2010/4〜6

4/1 Thu



この日の辺境紳士社交場はこんなサイトになってました

 どういうわけか今日一日、このサイトのアクセス性に若干の問題が発生していますが、どうでもいいので気にしないのがよいです。@frontierpubに呟いてみるとなにかあるかも、ないかも。(年に一度あるこのイベントが嫌いな方がいたら、この場を借りて謝ります、ごめんなさい)

4/2 Fri

 多くの人が集まる声優さんのブログってきっと大変だろうなあ……と、昨日は丸一日掛けてしみじみと思い知った次第です。もちろん現実にはもっと楽しいことや、もっと大変なことや、もっと真剣なことが数多く含まれるはず。
 スオミさん公式ブログ(嘘)、2日になった今日もほんのちょっとだけコメントの更新が続くようで……。
 twitterで呟いて下さった皆さんに、スオミさんに代わってお礼申し上げます。おかげで一日楽しかった。ほんとにどうもありがとう!
「結局このスオミさんって誰だ?」と思った方には、八月に刊行される予定の「パプリオーン!みずはらさん」単行本2巻がそのまま回答になるはずです(コミックラッシュでも該当エピソードが連載中)。よかったら、頭の片隅で彼女のことを覚えといてやってくださいね。

4/8 Thu

これはこの間描いた、店舗用サイン色紙
 この欄でのお知らせが遅れたけど、3/26に発売されたコミックラッシュ最新号には『パプリオーン!みずはらさん』ラジオCDが付録で同封されています。ほぼ一時間、水原薫さん+αのナイスなトークとソウルフルな朗読劇が詰め込まれたごきげんな一枚です。
(個人的伝説のみずはらさん4話を、"メインキャストの三人"に即興で演じていただきました。声優マンガである本作が、現実に音声化されたのは今回が初めてです)
 ジャケットとレーベルのイラスト&デザインは今野隼史担当(A面側イラストは水原薫さんの手によるもの。芸術的です)。何の形であれ再販される確証がほぼないコンテンツなので、これを限りとわりとかっちょよいものを作っています。マンガの内容も妙なところでこのラジオ内容とリンクさせているので、よかったら是非。メガドライブファンの方にも是非。よろしくおねがいしますー。

 2/25日記で書いた大門での用事というのは、ラジオ収録を見学しに、文化放送のスタジオへお邪魔したということなのでした。そんなわけかなんなのか、CD内部で自分も少しだけ音声を発しています。恐縮の極み。


 いよいよ桜が見え隠れする季節です。このところ続いたもらいものの話。

ポメラ(KING JIM)の初期モデルを「舞台裏の漂流者たち」しゃんぐさんから譲ってもらいました。ツイッターで「プロット書くときとか、ポメラ欲しくなるなー」と天に向かって呟いてたら、なんと「新しいの買って古いの使わなくなったんですが、送りましょうか?」と天恵のような返信があったのです。まさか大人になってもサンタさんに会えるとは……。
 こいつはテキストデータを作るための道具で、それ以外の機能はばっさり切り捨てられた、小中規模の文章を打つことに専念するしかないマシンです(単一の長大なテキストデータが扱えないこの仕様が、後発の上位機では改善されているとか。ノートパソコンに似た折り畳み式のフルキーボードが付いてる)。思い起こせば中一くらいの頃、NECのワープロ専用機で人知れず小説まがいのものを書いてたものです(我ながらおっさんらしくなってきたな)。SF戦闘機ものだった気がする。戦闘シーンがなかった気がする。あれ? 似てるマンガを今書いてないか? いやまあ、いいか……。あれと同じ環境が、1/20くらいの重量でカバンの中に入るというのが、自分にとってはちょっとした未来です。iPod買った時もそう思ったかな。超便利だ。
 そんなわけで、先日のスオミさんブログ(嘘)はポメラでひたすら書きまくっていたのでした。これを頂いてなかったら、もうちょいなんというか、息が詰まった環境でくだらない文章を書かねばならなかったことでしょう。感謝です。この日記の文章も電車の中で打ち込んでたりしてます。

