2012/4〜6


4/1 Sun




 「星とレシプロ」乞うご期待!
 嘘の予告だけどね!


 そんなわけで毎度の事ながらトップページへのアクセスが変に煩雑になっちゃってるこのサイトですが、きっと、あれです。太陽風の仕業です。コロナの活動は4/2には収まり、この世の中だってこのサイトだって元の誠実な様相へと帰って行くでしょうから、なんだかなーとお思いのそこのあなた、ちょっと息を止めて一日お待ちください。ほら、桜ですよ。どこかで桜が咲きほころぶ音が聞こえないかしら……桜前線を待ちながら……街角に春色の風が吹く……。


 まあ、今年のこの日も毎年恒例の事をしているわけで……。昨年以前にうちがどういう事をやってきたかは日記過去ログで事細かに残してありますので、良かったらそっちも見てやってください。
「星とレシプロ」という合同サークルの存在は4/2以降も続きますので、ちょっとだけ覚えてもらえたら幸い。5/5のコミティアに、奥さんこと神無宇宙さんと合同出展するために命名した名義で、扱いは「文芸」サークルです。詳しくはまたのちほど(基本年末のコミケで作った本を持って行くだけですが、なんか巨大な文芸的合同ペーパーを作るかも)。

  全く関係がない話題になりますが、四月のサイト看板は珍しく二次創作です。うろ覚えで過去何度か描いてた初音ミクさんをいよいよ資料を見てしっかり描いてみました。……難しいな!


4/12 Thu




 関東ではもう桜が満開になってる。どうも最近立て込んでていかんな−。仕事にかまけて花を見る時間がないようじゃ大人として失格だ、と自分は自分に対して思ってるので、隙を見て花見をしたり飲み食いしたりです。
 花見会場で人と犬がのんきに歩いてて、空気には屋台の美味しそうな匂いが混じって、空は青ないし花霞の白で覆われてて、寒くもなく暑くもなく、って雰囲気が全体的に大好きで、それを浴びに歩きに行くようなものです。あまり花見のために座るってことはなく、そう言えばもう何年も自分は夜桜を見ていないですね。
 一年前の花見は自分も世間もちょっと特別な感情がこもっていたけど、今年は見たところ、どこもかしこも非常にお気楽で平和です。祈りも願いも手の届く範囲のささやかなものに留めて、花見はそのくらいが丁度良いと思う。



 それはそうと吉村麻之さんとこのリアル桃鉄に参加してました。
 関東全域の鉄道網を使った超巨大ボードゲームです。それが終わらないと花見ができません。


「目的地」を決めるダイス表。東京を中心として、小田原から大宮から木更津から八王子から熊谷から羽田まで……。スタート地点は葛西臨海公園。ダイスを移動量で決めなくたって、どこもかしこも遠すぎる。


 そのとおり、このゲームの全てはダイスで決まります。
 停車駅ごとに必ず実行しなければならないミッションカードだって、たった一個のダイスで決まってしまうのだ。


 例:「遙さんカード 駅周辺で注文できる限り最も巨大なデザートを食べる。」幕張駅前のスーパーでホールのチーズケーキを買って3人で食らいつくしたりするのも、ダイス目の悪戯の一存で決まってしまうのだ。


 このゲームはタイムアタックなので、乗り換えが切迫していた場合、花とか見てる場合じゃないのだ。


 南武線の運行間隔がローカルすぎる(地元の二倍は頻繁だけど)! あえなく最終目的地の手前でタイムアップでした。
 ばたばたしたけどなかなか楽しいイベントでした。奥様の語尾が30分間「ご主人様☆」に変更されたり、自分は口の中でイカソーメンを結ばされたりしたけど……。


・長年alt内に画像キャプションを入れていたんですが、firefoxや新しいIEでもこれが表示されなくなってきたことが分かり、長年続けてきたこの習慣をやめることにしました。…altじゃなくてtitle値に書けばいいと判ったからです(笑)。ちょっと不勉強が恥ずかしい。こんな属性があったんだなあ……。
 そんなわけでこのトップページ、お使いのブラウザで、このサイト上の画像にマウスカーソルをちょっと留めると、画像のキャプションが小っちゃい四角の中に表示されるようになってるかもしれませんよ。
 そもそもalt文は音声リーダ上で読まれるための画像代替テキストという意味があり、キャプションで遊んだりするのとはちょっと違う性格があったそうで。ブラウザ上での扱いが変わったことで、alt文も本来の使い方に専念できるようになってきたのかもしれませんね。

4/13 Fri



 最近入手した良かったもの1。
グラフィック社の印刷資料を請求(無料)してみたら、思いのほか豪華なセットが届いてテンションが上がりました。各種要紙と各種加工(PP張りから、謎に包まれっぱなしだった「UVニス加工」まで実物が触れる)がぎっしり綴じられた紙見本がとても嬉しい。
 過去にはシンメトリカルゲイザーのポスターを作ってもらった印刷会社です。今後、作りの良さが問われるフライヤ的なものを作るときは、またこちらにお願いしてみようかな。
 あと実物で比較すると、やっぱり、コート紙と上質紙の発色は「少し」どころじゃなく大きな差がありますね。昨年夏に作ったシンメトリカルゲイザーは手触りを重視して上質紙にしていたのですが、これをマットコート紙とかにしていたら、もう少し本文の鮮やかさが上がっていたかもなー、と思います。次にフルカラー本を作る機会があったら、これは教訓にしたいと思います。


