1/1 Wed
2014年、あけましておめでとうございます!
昨年は自分にとっては「口数」が多い一年でした。
口数より手数をふやそう。
今年はごきげんに、言葉少なに、自分と周囲の人を喜ばすようなものを描こう。
正月中にスヌーピー展行こう。
今年は海外旅行にも行く。当初は北欧一択だったけど、調べだしたらポーランドに惹かれてきました。
最初に行った海外がドイツで、周辺国に興味が繋がってるんだと思います。
冬コミを越え、
同人誌通販情報大きく更新しました。
完売してしまった「鎌倉魔法偏奇譚」はページも単価も巨大な同人誌で、再版予定は無いのだけど、すげー面白いので、電子版を今年中に公開しようと今決めた。
1/12 Sun
年始から絶体絶命英雄2巻作成などなどで、ばたばた……。お神籤によると「小吉 控えめな動きが福」だそうなので、水面下のことを地道に組み立てていこうと思います。俺はまるで氷山の一角だ!
2巻はamazonやキャラアニWEB通販での予約も始まっているみたいです。「ささやかなショップ購入特典」も企画しているので(1月の中/下旬に公表する予定です)、それぞれにちょうど良い所で本書を手に取ってもらえると嬉しいです。
年始に読んだ本についてメモ。
「
7日でできる思考のダイエット (magazinehouse pocket)」
コマーシャルに携わるデザイナーさんの仕事の考え方について書かれた新書。この手の新書にしては表紙装丁が滅茶苦茶シンプル(黒一色で、オビを取るとほぼ文字がなくなる!)で、かっこいいな、と思って買ったのだけど……内容も実にシンプルで興味深かったです。これからはメールを早く打たなきゃだ。
「
PLOTTER vol.3」
PRINTGEEK・紙ラボ野口さんから頂いた冬コミの新刊。表紙がオンデマンド印刷とは思えない、美しい色と質感! この印刷手法、「デジタルオフセット」という魔法じみた言葉になっているそう。自分の知らないところで、技術は更新され続けてるんだな−。
世にデザインを扱う同人誌は多いけれど、PLOTTERはその中でもひときわ美しいシリーズだと自分は感じます。カバーデザインだけではなく、「プロの本文組み」の凄みがよくわかる。
見た目は、良い意味で、同人誌っぽくなくて……その内容は、良い意味で同人誌っぽい。
50ページ近い本文は、本作りの一角を成している身として、「印刷の魔法」を存分に味わえる刺激的な内容でした。(コールドフォイルを扱ったvol.2も読んでてわくわくした。「この技術を使うため」の本を企画したくなる!)
1/16 Thu
2巻ではあれやこれやを描き下ろししており、下に並べたのは「口絵」の作業スクリーンショット群です。
できたー。
そんなわけで2/10発売の絶体絶命英雄2巻、作者の単行本作業がほぼすべて終わりました。今回もいろいろやったし、肌色も前巻比100倍くらい塗った!(このフレーズいいな。後で再利用しよう)
告知サイトを準備しているので(前回にひきつづき、
神無宇宙さんによる仕事です。技術面でパワーアップしているもよう)、くわしくは後日公開するそちらのサイトで。
公式・amazonでの予約も始まってはいるのですが、実店舗のいくつかでは購入特典ポストカードも付いたりするので、本屋さん購入を検討されている方は、情報公開をちょっと待っててやって下さいね。
1/18 Sat
「ctrlを押しながらレイヤサムネイルをクリックすると該当レイヤ不透明部分を選択(アルファチャンネルの階調ごと)」というPhotoshopショートカットが神の奇跡じみていると気付くのにしばらく掛かった。どんなショートカットでも、しばらく使ってみないと真価はわからないもんだ。
合わせて使いたい[Shift+Ctrl+I](選択範囲を反転)。
……ということを何の気なしにつぶやいたら、夏の新刊のネタがひとつ降ってきました。ここにメモして、覚えてたら実現してみよう。
1/24 Fri
ドラマガ3月号で開催されている、作家六人によるバトルロイヤル企画「龍皇杯」に、かつて自分が挿絵を描いた「七人の武器屋」の大楽絢太さんが新作をひっさげて参加しているのですよ。
本人のブログにも書かれているとおり、読者の投票だけがこの新作に未来を与えるのだ。
ドラマガ封入のハガキはもちろん、
1/31からWEB投票も始まるみたいなので、大楽さんに新作を書かせまくりたい人は、がしがし応援しよう。
というか、してほしい!