・この間は「Yellow Backets」御嶋さんから画材一式を引き継いでました。作業環境がCGになってから久しく、それならちょっとでもアナログ画材を使いそうな人間に託した方が画材も幸せだろう……とのことでした。ターナーアクリルガッシュの40mlチューブやフィキサチーフやでかいイラストボードやパステルや水彩やモデリングペーストや無印コピックや芯ホルダとか、画材屋を一回りしたくらいの興奮がこの手の中です。質も量も凄まじいレベル(さすがに瓶入りのポスターカラーは諦めた)。
 同じ道の方から道具を受け継ぐってのは、それだけで背筋がぴしりと伸びます。すべての道具をすぐさま自由自在に使いこなすってわけにはいかないけど、ちょっとずつ慣らしていって、使おう。自分がそれで絵を描くのがお礼の代わりになる、と信じています。今回はどうも、ありがとうございます。

・とある事情から、レトルト入りの保存が利くスープとカレーとシチューをたくさん頂けました。男一人暮らしのライフスタイルを激烈にハイソにしてくれる濃厚さ。感動してもいいですか。感動だ! こちらも感謝です。

 いただきものに生かされるのも、またなんか、良い実感があって、生きる気力に直結する気がする。良い仕事をしていこう。

 今月のトップ絵は「ZRGT.net」神無宇宙さんのtwitter二次元女体化バージョン「服は動物の着ぐるみで、ジト目で青髪のセミロングのポニーテールで狐耳+狐尾でドジっ娘な感じのキャラ」でした(作画許可済み)。3/25の自分と比較してクセありすぎ。羨ましい。
4/11 Sun[radio #07]

大楽さんとダム

 編集も済んでいてあとはMP3にするだけだったラジオ辺境電波社交場第七回、アップしました。ゲストはおなじみ大楽絢太さん。お互いの新作「テツワンレイダー」「パプリオーン!みずはらさん」の裏話脇話を軸に、お互いの過去未来、その他雑談した110分くらいの様子をお送りします。話題がとっちらかったぶん、時間たっぷりお腹いっぱい。興味のある方はぜひぜひ。

 この週末、決めがたかった難題二題を決断することができました。徐々に目の前が開けてきた。雲間を透けて青空が見えるレベル。振り返れば大変だったけどあっという間だった。もう悩むことはそんなにない。後は夏に向けて、地道にやっていくだけです。

4/15 Thu

 ちょっと「みずはらさん」を深く読み込めそうな、お知らせ日記でございます。

 明日16日(金)19:00より、日テレ「うんちくクン」という番組にジェーニャさんが登場するかも、ということです(ソースはご本人のブログから!)。ひょっとしたら同時に藤田昌代さんが登場するかもしれないとのことです(ソースはご本人のブログから!)。「みずはらさん」影の主役と言っても過言にならない二人のキャラのモデルのお二人(重複表現ではない)、実際の言動を拝見できる希少なタイミング、となるかもしれません。いかに今野隼史が怒られてもしょうがないくらいの描き方をしているか理解できる貴重な機会にもなるかもしれません(笑)。要チェック。

 そして水原薫さん、ラッシュ雑誌(発売中)付録のラジオCDから時を待たずに、新しくラジオ番組をスタートさせたそうです(ソースはご本人のブログから!)。次回放送は4/17 24:30〜25:00。サイト『超!A&G』でリアルタイム配信されるようです。……自分、先週放送を聴き逃してしまいました、無念。音声のアーカイブ化はされていないはずなので、この日時は要チェックです。個人的にも。
 ラッシュ付録バージョンではかなり作り込まれた番組構成になっていたのですが、聞くところによると、今回のシリーズはとても好き放題にやってもいい番組なのだそうです(ソース:本にサインしてる間に水原さんから直接聞いた)。輪を掛けてファンキーな30分になっているに違いありませんよ。