 最近入手した良かったもの2。
 文房具好きにとってはすっかりコモンセンスになったマスキングテープ、自分も良く使います。おしゃれな柄物をたくさん持ってはいたのですが、画材屋で入手した白無地のマスキングテープ――それこそもともと、ものをマスキングするために使われる古典的なやつ――が安くて(100円でおつりが出る)、強靱で接着力が強くて、普段使いにはこれだけ使ってりゃいいだろってくらい心強い代物でした。色もオフホワイトでほんのり上品。マスキングテープ好きなそこのお嬢さんもマスト買っとくべきです。

4/19 Thu



「アキタランド・ゴシック」読んだ。じわじわと異様で面白かったー。
 作品内で「アキタ=秋田」とは明言していないのですが、それを念頭にして読んでみると、たしかにこの空気は地元県のそれに近い(自分は海に近いところで育ったのですが、これはどちらかというと内陸部の雰囲気)と感じます。
 決して牧歌的ではない空。背景のほとんどが曇りと、淡く鈍いスカイブルーに埋められている感じ。
 でも、キャラと世界観がとても元気に動いてて、読んでて陰鬱になることはない。絵柄も可愛い。そして薄暗い(←褒め言葉)。クスッとします。
 帯も含めてとても秀逸な四コママンガ本だと思いました。タイトルにおお、と思った人だけでなく、あまり世間一般のフィクションで描かれることのない「東北日本海側」の独特な空気を、読みやすい四コマで読んでも良いんじゃない、と思った人も、手に取ってみてください。

 そうそう、先日質問受け付けを終了したTHE INTERVIEWS、回答内容をこのサイト内に転載しました(回答をカテゴリ分けして、少し見やすい構成にしています)。自己紹介的な側面もあると思ったので、プロフィールページに正式なリンクを貼り付けています。
 雑多な回答集ですが、読んで何か面白いことが1グラムでも含まれてると良いなー、と、脳天気に願いを込めております。

4/23 Mon



 
このドット絵のメイキングをUstreamの録画として残しています

 『おおコウスケよ、えらべないとはなさけない!2』の見本が届きました。自分はドットキャラを担当させて頂いています(「RPG W(・∀・)RLD」に続いて、ほんとに富士見書房唯一のドット職人になってるな、自分)。本文を読んですんごい面白いぞ、と唸った自分は、とあるキャラクターのドット絵を「一種類じゃ無理だ! この本を演出しきれん! 二つ要る!」と独断で2パターン描いて提出していたのですが(自分が仕事でこういうことをするのは稀です)、このへんあますとこなく使ってもらえていて良かったです。
 この巻で綺麗に完結する作品です。
 いつも思うんだけど、「もっと描きたいなぁ」と思わせられた作品ってのが、自分にとっては良い関わり方ができた証拠のように感じますね。

 関わった本の紹介をするとき、一緒に書影を載っけとくのがベターなように思って、今回から試験的に左側のCMスペースにカバーを表示するようにしてみました(自分のamazon特集ページでも確認できるけど、そこまでたくさんリンクを叩かないといけないからね)。ネットやリアルの本屋さんで本を見つけるときにお役に立てば幸い。

5/3 Thu(5/4追記)

 5/5(Sat) コミティア100について 


 くわしくはサイト看板をクリックした先にある詳細ページに書いてありますが、今野隼史個人の「当日ならべる本」についてここにメモしておきます。
 当日はおもに、書き下ろしのフルカラーペーパー(お持ち帰り自由)と、昨年末作った「シュレディンガ・フォークス 不確定の王女」の二種類を持って行きます。

 加えて、シンメトリカルゲイザー(\500)とシンメトリカルゲイザーのポスター(頑丈な筒入りで\500)も少数持って行くので、欲しい方は売り子(たぶん自分が座ってます)に直接聞いてみてください。こっちのふたつは机の上には並びません。



(このセクションは5/4追記)
 話変わって、ここで「困ったお客」について書いてみたいと思います。
 ……デリケートな話題なんだけど、サークル出展者にとって、「迷惑なお客さん」って、毎回必ず、ごくまれにいるんですよ。

 お客さんに文句を言うのは本能的に「自分えらそうじゃね? サークルの怠慢じゃね?」という後ろめたさを自覚する行為で(実際えらそうだと思う)、自分のサークルに来てくださる99%の方――問題なんて見つけようもない礼儀正しく素敵な方々――に無用の心配を与えてしまうだけで、一方"真に厄介な人"はここに書いた文章を読んでも「改善」されることはないだろうってことは十分に分かっているのですが、せめて反面教師として、このぶつぶつ文句が将来の警句として役立ってくれると、個人的にはとても嬉しいです。



