら緊張しますね。
「ほら、エプロンひらりですよご主人様。改ーッ!」
青空の下、複雑な改ジャンプをしながらその駆逐艦はまくし立ててきた、「白い! 眩しい! 第一話の伏線回収したって感じですよ意味ありましたねご主人様ってフレーズが。なんと! まあ! ほぼメイド! すごいじゃないですか、うんまあね、自分で言っちゃうけど、ねえ?」
ワンフェスという舞台は、一日限りの「公認」を得られて作品を販売する場でもあります。自分が描いてデザインして、いろいろな人の手を経てできあがったサイクルジャージは、この日だけ公認アイテムの印を得て、この日だけ販売されます。
(後日通販は許されていません。なかなか厳格なルールなのです)
作り手も買い手も、文字通り一期一会なんだけど、奇跡のような機会が重なって手に取ってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。
ブース番号は
「5-16-15 GESO-WORKS」。当日は着た状態の現物が展示される予定で、きっと、画面で見るよりも素敵なものになっているはず。17000円という高額商品なだけに、クレジット決済も用意されているとのことなので、どうか慎重にお財布と相談されますように……。
7/27 Thu
この夏は同人誌も一冊作る予定で、そのためにまず違うグッズを作っています。全貌はまた8月に……。
5/20 Fri
1/20に刊行された1巻目にひきつづき、
ソード・ワールド2.0リプレイ「
竜伯爵は没落しました! 2」(秋田みやび/グループSNE/KADOKAWA)挿絵を描かせていただきました。
主人公である若き竜伯爵ロラン、描いててすごく好きです。
ヘタレることも多いけど、そんな中でも自分のプライドやなすべきことを守ろうとする、蛮族(このゲームでは人族の敵側をこう呼ぶ)なんだけど妙に人間くさい。
四人のお供もそんなところに呆れつつ、なんだかんだで敬意を持ってついていってるかんじがするんですよね。
GM「シンは未だに、もじもじしながらのハグ、からのちゅーに果敢にチャレンジしています」
ルド「避ける。避ける。(ころころ&ころころ)」
カティヤ「うーん、アンデッドだしなあ。倒さなきゃいけない気はするんだけど。何なんだろ、こいつ」
ルド「攻撃はしてこないんだよな?」
GM「ダメージ入るような攻撃はしてこないです。ただ、精神にダメージは入るかも(笑)」
ルド「おう! 確かに微妙に削られてんな!(笑)」
個人的なことなんですが、自分はなんだか鍛冶のシーンを挿絵に描くことが多いようです(七人の武器屋でも近い挿絵を描いている)。絵になるモチーフだし、印象的なシーンが多い気がするんですよね。
そんなわけで、1巻の激動な展開を受け止めて、そのまま大冒険が繰り広げられてる二巻です。ひきつづき楽しんでもらえたら幸い。
ロラン「余は余として、ありのままに生きて死ぬのだ!」
5/13 Sat
今年の春先に出た情報の中に「のびのびTRPG」の続編――
「のびのびTRPG ザ・ホラー」の名前が出ていたことを、気にされている方もいらっしゃるかと思います。
そしていま、時は
ゲームマーケット前日。5/14に行われる、この日本最大のアナログゲームの祭典で初お目見えとなりそうな本作、実は……
自分がイラストを描くのに時間を費やしまくったため、発売が五月→夏ごろになります!
いろいろと、ごめんなさい!!
振り返ると、去年の秋頃から今まで、長きにわたった制作だったなあ……。
ゲーム作者とイラストレーターという一人二役をやってると、イラストレーターの自分が発注者である自分に「多すぎないかこれ。何枚描けばいいんだ……」と言ったり、ゲーム作者である自分がイラストレーターの自分に「色変え差分でいいのになんで裏表でキャラデザまで変えちゃうの! 時間かかるよ!」と言ったり、脳内がお祭り騒ぎでした。
ただ今作は、まったくの個人一人で作ったのではなく、アークライトさんの強力な後援により実現できるものです(筆舌に尽くせないほどお世話になったので、今度じっくり書きます)。
つまりは商業の流通に乗るわけで、オリジナル版よりもいろんな場所で買えるようになる……はず。
ルールはオリジナル版と完全におなじ――スリーブを使えば両者を混ぜて遊べるくらい――ですが、場面カードもPCカードも、内容量がとっても豊富になりました。展開はかなり、かぶりにくくなってるはずです。
ホラーと言いつつあんまりグロくもないし怖くもないので(まあ、程度については遊ぶ人たち次第なんだけど、TRPGってそういうところあるよね?)、気軽に遊んでTRPGをやった気分になってほしい、そんなゲーム。
もうちょっとだけ、続報をお待ちくださいね。
次回はパッケージや内容物について、もっと具体的に紹介できるはずです。
オリジナル版「のびのびTRPG」も、個人制作の事情ゆえに長らく再生産の手が止まっていましたが、さすがにそろそろ、夏に向けてふたたび手配を始めてみたいと思います(再販時期の目処が立ったら告知するので、こちらもよろしくおねがいします)。
辺境画商(β)status! 2012/5/9
0090「You were here」下描き
0099「曲をイメージした情景」下描き
0101「ロボットアニメのコンセプトアート」下描き
0102「森にたたずむ妖精」下描き
0108「荒野の鉄道レール、歩く三人組」下描き
0111「木陰で休むカボチャ騎士と少女」下描き
……ただいまこちらを提出しております!
メールの未着や「お題の勘違い」、またはお題の変更希望や発注キャンセルなど、何かありましたら今野隼史のメールアドレスまで、お手元の控えメール「辺境画商 発注メール」に書かれている4桁の番号と発注者様のお名前を添えてご連絡ください。
(番号と名前があると大変助かるのですが、紛失されているときはそのままメールを送ってくださっても大丈夫です)
「声優劇場パプリオーン!みずはらさん」
単行本を、手作り動画でただいま宣伝中!
付いたコメントはもれなく熟読してほくほくしてます
youtube版はこちらで。