4/19 Sun

何度も重ねて録られた数テイクの中から、音感と直感でベストテイクを指示する日向さん。この時補助として使われていたシート。作詞、作曲、編曲、歌唱に並んで、『監督』も一つの創作行動なのだな、と、目の前にするとびりびりと実感する
 土曜日に日向そらさん(HUMMING LIFE)のアルバムレコーディングを見学させていただいておりました。収録スタジオはD-Sound、この日のボーカルは茶太さん。一切手抜かりない本物の現場。緊張感と楽しさを零距離で見聞きしてきました。
 今年の夏に完成するこのアルバムの、ジャケットイラストを自分が描くことになっています。
 日向さん自ら、「同じ制作物に関わる人たちが一堂に会する機会を作りたかった」という意向で、自分にも収録見学のお誘いが掛かったのでした。これは、本当に、経験上自分も同じ考えをしています。
 絵描きとして関わる人と実際に会うと、どこか根っこの所で挿画に足掛かりができるのがわかります。気分上のものかもしれないけれど、これはとても大事な基礎部分。
 いやー、今回は楽しかった。日向さん、茶太さん、Daniさん、ありがとうございました! 自分も頑張って、良いジャケットを描くぞー。絵描きの本分を果たそう!

銀座犬
四月に見た色々。
エイプリルブログ執筆環境。しゃんぐさんから頂いたポメラ
雑貨屋の看板と客
紳士
4/26 Mon[Gallery]

pixivchat testrun
 Pixivにはお絵かきチャットがあって、FLASHベースのお絵かきツールがなかなか良い描き心地なのです。ログ記録機能まであって、チャットとしてはかなり未来まで来た感じがする。チャット一つ開催するのにも滅茶苦茶難解だった黎明期を知ってるだけに。WEBの進化って、こういう地味な領域でこそ自分は凄みが実感できる。

2010.3 それはそうと、今日もカレーが食いたいな。
2008.10 振り返れば無限のカレー皿が僕の脳裏にある。
2009.5 記憶の地層がターメリック色の霧に霞む頃に、僕は大切な思い出をまた一つかちりと重ねるのだ。
2009.1 誰かと美味しいカレーを食うというのは、そういうことだ。
 ……今日は中華鍋でトマトスープを作って食ったのだけど、俺はいつかこれで極上のカレーを作ってみせるのだ。

 ギャラリーコーナーに「七人の武器屋1/7」カバーイラストを掲載して、ひとまずシリーズには一区切りです。あの頃からあまり絵は上手くなってないけど、絵の具の使い方はほんのちょっと変わってきた気がする。良かれか、悪かれか。

 新しい仕事を開拓するために、作品集を用意しとかなきゃいかんのかな、と、頭の片隅で思うようになってきました。ほんとに「わかりやすい美少女を描いてくれ」っていう依頼を頂いた経験がありません。褒め言葉に代わるのかもしれないけれど、この状況ってやっぱり、稼業として良くないよな、と思う。自分では描けると思ってるのに声が掛からない。これは、つまり、描けてないってことだよな……。

 隔週か毎週か、て勢いで銀座に行きまくっています。一つとして欠かせない重要な要件を含むのだけど、このハイソサエティタウンは行くたびに俺の財布のエントロピーを激下げしてくれる。ケーキセットが1000円って言っても、まあいいか、と思えてしまう銀座マジック。文具萌えにはたまらん店があるってことを、不勉強ながら今回まで知らずに生きてきました。またなんか変な画材とか買い求めに行こう。

 みずはらさん第12話に着手。4話が連載持続最長記録だった時代も、もう昔のこと。いつの間にかここまで来ていた。さあやるぞ!

4/27 Thu

pixivchat testrun2
 仕事はプロットからネームに移行。ポメラの真価を堪能したけど、最後まで力を借りるわけにはいかないのが絵描きの悲しみよ。二分割されたB5のルーズリーフに持てる想像と妄想を注ぎ込もう。この時使える武器は0.5mmのシャープペンシルの他に何もない。ほんというと時間は有限なのだから、ネーム作業までの効率化は図っておくに越したことはないと思うんだけど、ついつい細部まで描いてしまいます。

 ……なんてことは、マンガそのものには禍福どちらにも影響しない裏方事情。この間「どんなマンガが描きたいですか?」と聞かれて、「んー、2ページごとに笑えるお気楽な奴がいいです」と答えた自分です。