1「帰らない人」

 面識が薄いのになれなれしい人っていますよね。初対面の人とも快活に会話できる人はいいんです、ただそれが、一方的にしゃべりたいことをしゃべり続けるだけで、十分以上もサークルスペースの前に居座ってる人――サークルは、君の心の相談室ではないのです!
 見えるだろうか、おしゃべりな君の後ろで、ほかの慎ましやかで善良なお客さんが「あ、知り合いの人と話し込んでる……なんか気になったサークルだけど、話を邪魔すると悪いし、今回はやめとこう」と立ち去っていく様が! スペースの内側にいる私にはそれが見えるのだ! 本を読んでくれたかもしれないお客さんが、君のエンドレストークのためにひとりまたひとりと離れてしまうのだ! なんたる悲しみ、とめどない怒り! なまじ本を買った相手なだけに強く言えないのだが、ことによっては言うかもしれん! 迷惑になってるからすぐ帰れ、と!
「迷惑な人」はほぼこのタイプに集約され、以下に挙げる例示はこの「帰らない人」のサブセットに過ぎぬ……と個人的には思う。



2「集団で来る人」

 友達と回るイベントってとても楽しいものです。一人だと心細くて踏み出せない勇気が、共連れの存在によって後押しされ、かけがえのない出会いに繋がることだって、きっとある。手に手を取り合ってイベントを回るのは、素晴らしい。自分はそれを心から応援します。
 …………その友達が「集団」でなければ、だ!!
 想像できるだろうか、五人――たったの五人ぽっちの集団がサークルスペースの周辺5メートル以内に留まっているだけで、通路をゆくお客さんからサークルの様子は一切が見えなくなり、見本を手に取りたい他のお客さんの行く手をどうしようもなくさえぎり、あまつさえ集団はえてしてお隣のサークルスペースにはみ出して(お隣さんからは君の無礼なる尻しか見えない)、その責任がホストである自分にあるような気がして俺は三秒で胃が焼き切れるのだ!
 彼らはなまじ知り合いである場合が多いのでなかなか強く注意できずにいたが、俺の心の仏もいつ残機切れを起こすか知れぬ!
 鬼が目覚める前に、爽やかに立ち去るのだ!
 集団でイベント会場を回ろうとするときは(このこと自体ほんとにおすすめしないが、やむを得ないときは)二人程度に分散して個々のサークルを回るようにしよう。集団の意味がないが……。
 なおだれかのサークルスペースを「待ち合わせ場所」に使うのも、同人イベントの中でもなかなか上位の迷惑行為になるので(長時間「立ち止まってる集団」が形成されるためだ)、してはならないことを肝に銘じてほしい。



3「その他、迷惑な例」

見本誌があるのに奥に平積みされた在庫を直接手に取って読む人! 見本誌を見逃してたならもちろん仕方ないけど、これ、絶対にわざとやってる奴がいる! そういう奴はまず無言で立ち去って本を買わない! ……気のせいかもしれんけど!

・身につけたバッグがでかい人! 在庫に当たってうちの本の山を崩すでかいバッグの人よ! その体躯をぐるりと翻して隣のサークルにすら被害を及ぼす悪行たるや、とうてい許されぬ!! バッグを持つなとは言わんが、自身の攻撃範囲は思いのほか広いのだと、常々注意して歩こう! 被害を及ぼしたらちゃんと謝ろう(それなら許す)!

・差し入れが大量な人! あまつさえ1リットルにも及んだりする容量数量の飲料だったり、すぐ食べることを強要させられる生物だったりする人! 差し入れはありがたい! 心底ありがたい! だが……! ありがたさが迷惑に変わる一線がこの世には存在する! 常に自問しよう。「それは自分がもらったら嬉しいもの?」と!



4「まとめ」

 ……ってもろもろは、「礼儀正しい他の大多数のお客さんを大事にするため」に書いたのですが、その他には自戒も込めて書いてもいます。
 非日常な即売会会場の中では、どうしても「はしゃいじゃう」ものなんですよね。自分だって、自意識のブレーキをむりやり所々に挟んでおかないと、空気によって何をしでかしてしまうか本当に分かったものではありません。
 ましてやその個々の行為が「よい」のか「許されない」のか、実際に怒られたりしない限り、自身の心底では理解できなかったりもするのです。それを教える義務は、きっと、場に長くいた側にあるのだと、自分はちかごろ考えます。
 口出ししすぎてもよくないけど、我慢して沈黙を続けるのも風通しがきっと澱んでしまうだろう。
 なので、もし自身の経験の中で失敗してしまったら、ちゃんと反省して次に生かそう。
 それを繰り返していけば、絶対に、場に善いサイクルが生まれると自分は思います。



(著:榎本秋 新紀元社)

 『ゲームで広げるキャラ&ストーリー』、発売中。今野隼史が挿絵をどかどか描いてます(表紙イラストは藤田香さん)。こういう文章系の教本って、本屋さんのどの棚に並んでいるのか自分は少し不案内なのですが……。TRPG関連書籍、ライトノベルの棚の近く、画集、「萌えるクトゥルフ」「武器辞典」「戦車」みたいな本の近くなど、いろいろ探検されるのがたのしいかと思います。
 この本の主人公は高校生です。自分の高校時代は(みんな、昔話が始まるぞ)本屋を見てもこういう「創作の根っこ」にまつわる教本は少なくて……イラストのハウツー本は割とあったけど……、当時この本があったらどきどきしながら買っただろうな、と想像しました。
 TRPGを遊ぶための"読みやすい"ガイドブックにもなっているので、それぞれの興味に応じて手に取ってみてください。きっと得るところがあるはずですよ。