自分はこの新作、続きがすげー読みたいです(あと、この段階では全候補作には一切挿絵が付いてないので、「描きてぇ」欲もふつふつ)。お気楽コメディの先にあるものに、期待してもよいよな?
ここだけのはなし(ひそひそ)……
「編集部、雑誌に直接おくる、応援の声」は、"読者"だけが持つ最強の実行力です。
それはもうamazonレビューや、twitterのコメントや、2chの書き込みよりも、圧倒的に強い(たぶんね)。作家本人よりもむしろ、編集者が、企業が、重きを置く情報の一つです。
1通のハガキ/メールが、100のRTに勝る影響をもたらし、作品を不本意な打ち切りから救済する場合も多々あります。
この仕事を始めてみるまで実感してなかったけど、文筆業に限らず、表現者は「声援」を後ろ盾にできないと先に進むことも許されないってことが、結構な頻度であるのだ。
作家と作品を応援する手段としてこれほど強いものはないので……この機会に、お気軽にアクションを起こしてみるってのも、あんがい楽しいかも、しれません。
(そして、大楽さんが作品を書き続けた先に、再び挿絵を付ける機会が来ることを、自分は「七人」完結の日から常に同じ強さで狙い続けています)
1/27 Mon
特典用の絵を描いたり告知サイトを作ったり、単行本作業が終わった後にもしばらく作家のやることは続く。作っただけでは当然ものは行き渡らないので、それを伝える工夫も絶えず磨いていかんとなー、と思います。プロモーションだけだと本末転倒だし、技術だけでも遠からず先詰まりしてしまう。
今回も他力本願な販促企画を用意しているので、よかったら一枚噛んでやってくださいね。
1/29 Wed
絶体絶命英雄・2巻告知サイトができました。今回も奥さんにして「絶体絶命英雄」連載版アシスタント、
神無宇宙さんのhtml5+css3の技によるものです。ていうか今、FLASHなしでもこういうサイトが作れるのか……と後ろから見てて感銘受けまくり(本人の
コミティア予告ページとか、すごいよ)。かっこよく作ってもらって、感謝です。
あとは、一人でも多くこのサイトを覗いてもらうだけ。どんとこい!
販売開始が近くなれば単行本にまつわるお祭り騒ぎが本格化するので、まずはこのサイトをチェックして、2/10の発売日が来るのを待っていてあげてください。
あんがいこの続刊の存在を知らない読者さんも多いみたいなので、よかったら一言周囲に教えてあげてね。
ささやかなショップ購入特典についても陣容がほぼ確定しました。週末から告知サイト内で順次更新していくので、気になってる方はこちらもよろしくです。
2/1 Sat [COMITIA107情報]
明日ビッグサイトで行われる創作同人誌オンリーイベント・
コミティアの、スペースけ07bに自分も「辺境紳士社交場」として出展します。
コミティアでは初頒布となる「
ニキシィ・パティエンスの描けるまで」「
TRPGと装丁」、あとは「
シュレディンガ・フォークス 時々の境界線」「イラストポストカード」、テイクフリーなインフォメーションペーパー。
今朝方「絶体絶命英雄」2巻見本がやってきたので、単行本の現物(発売日前なので、見せびらかすだけだけど……)や、カバーイラストの原画展示を行うつもりです。ホールに入ってすぐ右手側に配置されてるサークルなので、まずはお気軽にのぞいてみてね。
(閉場よりちょっと早く、15時には少しずつ撤収を始めてると思うので、それとなく気を付けてやってください)
2/4 Tue
あたらしい日記ログのhtmlテンプレートを再構成中(2014/1分より適用)。今のサイトの骨組みを作った9年前と比べて、ちょっとだけcssを理解できた感触があります。
タグだけでドロップシャドウや角丸が描写できる時代になったことだし、せっかくだから「更新の軽量化」に加えて「見た目」を思いっ切り重視したリニューアルにしてみよう。
ここの刷新にともなって、トップページの日記部分(つまりここ)も若干デザインが変わります。少しずつ「古いIEでは見れない」サイトになっていくけれど、このあたりはどうかご容赦。「かっこいいサイト」ってなにより、更新者のモチベーションを底上げしてくれるのだ。
2/8 Sat