4/28 Wed

pixivchat testrun3
 ネーム一稿が描けたところで、一瞬だけ秋田に帰郷してきます。ゴールデンウィークに帰るなんて、まるで会社員みたいではないか!
 向こうは桜がちょうど満開を迎えたそうで、楽しみなのだけど、雨みたいですねー(雨雲を連れて自分が北上する、という方が正確)。風情のあるレベルの雨であることを祈るしかない。しばらくぶりに犬を撫でてきます。

4/29-30

ロンド2010
 一泊で帰郷してきました。時間もなく雨空が辺りを覆っていたけど、奇跡的に何度か晴天の隙間があったので、桜見物に興ずることもできました。良かった。ロンドもずいぶんな長老になったけど、わりかしいつも通りに元気です。
本荘公園の桜
 今年は桜が遅かったなぁ。正直諦めていたけれど、まさか四月末に桜が咲いていたとは。自分は統計的に雨男なので、気候に関するこの強運は自分のおかげではない。良い物見れた。
本邦唯一の専門コーナー
 実家近所の本屋さんは以前から「七人の武器屋」などの今野隼史関係書籍を沢山置いてくださっているのですが、久しぶりに行ってみたら、知らない間にレジ脇に今野隼史コーナーまで設けられていました。超照れます(笑)。ミライア本荘店さん、どうもありがとうございます。「七人の武器屋1/7」単行本がこの規模で積まれているのは、日本国内でもここか、富士見書房の倉庫しかないかもしれません。「みずはらさん」単行本にはミライア店舗限定ペーパーを寄稿しているので、お立ち寄りの際によかったらぜひ。

5/2 Sun

焼き焼き焼き焼き!
 バーベキューをご馳走になっておりました。(ありがとうございます!)肉が旨すぎて生きるのがなにも苦にならない。連休中はまだまだ美味しいものを食べる予定が目白押しで、確実に体重は増加へと舵を切りそうです。この夏は痩せるぞー、と、キータッチを繰り返すことで、俺の腹はきっと痩せてくれるに違いないのだ。

 左のお知らせ欄で、コミティアと、まもなく通販終了となる「FAPR金」についての諸々を描き加えました。コミティアはお気楽に参加してくる腹づもりです(だらしない腹には定評がある)。楽しい一日になると良いなー。

5/4 Tue


 コミティア92、参加してきました。好天というか暑いくらいの陽気で、ぬるめの夏コミのような環境。東ホールを二つ分ぶち抜きした、とても広大な会場と賑やかな人混み。座ってて楽しい一日だったなー。

 そんな銀河のようなホールの中でも、真向かいの壁沿いに「むてけいロマンス」(安倍吉俊さん)があってうおおすげえ(大ファン)と言ったり、島を挟んだうちの真後ろに「HAMU-Studio」(猫助さん)があってうおおすげえ(大ファン)と言ったり、とにかく配置が奇跡的。テンション上がります。……この日のために描いた目新しい物は色紙イラスト一枚というのが、我ながらふがいなし。
 やっぱりペーパーの一枚でも作らなきゃ、格好が付かなかったぞ、俺よ!(ベストは新刊があることなんだけど)
 以下は当日描かせていただいたスケッチブックらくがきの数々。こないだ譲り受けた画材の中からチョイスした水性カラーマーカーが初参戦です。がしがし色を載っけられるのが気持ちいい。

 今日遊びに来て下さった皆様(と、値千金の助っ人・花鳥風月さん)、本当にどうも、ありがとうございました!
 イベントに参加するといつも、心が研がれます。絵を描きたくなる。
(「ボストーク通信社」で速水螺旋人さんのペン画生原稿展示を見られたのが今回一番衝撃的だった。緻密で軽快で何より楽しそう。印刷物とはちょっとだけ違う。ペンの力って、あるなあ、と思った。三時間くらい見てたかった)
 28歳中に参加するイベントは、ここまで。自分に描ける絵を磨いていこう。まだまだ途上もいいとこだ。