5/5 Sat COMITIA100


 この日はコミティアでした。100回目という事でビッグサイト3ホールぶち抜きの面積で開催され、人でごった返しています。まるでコミケです。とても普段の"まったり"したコミティアには見えません。この面積の全てがジャンル『オリジナル』で占められていると想像するのは正直難しいですねー。
 まさか、サークル入場だけで入場口に長い渋滞ができるとは……。
 一方で、空は天気もよくて、予報によれば最高気温は24℃。初夏寸前、ってくらい極めて気分の良いコンディションでした。

 自分は神無宇宙さんと、「文芸」ジャンルに出展を試みました。今回は二人文芸サークル「星とレシプロ」という名前です。これまでの「辺境紳士社交場」としての実績はほとんど使えません。はたしてどうなることか。

 自分個人は「シュレディンガ・フォークス」を並べています。値段表示&見本表示のためにオビを手作りしてみました。一気に「売ってる本」っぽくなりますね。オビってやっぱり好きだ。

 結果的にこの日人手に渡った本は、自分の所だと50部前後になりました。本音言うと、前回が盛況だっただけに、もっとたくさん読んでもらいたかったなあ……個人的には過去もっともまったりしたイベントになったかもしれません。
 自分の所や周辺を見渡してみると、「文芸」というジャンルは来訪者にとって、見本をめくって内容を確認するという行動に「敷居の高さ」があるみたいです。
(文字だけだと立ち読みは難しいのかな。ものがマンガだと結構気楽に、ぱらぱらめくるだけで雰囲気を把握できる)
 せめて最低限、お客さんがサークルを一見するだけで「その小説はどんなジャンルなのか?」「どんな話なのか?」「どんな雰囲気なのか?」が明確に理解できるような仕組みを、出展側の方で工夫しないといかんかったかもなあ、と、個人的には反省が多かったです。
 格好いい本、格好いいオビだけでは、きっと作り手の自己満足だけに終わってしまいがちなんでしょうね。
 まあでも、同人活動って、自己満足こそが最大の目的ではあるのだ。

 ペーパーラリー企画に参加しているというマーク。神無さんと合同でフルカラーのチラシをがんがん作って、がんがん余ってしまいました(笑)。「無料」は手に取る理由にはならない、というのは即売会に参加する中で、たまに身に染みて感じます(ただ、新刊がなかった今回のイベントでは心理的に心強かったアイテム)。
 手に取って頂けた皆さん、どもです!

 いつも自分がジャケットイラストを描かせて頂いている「HUMMING LIFE」さんのブース。先日「辺境画商(β)」で日向さんに描いた直筆イラストが、額装されて机に飾られていました。嬉しいな−。


 高町ぐずりさんのサークル「sukuranburu」、ボードゲームを楽しくわかりやすく紹介するという意欲的な新刊が並んでいます。ボードゲームのコマ(レーザー光線と鏡付きのコマで戦うという素晴らしく「物体」してるもの!)がちょこちょこと並んだりしてて、物凄く可愛いディスプレイ。
 高町さんとは、じつはコミティア開催直前に会って、ラジオ収録をしてたりします。ボードゲームやデザインについて色々だべった辺境電波社交場、近日更新予定ですよ。

 こんなかんじのコミティアでした。宅急便による搬出に超長い列が形成されてて、これが一番辛かった。いつもの倍規模で開催してるんだから、入出場についてはちゃんと増強して欲しかったなあ、というのはサークル出展者としての文句の一つです。
 そんなことに比べれば、「あんまし売れなかったなあ……」とぼやくのなんて、なんだかんだいって同人誌即売会の楽しみの一つと言ってもいいでしょう。裏を返せば、そんな中でも本を手に取ってくださった人達がいたわけで、本当にありがたいです。

 次回がどのタイミングの参加になるかは未確定ですが(おそらくは年末のコミケ)、その時はまたなにかしら新しいものをひっさげて、堂々とお目見えしたいと思います。今からちゃんと作り始めとかんとな。

5/9 Wed


 2005年から幅800pxだった看板画像だったのですが、技術的な理由により(この前置き文は「なんでか」の意で使われる)広がっちゃった本文幅に合わせて868pxに再設定することにしました。うむ、みばえ良いね。めんどくさがらずに、最初から適応しとくんだったなぁ。

 撮り溜めてた写真から最近あったこと、日記に書き逃してたことを振り返ってみよう。
 西国分寺でHUMMING LIFE新アルバムのレコーディングに立ち会ったり、今野隼史ランキングでは東京最強のカフェ「クルミドコーヒー」でコーヒーを飲んだりしていました。この写真は東京最強のマスコットキャラ(俺ランキングによる)のにしこくん。西国分寺駅前をくまなく探すとこのイカしたフォトスポットに出くわせるかもしれません。
 新しいアルバムは8月の夏コミックマーケットにあわせて発表されます。すっげぇ良い曲が詰まってます。今回も自分が絵を描きますよー(今回はもう一人素敵な描き手が加わって仕事をします。くわしいところは、夏には明らかになるでしょう)。

 奥さんのご実家に招かれて、再びみんなで長野に行っておりました。車で移動した道中、立ち寄った軽井沢の街だけはなぜか歩き慣れた観光地の雰囲気があって、これは「鉄道」に繋がってる雰囲気だな、となんとなく感じます。犬と自然をたくさん見た旅行でした。