数十年ぶりだって言うほどのすごい雪。いつもは降ったそばからみぞれ状になる関東の雪が、今回は地元に降る雪に似ていて、さくさく積もっていきます。雪道をまともに歩ける靴がなく、この日はひきこもることにしました。
絶体絶命英雄2巻サイトを更新("単行本について"ページに実物写真を掲載しました)、
書店購入特典情報も公開して、そろそろ作者としての事前準備も終わりそう。事前準備って、ひとりでどれだけやっても不足を覚えます。
2/10 Mon
自分にとっては通算六冊目の漫画単行本、
絶体絶命英雄2巻の発売日になりました。近所の本屋さん、地元の本屋さんではたくさん本を仕入れて応援してもらってます(1巻時は品切れが目立ったamazonも、特別に入荷数を強化してもらったとのことです)。本を作る仕事は終わった。作ったからには、売るぞー。
実は自分、本の増刷を今までに一度しか経験したことがありません。「面白いんだけどなあ……」と思うばかり。なるべく自作が広く知られるように個人的に広報もしているのだけど、限界があります(PRは本職ではないので、やっぱどっかツメが甘いんだよなあ)。
この壁をぶち破れるのは、じつは、読者サイドからの「面白かったよ」の一声(そこからの連鎖)かもしれません。
ここだけの話、あなたの知り合いは、二巻が発売されたってことすらまだ知らないかもしれませんよ……せんよ……(エコー)。
作者がこんなふうに切羽詰まってる理由ははっきりしていて、
売れなければ、この奇妙で愉快なフルカラーマンガは三巻以降に続かないのだ!
そんなわけで、今日から一ヶ月ほど、この本は本屋さんで見つけやすくなってるはず。黒枠に灰色のイラストが載っかった単行本を見つけたら、なにとぞよろしくお願いいたします〜。
2/14 Fri [サイトリニューアル完了]
構造レベルでサイトをいじったのは2005年以来、これが4th editionの辺境紳士社交場です。
……この作業を始めた当初は、リニューアルの予定じゃなかったんだけど。
「日記ログ編集の労力を減らそう。indicatorに目次ページを作っとけばいいかな」と思って手を付けたプチ改造が、
「ログ自体の見た目もいじろうかな。webfont導入してみよう」
「せっかくだし角丸使ってみよう。html5/css3導入だ!」
「トップページからのtableタグ撤廃、3カラム形式を維持したまま書き換え、幅1000pxに拡大!」
「ニュース欄も枠とか付けよう!」……というふうに予期しない方向に転がっていって、気がついたら大改築工事なってしまいました。
見た目が小洒落ただけでなく、骨組みもけっこう変わったんですよ。
根本的なメンテナンスをせずに、同じhtmlをだましだまし9年も使っていると、最初は気にならなかった粗がホコリのように溜まってるものですね。タグ総量が減り、運営側にとってずいぶんすっきりしたウェブサイトになったので、今後はすこしは気楽に更新が行えるものと思います。
こういう機会があるたびに、ウェブサイトを手作りする意義がどんなものなのか自問するのだけど、自分の最近の答えは「サイトの形を思い通りに作れるとなんか楽しい」っていう超基本に立ち返るみたいです。
(「環境依存度がごく低いログファイル」を自由にローカル管理できるメリットもかなり好き。ふつうに9年前の日記が見れますしね)
2/15 Sat
スニーカーを買ったので、靴箱を取り出して……
箱の奥行きを測って、別の段ボールで部品を作り……
仕切りをはめ込み……
絵の具ケースになりました。蓋でホコリを避けられる優れもの(優れものってあまり使う機会がない言葉だ)。絵の具チューブの蓋には絵の具をそのまま塗りつけて、フタを見るだけで色を識別できるようにしています。
2/16 Sun
2/17 Mon
Photoshopで、RGB画像をCMYK(印刷用)モードに変えるとき、「モード変更」ではなく「プロファイルの変換→相対的色相の保持」にするとうまく行く、という話を見掛けて……
「プロファイルの変換」試してみた。
「モードの変換」と比べて、確かに色劣化が少ない!(スクリーンショットだと比べにくいけど、変換直後に「あれ? 劣化したか?」と疑うほど)特に黄色に混ざるシアン量が減ってる。肌色とか、効果が分かりやすいかも。