5/16 Sun


 歌って踊る「みずはらさん」12話と戦っていた間にも五月は半ばを過ぎて、夜中に夏の匂いがし始めるようになりました。今野隼史29歳です(誰にもおいおい、と言われないことこそが世界のリアリティである)。いかがお過ごしでしょうか。
 そんなわけで五月五日をもって29歳になりました。ここまでくれば自分がどんな三十代になるかなんて、確信を持って言ってのけられる。今日と全然変わらないに、決まってるのだ。ほんとに精神年齢は二十歳ちょいで固まってしまいました。どれだけ十代がフレキシブルに成長する年代なのかってことですよ。そりゃ、黒歴史そのもののらくがきノートの内容も年刻みで変容していくわけですよ。良かった(良かったのか)。あとは将来に怯えずにのんびり生きていけば良いだけ。
 と言っている自分を50歳になってから振り返ったりしたら、階段から蹴り落とされるのだなあ、きっと。「心を入れ替えろ!」「夜中にお茶菓子を食うな!」とか言われるのだ。いいじゃん、夜中のピザデリバリーにはまだ人生で手を出してないよ……。
 さあ、仕方ない。心を入れ替えよう。初心を思いだそう。あの頃のように、澄みすぎてむしろくもったりしてた瞳を輝かせて。本棚を入れ替えよう。部屋を片付けよう。大人になったら部屋はなんとなく片付くと信じていたあの頃。夢はリアリティがないうちは夢のままだ。夢を失った大人は自力で部屋を片付けるしかないのさ。最近ちょっと「コブラ」読みたいな、と思い始めてきてます。

 29歳らしく、夏の盛りにでかいイベントを控えています(そのために2010年の夏コミはもともと欠場することを決めていました)。仕事も一段落したところで、でかい絵を描きます。部屋をかたしたらおっぱじめないとね。
 画業十周年でカフェの二階とかを借りた超小さい個展を開くのも面白いよな、とこっそり思っているのですが、そのタイミングがちょうど来年の四月。二十代の最終盤です。考えるだけでわくわくする。

5/17 Mon


 部屋を掃除したりコーヒーの染みが取れなくなったマグを漂白したり洗濯したりこたつぶとんをしまったり換気したりドーナツ食ったりラフ描いたりカレー作って食ったり。ひさびさのびのび。モリサワ・パスポートの年次更新(FAX送信必須)に相も変わらず苦しめられていることなどは忘れて、お日様の光を浴びよう。

 先日書いた「超小さい個展」のこと、わりと前から目論んで方々調べたりしておりました。店内がショースペースになっているカフェがどうやら都内にはいくつかあるみたいで、そこを頼ろうかと考えています。店内でコーヒーを一杯頼みさえすれば自由に絵が見れる、といったくらいの気軽なやつ。立地からサービスから場所代までぴんきりみたいなので、本格的に計画始めるのはまだまだ先です。

5/20 Thu


 二年ぶりにキャンバスに絵を描いています(二年前)。確固たるノウハウの欠片もない媒体なため、初手からもう暗中模索です。月内に完成させよう。どうなるかな?
 前回に引き続き、この絵もメイキングを制作する予定です。公開は夏休みあたり、ひとつよろしく。

 とらのあな通販「FAPR金」の取り扱いが終了しました。WEB上ではこれで、長かったシリーズも完了となるか。実はちょっとだけ在庫を残した状態での通販終了でした。WEB版、いつ作るかなあ……。

5/21 Fri


 キャンバスと格闘している息抜きに、色鉛筆練習(A5)。筆圧高いせいか、目の細かい紙相手だとちょっと持てあます感じ。あと、色の置き方重ね方が我ながらアクリルの感覚でやってる気がする。

5/24 Mon [Gallery : Others14]

 吠えるポンデライオン(ミスタードーナッツ最強の交換景品)Geeeeeeeeeeeet!!!!だぜッ!!!!!
 いまんとこ彼が、自宅内にある物の中で最も雄々しい生物になりました。都会のコンクリートジャングルを生きる一匹の社会人として、あやかっていこうぜ。

 今日のキャンバス。白い部分がだいたい姿を消し、下塗り段階をナチュラルに脱却。なかなか絵の具が乾かないせいで、筆を塗る右手の置き場所に困る……。作業台やイーゼルでキャンバス絵を描いている絵描きは、手を置く専用の棒を用いているというけど。自分はとりあえず空中で筆を保持するしかない。