 近所の猫。ちかごろ慣れてきて、近寄るとこの頭をこすれと言わんばかりに強力なヘッドアタックを仕掛けてきます。真ん中分けなのでナカと呼んでいます(以前ここにいた愛想の良い子は七三分けだったので、シチと呼んでた)。

 そういえば31歳になりました。ロールケーキを焼いてもらえた。ハッピィ!
 31歳の目標は「もっとたくさんの人に絵を知ってもらう」ことかなー。いろいろやろう。

 5/6の吉祥寺。吉祥寺はいつ行ってもいい街だけど、この日は不安定な天気で、いきなり雨が強く降ったかと思ったら、直後にこんな眩しい西日が出たりです。

 吉祥寺でなにをしたかというと、日向さんと8月のアルバムデザインについての打ち合わせでした(Yuccaというカフェ)。カレーが美味しい。

 吉祥寺に来たならハモニカ横町は必ず見て帰るべき。毎度思うんだけど、現代日本の光景とは思えません。絵描き心をどきどきさせるなにかが、この怪しげな区画には詰まってます。東京三大観光名所を挙げろと言われたら、自分がここを教えてうろんな顔をされるでしょう。

 ……四月末から五月頭、がんがん外出してたら、家計簿にこんなメモが。頑張って元を取っていこうー。  
 今野隼史はおいしいご飯を食べるために、イラストのお仕事を四季通じて募集しております。なんでもこいだ!

5/10 Thu [本文イラストレーターによる「ゲームで広げるキャラ&ストーリー」紹介]



 先日発売された「ゲームで広げるキャラ&ストーリー」[amazon](著:榎本秋 新紀元社)、ネットだけで確認できる情報だけでは中の雰囲気が把握しきれないな、と思ったので、引用の範囲でちらっと内部の様子を載せておきたいと思います。
 実物を確認して驚いたのだけど、想像してた以上に、自分の絵をたくさん使って頂いている印象なんですよ。どの書店にも置かれているという種類の本ではないのだけど、これは、実際めくってもらえたらとても嬉しいですね。


 「王女様」や「だるふぁいと!」リプレイを目にされた方には、既視感のある写真ではないでしょうか(笑)。
 本文はキャラクターの顔アイコンと一緒に展開していく方式が採られています。個人的にも同人誌企画で「アイコン式」を二度使ったことがあるのだけど、これはとっても、読みやすくていいです。市販のTRPGリプレイでも一般化して欲しいくらい。
 キャラの掛け合いを通じて、TRPGをわいわい試行錯誤しながら遊んでいく様子、それが創作に影響を及ぼす「TRPGの効果」について、色々な語り口・色々な角度から書いていくというのがこの本のコンセプトです。
 一方で「TRPGという遊びの入門書」としてもすっごく役に立つので(著者さんも長くTRPGを遊ばれてる方で、文章の端々に実感がこもってるのだ)、「作家になりたいわけじゃないけどTRPGは遊んでみたい」って人も手に取ってみる価値はあると自分は思います。マジで。


 章間には四コママンガも。


 誌面全景。登場人物がTRPGを遊んでますが、彼らが演じてるTRPG内のキャラデザインは同じくしてあるので、挿絵を見て混乱することはあんましないかと思います(笑)。
 ここで遊ばれるTRPGはファンタジーだったり現代超能力ものだったり、さまざまです(モチーフにしているゲームは実在のものではなく、「TRPGの具体的なゲームルール」についてはあえて省略されています。これもこの本を読みやすくしている要因だと思う)。最初は先輩がGMをしてくれるのですが、終盤では主人公がGMに初挑戦することに。シナリオを作ったり、当日GMで張り切ったり四苦八苦したりしたり、面白いですよ。

 同人の外でここまで本の"作り"に関わった経験はあまりなかったので、自分個人も、この本が価値があるのかどうかという評価はとても気になっています。
 なによりまずはみんなに手に取って欲しいな、と、ここで紹介させていただいたしだいでした。
 どうぞよろしくです。
「ライトノベル作家になりたい人のため」と位置づけられている本ですが、実はそれよりも、一段広い範囲の人が楽しく読める本じゃないかなー、と、自分は感じております。


 ……それにしても、どういうわけか、主人公のキャラデザインがどっか大楽絢太さんっぽくなったなぁ、と、我ながら不思議に思ってるところです(笑)。
5/16 Wed



 Painter12体験版を落として色々遊び中(試用期間が一ヶ月しかないので、いつからお試しを始めようかずいぶん迷ってた)。
 いま世間はPhotoShopやSAIで占められてて(Pixivの「使用ツール」とか見てるとね)、なるだけみんなとは違う方に行っとこうという天の邪鬼精神です。しばらく遠ざかってたペインターですが、今回の新バージョンから随分使いやすくなったそうですしね。
 こいつは今仕事で使っているPhotoShopCS2とは違い、intuos4(結婚祝いでもらったペンタブレット)のスペックが最大限発揮されるソフトだそうです……けど、今までと同じ筆圧高めの使い方をしちゃってるため、今の段階では描き味に対しておおきな違いは感じません。
 Painter6を仕事で使っていた頃はチョークブラシを大層重用していたのですが、この最新のペインターでもどうやら同じことはできそう。
 あとは明確になったインターフェイスや、現代のマシンに寄り添った高速化とか、PhotoShopと正確に連携取るためのカラーマネジメント対応とか、「今っぽくなってる」感は着実に見られます。