CMYK変換時に「黄色の劣化(変換時にシアンが混ざって、色が青方向に濁る)」に一年近く悩まされてたので、この方法はマジで助かる。単行本作るときに知っていたら……(三巻に活かそう)。
手数としてはごくシンプルなんだけど、これ、教えられなきゃわからない手段だったなー。何年使っててもこういう「知る人ぞ知る技」が出てくるので、おもしろい。
2/18 Tue
ツインテールの日に。今ならミニィをもっといさぎよく「美少女」に描ける、という奇妙な自信があります(2005年当初は気恥ずかしかった)。そんなわけで、いつでも続編の挿絵依頼はウェルカムだぜ。
amazonに「絶体絶命英雄」1巻の在庫が補充されたみたいです。amazonで本を手にする派のみなさんは、2巻と合わせてチェックしてあげてくださいね。
2/23 Sun
2014/2 コミティア107 サークルカット
同人誌即売会に申し込みするときには「サークルカット」という小さいイラストを一緒に提出し、これがカタログ(参加者目録)に掲載されます。
実際の誌面ではサークルカットは数センチ角の小さい面積にしかならず、この限られた四角で、サークル出展者たちは最大限「いい」PRをしなければなりません。
……ならないってことはないけど、「工夫してるサークルカット」はぼやけたサークルカット群の中で、まるで閃光を放つように、一発で人の目を引きます。
2014/8 コミックマーケット サークルカット
新刊予告「TABEMONOPOOL」
8月夏コミの申し込み〆切は2月。……半年後、サークルカット通りの本が出るかどうかって、本人もいまいち分かってなかったりです。
ほんとは今から夏の準備を始めるくらいが進行上も精神上もいいんだろうけど、仕事ならぬ領域で物事を堅実に進行させるのって、自分の場合むずかしい。
2014/5 コミティア108 サークルカット
新刊予告「シュレディンガ・フォークス パラグラフの迷路」
そんなわけで、今日はこの5月コミティアサークルカットを描いてました。
白黒のコントラスト、情報密度のコントラスト、グレースケールかトーンか、キャラのトリミングはどの辺がいいのか……憧れてる「いいサークルカット」に向けてあれこれ試行錯誤するんだけど、根本的な所では「絵の力」が必要なんだよな、とも痛感してます。
今度は6月のゲームマーケットのためのサークルカットを描かなきゃ。
2/25 Mon
Savedtektyさんによるカードゲームアドベンチャー「
ジャリネスハート」が公開されました。自分はキャラクターイラストと挿絵を担当しています。
RPGツクール2000で制作されたフリーゲーム作品で、このツールの制約と可能性をいちおう知り尽くしている自分にとっては、ここまで熱の篭もった作品が発表されたことに、言葉にできない畏怖を覚えます。
一言で言うと、「すげぇ!」だ!!
windows環境さえあれば、この作品は時代問わず遊べます。ツクール作品の手触りって、ほんとに素敵だ。よろしくねー。
2/28 Fri [Gallery]
電撃萌王イラストコンテストに応募するため、イラスト二枚を描いていました。女神が微笑めば、この萌えの殿堂で一年間萌えるイラストを追求できるみたい。いつかは誰も彼もを萌えさせたいな、という目標を持って自分は精進しております。
3/2 Sun [Gallery]
もう3月か! あっという間過ぎる、と思い返すと、2月は案外色々やってました。代官山の蔦谷書店に行ったり(すげー良かった)。
濃厚なチョコケーキ焼いてもらったり。
大量のショウガとスパイスと砂糖でショウガシロップ作ってもらったり(炭酸水で割ると強烈なジンジャーエールになります)。
3月もあれこれ美味しい思いをするべく、仕事に打ち込もうと思います。食材費は仕事よりいずる。
Galleryに「はじめての同人誌」挿絵集追加しました。今野隼史が現代物のイラストを描けるって事をサイトで示さないと、お仕事が偏りかねないことが近年なんとなくわかってきました。気を付けなきゃ……。
3/8 Sat
ある日突然届いた品名「布」の荷物……。
開けてみると燦然と青と赤に染め抜かれた、特製「
絶体絶命英雄」バンダナ!!