 神無せつなさんから、先日の関西コミティアで刊行された新刊をいただきました。素敵だ! ありがとうございます!
 この冊子「K+W」の中で、自分もイラスト一枚寄稿しています(この絵は本日Galleryに載せました)。本気のイラスト本って、何にも替えられない熱を感じる。つくづく良いなあ。自分もいつか、やろう。

5/27 Thu

 自分が持ってて良かったPSPと天に向かって叫んだ飛行機シューティングゲームの続編、「SNOOPY Flying Ace」がXbox360で来月初めに出るそうです。しかも今回はDL専用タイトルで入手が(うちの環境だと)容易、ちゃんと日本版もあるらしいよ!
 いやもうトレーラーがハンパない。超次世代してる。撃墜王格好良すぎ。前作もプロペラ機の浮遊感が素敵な(でも結構、お馬鹿な感じにドンパチしている)ゲームだったので、多分今回はもっと面白いぞ、と、素直に確信してます。
 持ってて良かったXbox360!!と天に向かって叫んでこよう。それが終わったらとりあえず、ゲイツポイントカードを買ってみるか。

5/28 Fri


 本日のキャンバス(この単語、いつも"キャンパス"とどっちが正しかったっけって迷う。ビックカメラとビッグサイトくらいややこしい。いっそ今日こそ覚えてみせる。campus大学! canvas帆布!! biccamera!!! bigsight!!!! よし! たぶん覚えた!! それはそうとコーヒー屋で「えむさいずおねがいします」と言うと五割の確率でLサイズを渡されてしまうのはどうしたらいいのか。あ、ふつうのサイズって言やいいのか)。気分は山を越えたところ。筆をえむさいず……普通のサイズに持ち替えて、細かいところを描き起こす段階に入ります。

5/30 Sun


 本日のキャンバス(覚えた)。いくつかあるアナログ絵のプロセスの中で、自分が好きなのは「下塗り」と「粗を潰す」の二つです。下描き以外のすべての工程がこの二つに大別できるのかもしれないけど……。
 なんにしても、佳境(部分部分でさっぱりわからない最近の日記だけど、この辺は後々メイキング形式にして整理します。夏休み中に公開予定)。この辺から全体のバランスを見ながら、場合によっては既に塗った部分を攻撃的に塗りつぶしたりしながら進めなきゃいけません。そうだ、自分がどーにも嫌いな工程は、「一度粗を潰したところを潰し直す」ことだなぁ……。

 平行して粘土をこね始めました。久しぶりにフィギュア作ります。粘土をこねるときはカメラをいじれないので、こっちはほとんどメイキングの記録を残すことができません。完成したら披露します。
 最新のコミックラッシュにてお知らせしていますが、来月、6/26に発売される号では「パプリオーン! みずはらさん」の連載は一回お休みを頂くことになりました。すいません、一ヶ月お待ち下さい!
 主に単行本二巻のための作業(加筆修正も少なくない)と、諸々の重大な制作のために確保した、とても大切な一ヶ月。絵を描いたりフィギュアを作ったりしているのもその一環です(ほんとですよ)。このサイト上でいくつかは還元できる算段も立てております。


6/1 Tue


 うわあ! 六月だ!! 冬服をかたして夏服を引っ張り出して、空はいよいよ夏の色です。微妙に引きこもって絵を描いたり粘土をこねたりの日々だけど、天気が良い日くらいは外に出ないとねえ。去年は黴と戦ったので、体内に巣くった怠惰菌が菌糸を出さないようにあちこち太陽光消毒せねばなりません。ちなみに今年はアリと戦ってました。連中、地球防衛軍のHardestアリ並みの脅威だ。マグマ砲とか欲しい。
 上の絵はpixivチャットで描いた、うろおぼえ初音ミクさん。初回(2007/10/22)より良い出来っていうか、単にネギ持たせただけじゃんかよお前よー。google世代と言われる我々だけど、そんな時代だからこそ記憶のみに頼ったうろ覚え絵っていうのは、自己の脳との対話をする唯一の手立てであり、レクリエーションであり、エンタテインメントなのです。うろおぼえよされば救われん。いっそのこと忘れ去ってしまえば楽になれたのに……そんな思い出の数々を掘り起こそう。てきとーに紙に刻もう。知るか! 自分の脳が描いたんだから俺に責任はないんだ!