 実際ここに「アナログっぽさに振り回されすぎない」描き方さえ手に馴染ませることができたなら、Painter12は心強いお絵かきソフトとして長く使えそうです。何も考えずに使うと、テクスチャばりばりのいかにも"アナログの再現"イラストになっちゃうので、こればっかりは気をつけんとな、と個人的には思いました。
 真にアナログな絵を描きたいときは、かたわらから絵の具のチューブとパレットとイラストボードと、あとは水の入った洗いバケツを引っ張ってくりゃすむことだからね。
 自分がデジタルペイントの「アナログっぽさ」に何を求めているのかは、もうちょっとはっきり自覚しなきゃいかんよなあ……。
5/17 Thu



 水彩は昔より滑らかに描きやすくなってる気がする(エントランスの挿絵を描いてた頃を思い出しますね)。あとは使う人間の慣れだね……。

 ちょっとだけ連絡先ページをリニューアル。幸いなことにいろんな経路からお仕事をいただきながらここまで来ましたが、やっぱり窓口の中心にはこのページがあるよなー、と思う次第。
 いつもわかりやすく、丁寧に、かたっくるしくなく、でも必要な情報を書くように気を付けながらこういうテキストを書いているのですが、不思議なことに時間が経てばいつでも「もっとこう書いたほうが良い」というのが見えてくるものです。
 サイトの端々に血を行き届かせるというのはこういうことで、これを怠っちゃうと、ウェブサイトって末端から化石化していくんだろうなあ。

 そんなわけで、今野隼史はイラストのお仕事を随時受け付けております。
 自分もいっつも「小説の挿絵を描きたい」って言うんだったら、待ってばっかりいないでまずポートフォリオを作るべきだな、と、ここんとこ考えています。
5/20 Sun



 かなりひさびさにラジオ・辺境電波社交場更新!
 第八回となる今回はゲストに高町ぐずりさん(サークルsukuranburu)を招いて、先日のコミティアで発表された新作「冊子版lolliloop 第6号 -ボードゲームをはじめよう-」のことを中心に、色々お話を伺ってきました。改めて、急なタイミングにもかかわらず秋葉原まで呼び出してしまい、すいません&ありがとうございます! とても楽しい話ができました。オフレコになりそうな部分を思いっきりばっさばっさと切りまくったら、コンパクトで内容濃い収録内容になったのではないかと思います(笑)。

 同人で「雑誌」を作るという試みは極めて希少で、自分は長くlolliloopの活動について興味を持ってました。それがどんな内容なのか、そしてボードゲームって実際どんなものなのか、ラジオ本編中、高町さん本人の語りが丁寧に教えてくれてるはず。興味があれば、聞いてもらえると嬉しいです。
5/22 Tue



 何を描いても久しぶりな気がする昨今です。自分の場合、ペインターは9割のブラシが使わずじまいになることを覚悟した方が良さそう(昔っからそうだったな)。

 以前見た夕陽。実際肉眼で見るとこれよりさらにマゼンタが強い、うそみたいな蛍光色をしていました。

 昨日は早起きして金環日食を目撃しました。雲が厚くて期待していなかっただけに嬉しい。現実味がない太陽はお茶を飲んでいる間にもとの円になった。
 この日は、「薄曇り越しに見た日食周辺の色味が青方向にねじ曲げられている(夜中の月と同様)」という観察ができたのが印象深かったです。名著「空の名前」によるとこの色の変化は「光冠」というそう。
5/23 Wed [Gallery:モノクロイラスト1〜12]



 「モノクロイラスト」もサイトに載っけよう、と決意して、ギャラリーページにまずは12枚選んで絵を掲載してみました。自分の手掛けた白黒挿絵と言えば、まずはなにより、「七人の武器屋」です。
 該当箇所の文章も抜粋しているので、合わせて見て頂けると幸い。
 ……にしても、久しぶりに文庫をめくって打ち込んでたのだけど、やっぱり「武器屋」はめちゃくちゃ面白いよ!
 角川の電子書籍販売サイトBOOK WALKERで一巻だけは電子書籍流通しているのだけど、続刊展開はまだされていないみたい。
(「続きも出してくれ」という要望が集まればサイト側で必ず前向きな検討がされると思いますので、よかったら編集部へのお便りや、このメールフォームで声を掛けてみてください)

 懐かしい場面の本文をなぞったりすると、結構ぐっと来るものもあったりなあ……。
 いいですね。
 本作は、誰もが読んでもいい真のライトノベルだと個人的に思います(真って何なんだ)。
■  次回ウェブラジオへのおたよりツイート募集していました  ■

5/29しめきりました。おたよりありがとうございます!
近々収録を行い、次回ラジオを公開します。乞うご期待。


 イラストレーターっぽい今野隼史が好き勝手にだらだらしゃべるラジオ辺境電波社交場、次回は奥さんでおなじみ神無宇宙さんを招いて、テーマ「ライトノベルの表紙」で真剣トークをしようと思います(真剣じゃないかもしれません)。みなさんもなにかライトノベルの表紙などについて思うことがありましたら、お便りツイートを送っていただけるとありがたいです。
 収録当日それらのおたよりを話のとっかかりとして、読ませていただくかもしれないからです。