単行本
販促企画の一環として、古い知人が業者で作ってくれたものです。
自分が1・2巻カバー下のカレーを素材として提供したのだけど、思ってた以上にしっかり綺麗にプリントされてます。さすが業者。
…………このカレーがいったい何の販促になるものか、知る者はまだいない(とりあえず巻いとこう)。
とはいえ「絶体絶命英雄」、2巻発売からそろそろ一ヶ月。「売れ行きの初速」が重視されがちな商業本にとって、今がまさに、続刊を決定するための重要なタイミングです。
もしも本屋さんの店頭で入手できないときは
最寄りの本屋さんで受け取れるWEB注文システムがあったりするし、もちろんWEB通販も各所で展開されているので、なにとぞよろしくおねがいしますー。マンガなんて、娯楽なんだから、急いで買うもんでもないのだけどね……。
3/18 Tue
もっといろんなところで挿絵描きたいな、営業用のポートフォリオを作ろう……と計画していたら家庭用のプリンタが青黒いプリントしかしなくなったので、オンデマンドで製本してみることにしました。
そんなわけで、ごくまれに引っ張り出すIllustratorと格闘しつつ小冊子作り中。せっかくだから、インクジェットではできないような密度が多くて見やすくて手触り良くてワクワクする奴を作ろうと思います。
近作を振り返ると、自分の「現代物」の少なさよ……。学生服が描けるってPRをもっとしなきゃいかんかったねー。
3/20 Thu
奥様がMacBookAirのキャリングケースを作ってくれました。リンゴと戯れるロンド(実家の愛犬)のエンブレム入り。
中綿入り袋状の、PC筐体と同径で作られているケースで、差し込んだ際の摩擦だけで固定できる極めてシンプルな構造になっています(精度高い)。類似のキャリングケースを自分は他で見たことがありません。凄いでしょう(自慢)。
これをスタバに持ち込んで、ノマドを気取って新刊の原稿書いたりしよう。街で仕事がしやすい、春はもうすぐそこです。
3/22 Thu
五月コミティアへ執筆中
風が絶えず吹く、夕陽が見える岬にいる。
はるか眼下には夕陽の目を逃れた波頭が紫色の飛沫となって消えていき、天蓋の橙色は一瞬で雲混じりの星空にすり替えられてしまうだろう。
足下の草むらの縁に、糸の幅でぎりぎり残る夕陽の欠片。間もなく溶けて消えてしまう。
そのわずかな隙に、彼女に伝えなければならない、と、ノノモリは理由も無く確信していた。
口を開く前に、
「ええと、なんですか?」
かたわらに立っている武装女中がうながしてきた。
(もともと聡い子だ)言えば通じてくれるだろう。
覚えているかはともかく……
「ねえマコ。時間の端々で、私の言葉が必要になったら、そこから8を引いてくれる?」
マコは何か言いたそうにしていたが、反射で口を開くのを我慢してくれたようだった。
「……8を引けばいいんですか?」
一拍おいて、聞いてくる。
「うん。それが、今回マコが知っておくべき境界線の場所」
「算数も境界線なんですか?」
「算数じゃなくて……」ノノモリはかぶりを振った。
「この時間の端切れに、楔を打っただけ。言葉で、私とあなたの共通認識を作っただけ。いちど線を引けば、どれだけほつれたって、記憶の積層から境界線を見分けることはできる。時間を特定したときに初めて、言葉は言葉としてあらわれる。できる……かもしれない」
「…………」
(わけがわかんない、と言いたそうだ)
マコの表情を見れば大体、頭上に文字が見えるようだ。だが。
「約束ですよ」唐突なことをマコは言ってきた。
「…………」
「約束だよ。そうするから、ちゃんと役に立つこととか、役に立たないこととか、言ってよ」
「……約束はできないけど。時間の端切れが重なりすぎていたら、言葉は見つけられないかもしれない。その時は元の数字に戻って、旅を続けるしかない……」