 巨乳はとにかく描き手にとって難しい概念だ。練習しなきゃ(至って真面目な話です)。 [twitter]
 自身巨乳好きってわけではないから、それが描けないことが強烈なコンプレックスになってる。「お前には描けぬ」と笑われたことも何度もある。自分を騙そう。大丈夫多分描ける。でも、やわらかく描けねば意味はない。見ていて幸せになるようなのでなきゃ、俺は巨乳は描いてはならぬのだ(真面目な話)。 [twitter]

 これが萌えへの対抗概念かって言うと、きっとそうではない。答えはある、自分はそれをまだ描いていないだけだ。追求しよう。いやほんと、絵描きにとってはすんごい真面目な話なのです、これは。

6/2 Wed


 天気良いねえ……。
 先日はでかいホームセンターに行って、作業用の粘土板を探そうとしたのですが、すべての板に「くみ なまえ」の記入欄がひらがなででかでかと書かれていて、ちょっと恥ずかしくて買うのを断念しました(笑)。いいのだ、俺はカッティングボードにサランラップを引いた作業台をスタイリッシュに使ってやるのだ。
 そんなハードコア作業版の上に、いくつかパーツが増えました。って、これではまだ、なにがなにやら……。
 自分が使っているファンドという石粉粘土(紙粘土に近い感触)は水分を飛ばすことで硬化するので、特にがしがし粘土を盛り込む序盤とかは乾燥待ちの時間がもどかしくなります。パーツ乾燥用に白熱灯を買ってきた方が良いなあ。

 フィギュアは過去三度、ごくごくちっちゃいものを試作したことがありますが、今回は全高20cmくらいの比較的でかいものを作ろうと考えています。むしろある程度大きい方が強度的にも意匠的にも安定させやすかろうという打算込み。テキストはふたたび「かわいい女の子フィギュアを作ろう!―フルスクラッチで作成するオリジナルフィギュア」一冊のみ、常に脇に置くことにしました。タイトルはアレだけど、初心者にとっては懇切丁寧な名著。

6/5 Sat


 今日のキャンバス。白を厚塗りして雲ができました。どこまで形を整えるのがいいかなー。

 今日のフィギュア。いろいろ物体ができました。本体の身体(こっちは胴体と頭部のパーツがくっつきました。服を着せるまで見せられないよ!)のスケールが確定するまで、この辺の大きさは仮のものです。ひょっとしたら、アンプとかもっとでっかくした方が良いかも。

 各方面で描いたラフが次々に確定しているので、ここでちょっと本業に立ち戻る。先日頂いたPSPブランディッシュの封を開けるのはまだ先の話……。

 吉村麻之さんの「ほしのの。」がdocomo・softbank携帯アプリ化されたとのこと、めでたい! 年明けのラジオ収録の時に話は伺っていたので、自分も公知のタイミングを楽しみに待ってました。
 なにをもって「商業作品」とするかは、本当にいろいろな形があります。自分にとっては現在の同人と商業の間に明確な境はないと感じているのだけど、それでもやっぱり、企業が関わったものは伝播する規模と速さが違う。どう広がっていくかな。
 なんにしてもこれで、謎の予告タイトル日替わり魔法使い探偵七久保一郎(後略)が読める可能性が繋がれたようで、個人的には万々歳なのです(笑)。良かった!