[おたよりの出し方]

twitter上で「 #辺境電波」というハッシュタグを付けてツイートしてください(コピペがおすすめ。#の前には半角スペースを一つ空けること)。
今野隼史への宛先(@frontierpub)は付けなくても大丈夫です。
募集しめきりは5/29(火)午前6時頃。
……と書いてはみたものの、なんかテーマが漠然としすぎてない? と自分でも首を捻るところが多かったので、どういうおたよりが書けそうか一例を挙げてみることにします(このへんは自分の個人的な意見で、当日も話に出すかもしれません)。

ex1)文字を紙面のはしばしまで自由奔放に使ってるデザインって、攻撃的でとっても自分の好みだ。目を引くよね

ex2)あと、帯でも世界観を表現してたり、「手に取ってもらうため」に知恵と工夫とユーモアの限りを尽くしている本って、それだけで手に取る。……逆に言うと、ラノベって昔から、帯がつまんない本が多すぎるのだ!

ex3)本屋さんで見掛けるライトノベルの表紙って今も「白表紙・キャラクターのバストアップ」が多い印象があるけど、その辺はもう、目を引く効果をみずから失わせる悪手になってないか? 無条件に嫌いってわけではないのだけど、盛り込める情報量も少なくて、描き手としてはつまんないなあ、と思う

ex4)最近見てすげぇ、って思ったのは「六花の勇者」の表紙デザインだ。未読なのだけど、表紙の印象が鮮烈に焼き付いてる。内容の雰囲気や、面白さを予感させるイラストと装丁。かなり好きです

つまり、)みんなの「個人的な趣味」をネタに大いに語る内容にできればいいなーと思ってます。個人として思う・感じることならなんでも歓迎。客観的な評論なんて、専門家に任せておけばいいさ。


[ごちゅういなど]

・基本的に、内容は1ツイート内に収めてください(前置き不要、本題だけの呟きがグッドですよ)。どうしてもってときは+1ツイートまでの延長は可。
・年齢と性別を(31・男)みたいな形式で短く添えていただけると、世代別の意見が見れて面白いかな? ただ、こちらは記入しなくても(もちろん)大丈夫です。
・番組上では、おたよりはお名前(twitter上の)と一緒に紹介させていただきます。
・おたよりの総量や内容によるのですが、寄せられたおたよりの全部は読まれないかもしれません。ご容赦!
・特定の作品を論評するような話にはしないので、なるべく固有の"作品名"は文章に含めないようにしていただけると嬉しいです(伏せ字でもだめですよ)。ただ、例外として、ほめる文脈なら使っても良いとします――ああでも、このへん、すごく曖昧な基準です。実際、「個別の作品」を扱ったおたよりは、今野隼史の独断で採用不採用を分ける可能性がありますので、どうかご了承ください。
・おたよりツイートが多量に及んだ場合、後日togetter上に編集して(主に自分のために)まとめて読めるようにする予定でいます。


5/30 Wed



6/3 Sun




 いつのまにやら6月になった! もう年末の本を見据えている我が辺境紳士社交場は、今夏のコミックマーケットをお休みいたします。
 その一方で日向そらさんのHUMMING LIFEは夏コミ当確されたそうなので、こちらの新作アルバムCDのジャケットイラストで、自分の仕事をお見せできるはず。まずはこっちに全力を注ぐぞ。

 今月はそれとなく「絶体絶命英雄」新しい読者さんを増やそうセルフキャンペーンを行いたいな、と目論んでいたりもします。
 7月には(ありがたいことに!)一周年を迎える本作品なのですが、ずっと同じ調子を続けるだけでは、十分に長く物語を続けることは叶わなくなってしまいそうですからねー。そもそも、長期連載が約束されてる作品ってのは、この世のどこにもないのです。
 そして、作品発表のスタンスを"ご新規さんに優しくある"とすることは、ずっと追っかけてくださった愛読者の方にも"より面白がれる部分を増やせる"ことにつながると自分は信じていて。
 これからちょいと、いろいろやりますので、「宣伝臭いなぁ」と思われたときはどうぞ寛大にスルーを。
「気分的に乗っかれそうだ」と思われたときはどうか大っぴらに、このバーニングデストロイストロングヒロイック少年漫画(このへんキャッチコピーにしよう)を見てやって頂けると幸いですよー。
6/4 Mon



 先週末は秋田・由利本荘の実家に帰省してました。五月はこの土地が一番過ごしやすい季節で、運の良いことにずっと天気が良く冷涼で気持ちが良かったです。どれくらい気持ちが良かったかというと、風通しの良い日陰でずっとプラモを作っていたかったくらいだ。


 ロンドを撫でたりブラッシングをしたり(主にわんこブラッシング経験豊富な奥さんが)。冬毛が二リットルくらい取れた。


 相変わらず目を背ける奴です。
 16歳ってもう、そろそろ尻尾が増えて妖怪になっても良い頃じゃないか? 元気そうで何より。


 前回小っちゃかった子猫の豆蔵が膨らんでいました。自分はすっかり顔を忘れられていて、寄りついてくれなかった。奥さんには心を許してた。「善人が分かるのよ」といわれてぐぬぬと唸るしかない。猫め……。