6/7 Mon


 キャンバス絵ほとんど完了。後は微修正するかどうかを判断して、晴れた日を狙ってトップコートを吹けばおしまいです。今まで絵を描いてきた感覚とは、いろんなところが違う制作でした。楽しかった。

 模型屋に行って造形用のヘラと、切れ味良さそうな高めの彫刻刀を調達してきました。特に彫刻刀の方、こんなに重くて疲れないかってくらい柄が重い。手元をぶらさないためのウェイトなのだろうけど……さすがに手が慣れないと重さに振り回されてしまいそう。切れ味は安物とは別次元なので、相応の造形を目指して使いこなしてみせます。

 フィギュアに四肢のパーツが付きました。いよいよ、ここからだ。前回ミティアさんフィギュアを作った時に痛感した経験論は、「スカート作るのがいちばんめんどい」ということ。なにものも怖れず頑張るぞー。

6/14 Mon


 晴れた日にトップコート吹いて、キャンバス絵完成しました。現物は来年四月の極小個展に持ってこうと思ってます。

 夏だー。アイスうめぇ!
 ……と思っていたら、はやぶさが帰ってきた途端に梅雨入りのようです。
はやぶさ」の帰還については、どこかで読んだ、大気圏で燃え尽きた後に巡り巡って肩に降る雨粒になる、という内容の一文がとても印象深く頭の片隅に残り続けています。なんかいろいろ、ロマンだったなぁ。自分に子供がいたら、俺と同じ名前の船が旅をしたんだぜ、みたいなちっちゃい自慢話ができると思います。

PSP「100万トンのバラバラ」クリア。うん、これは、誰しもが遊ぶと良い! 誰しもにおすすめできる名作でした。音楽と歓声がテンション上がった。緻密なくせにてきとーな空気がたまらん(塊魂に通じる)。
 次はPSP「ブランディッシュ」だ。世界樹IIIに手を出すのはいつになることか……。
 

6/20 Sun


 つらつらと六月後半です。やること山積。やることやってたら終わってしまうに違いない。せめてやり損じは残さないようにしなければならない。つつがなくすべて終わったら、きっと冬コミが近いです(しまった、申込書だけは夏コミで入手せんといかん)。何をするかなぁ、と考えてるだけでちょっと楽しい。


6/22 Tue

P124によせて(二次創作)
 テツワンレイダー3巻大楽さんからいただいていたりするのです。感謝!!
 物語、ここに来て俄然面白くなってきました。本を開く前の自分の予想が1巻で覆されて、1巻で予想したことが2巻で「おお?」とするりと上手を行かれ、そしてついにこの3巻で今までの自分のぬるい未来予想図はどがしゃーんとひっくり返されたのだ。
 おい!
 続きはどうなるんだ!!!
 今回のオビ、個人的には最高に好き。オビの仕事ってのは本を開くまでの期待を高めることにある。「売れてます!」とか書くこと以外にも冊子の一要素として立派な役割を持ってる、と自分は昔っから信じてる。あざといくらいでちょうどいい。そうさ、こうでなくちゃあね!

 ここで評価がぐるりとひっくり返る、ターニングポイントになる巻かもしれん、と、自分は読者の一人として思います。いや、ほんとに、4巻楽しみ。超待ってます。

 面白い小説を読んでるとき、「俺ならここに挿絵を描くのにギギギ」と唸ってしまうのは、我ながら間違いなく、悪い職業病ですね(笑)。1巻の時からぶれずに持ってる感想なんだけど、ディアがとても可愛い。ヒロインってこの子だと思うのだけど……。


6/28 Mon

大理石のシフォン
 ここんとこ絵を描かない日はない、という六月。コミケに出ようが出まいが、この時期は忙しくなっちゃうもんだなあ……。ものをかく密度が多い時期・少ない時期というのがあって、どちらにもメリットはあります(後者のメリットは、ちょくちょくとらくがきが増える)。今はちょっと、ゆったりする方が恋しくならざるを得ませんね。いや、ゆったりしている場合ではない。少なくとも九月までは! やるぞー。

 久々に告知です。
 コミックラッシュブログにて、『声優劇場 パプリオーン!みずはらさん 2』表紙イラストと発売日が公開されてます。現在がりがりと単行本のための絵やマンガを描いております。ひきつづき手に取りやすい&細かいところが妙に深い本を目指しているので、お楽しみに。

 それと今、美味しい牡蠣を食べたいな、と思われている方は、ちょっとだけ待ってみると近日ちょうどいい発表があるかもしれません。自分はポン酢で食べたいなあ。