 田舎の猫らしく、豆蔵は半野良です。庭に苔むした岩があり、最近はそこをベッド代わりにして昼寝するのが趣味だとか。
6/5 Tue




 このサイト唯一の読者投稿コンテンツエントランス、数年ぶりに更新しました。最終投稿が2007年という、もうタイムカプセルのような更新。ほんとにお待たせいたしました。
 サイト黎明期の「看板娘」から始まったエントランス(最初は"サイトのご案内"だった)、全盛期にはたくさんの投稿小説に挿絵をがんがん描きまくって、その時の挿絵描き経験が「女神の涙」「七人の武器屋」へと繋がっていき、今の自分を形作っている、とても大事なコーナーです。久々に描いた挿絵は今の絵柄になっているけど、たぶんこれは、最終形ではないでしょう。
 次の更新まで、自分も腕を磨いておこうと思います(2012年現在、エントランスの一般投稿は休止しております)。

 膨大な規模に及んだ二次創作世界が持っている敷居の高さを、このエントランスも持っています。まずは挿絵を見る、くらいの気軽な気持ちで、読み始めるのが良いかも。久しぶりってそこのあなたも、初耳ってそこの君も、お暇があったら見ていってね。
6/8 Fri



 
6/14 Thu


冒頭の1ページ目に登場人物一覧(名前と肩書きだけの無愛想なやつ)さえあればすべてのお話はミステリィ小説にできるんじゃないか? ということを思っています。

 
6/15 Fri



 
6/17 Sat


 気になっててやろうやろうとずっと思っていた「Ib」をプレイ&クリア。想像していたよりもずっと丁寧で趣味の良い作品でした(選曲の趣味が良いゲームは、どんなものでも、"名作"がとても多い)。絵を描きたくなる/見せ合いたくなる人が続出してるというのがとてもよく分かるぞ。
 ツクールフリーゲームが自分の中で最隆盛を極めていた2003年前後――もう十年前かよ!!――SNSはなくて、お絵描きや二次創作は作者のサイトに設置されているお絵描き掲示板に寄せられるというケースがとても多かったように思います(吉村麻之さんと知り合う最初の機会が自分のお絵描き掲示板投稿だったこともあるし、うちのサイトにお絵描き掲示板があった頃は、拙作「シリアの冒険」絵もたくさん投稿してもらえました。感謝)。
 今はpixivやニコニコ動画やtwitterや……遊んだ直後の「うわーっ」という情熱をぶつけて複数人で盛り上がって大きな渦になるような、そういうリアクションの場所があるというのが、今は面白い時代になってるんだなぁと思うのです。
 直接作り手に感想をぶつけられるような「個人サイト」は少なくなっていく傾向にあり、この流れは逆流することはないと思いますが……自分も面白いと思ったものは、今ある場所でがんがん発憤したいものだなー。

 
6/19 Tue

☆ NO HENPON IN OUR WORLD ☆



☆ 名誉の完売達成まで残り4部!(6/20 9:42) ☆


 昨年夏作ったR18フルカラー落描き本「シンメトリカルゲイザー」(全年齢が読んでも大丈夫な冊子紹介ページはこちらとらのあな通販での本書の取り扱いは、6月中をもって終了いたします。
 なんと返本予定数は、現状わずか10冊!(今まで買ってくださった皆様、ほんとにありがとうございます)
 これは完売をもって販売終了としないと悔しいぜ、と思うので(ついでにいうと、たとえ一冊でも返本手数料が掛かるので……)、ここにあらためて販売窓口を案内させて頂きたいと思います。興味があったけどなんだかんだで買う機会を逸してた、って人は、今こそ通販のチャンス! かもしれない!!

 とらのあなで扱ってる、辺境紳士社交場その他の刊行物などはこちらの個人誌ページに一覧で載っけてますので、合わせてご確認頂ければ幸い。よろしくおねがいしますー。

 
6/21 Thu



COMIC ZINやアリスブックスでは引き続き取り扱われているので、よろしくです

 よかったよかった!(ついでに「みそら」シリーズのとらのあな委託分も完全完売となったようです)
 とらのあなでは完売したとはいえ、「シンメトリカルゲイザー」は現時点でもその他に委託していただいているところや、今後の即売会に持っていくことはあると思うので、興味持たれた方は引き続き手に取って頂けると幸いですー。

 本が一つ完売すると、自分自身一つ前に進むことができるように思います(印刷資金的にもそうだけど、精神的に)。次は年末に「シュレディンガ・フォークス」の続編を出すというのは決まっているけど、その向こうになにがあるのかは今の時点では全くの未定。楽しみです。

 
6/27 Wed


 「絶体絶命英雄」ep7-2更新。今回は事件前後の流れを説明するエピソードです。ミステリィの「事件」前の登場人物紹介パートって、自分としても読むのが苦手な所です――だいたいこういうのって、おっさん等を始めとして仲の悪い登場人物複数人のやり取りを見せられるので退屈なのだよね。
 面白くなるように気を付けてはいるのだけど、退屈なときはどうかがんがん「ススム」ボタンを押してほしい、と思うしだい。ただ、コメントであーだこーだ予想したり憶測をやり取りしたりしてみるのも楽しいかもですよ(本作はコメント込みで面白くなるマンガをそれとなく目指しているのだ)。

 



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[ 2012/7 ]