そう言いながらマコの顔を見ると、予想外に泣きそうな顔をされたので、ノノモリは「でも。でもね」ちょっと慌てて付け加えた。
「……なるべく頑張るから」
頑張るってなんだ、と己の内から声がする。
「じゃあ、安心だ」マコはぞんざいな速度で、しかし本当ににっこりしてきた。
「頼りにしてますよ!」
「あっさり頼るなあ」ノノモリは苦笑して足下の草を見る振りをした。
「頼りはじめるのって、早いほどいいんです」
草のアウトラインから夕陽の色が失せ、そしてこの時間は終わる。
6へ。
Schrodinger Folks … Sectional footprints
3/23 Sun
ポートフォリオが完成しました。印刷は
グラフィック社のオンデマンド冊子。印刷部数によって単価が大きく異なるため、ここは迷ったけど、余った分をイベントで売るわけにもいかないので(一般公開できない絵もある)20部台とかなり絞りました。
収録作はここ2・3年の中から「良い仕事できたなー」というものを抜粋しました。こちらは「はじめての同人誌」「
処女作、あつめました。」(Circle's Squareさん新作)から、現代物とディフォルメの例。
作品を満載しすぎるのも重苦しいポートフォリオになっちゃうけれど、少ない紙面でも多様なイラストを載っけられるように、編集時には気を使いました。
モノクロの例。こうして「ひとに見せる自作」を選んでると、自分のイラストが客観的になにに強くて、なにに弱いか見えてくるようです。あと近年陥ってるパターンも見えてきた気がするので、打開したいなあ……。
冊子にはサイトのURL、メールアドレス、Twitterとpixivアカウントを載せました。フォトコーナーを使って仕事用の名刺を数枚挟み込んだら、挨拶状を添えて各所に郵送します。
本文16P+表紙4Pの平綴じ冊子で単価600〜700円くらい、やや値が張りました。
(調べればもっと安価なオンデマンド冊子があったみたいで、ちょっと悔しい)
しかしコンビニや自宅プリンタで手作りするのに比べれば、ずっと綺麗でコンパクトな作品集になったので、今回は満足。元はきっと取れるでしょう(「20箇所から一斉に仕事が来たら忙しくなるぞ」とか、のんきに考えておくくらいでちょうどいいのだ)。
3/26 Wed
個人で格闘ゲームを作るという、個人制作における一つの頂点になりそうな「
E's Laf2」というプロジェクトに、いま、キャラクターイラストという形で参加しています。
具体的には、自分が提出した設定イラストが「イラストのタッチを反映した3Dキャラクター」となり、それを2D画像にレンダリングされた画像がゲームに使われる、という段取り。描いた当人からしてみるとほんとに魔法じみた技術(この魔法にはものすごく手間が掛かるはず)で、企画進捗ブログを見ているだけで自分はわくわくしてます。
わくわくしてる場合ではなく、格ゲーなので、イカしたキャラをたくさん描くのが自分の役目だ。やるぞー。
この作品とはまた違う大規模な企画にもうひとつ関わっていて、近頃「世界観作りを助けるイラスト仕事」が増えてるなー、と実感してます。かなりたのしい!
進捗が見せられる段階になったらでっかく公開するので、おたのしみに。
4/1 Tue
深夜だけど今まさに見本誌が届いたので、ついに告知する日がやってきました。
突然だけど告知ですよ。
辺境舎ワンダフル文庫・4月の新刊「
不確定な猫耳彼女とわたしの見た世界についてあれとこれの冒険。」
(辺境舎)で、今野隼史は、
ライトノベル作家としてデビューいたします!
栄光満ちるラノベ業界に颯爽と現れ、夢と希望を学生さんから大人まであまなく知らしめて、夢じみた印税とアニメ化をこの手に掴み、最終的な目標はリビング・ウィズ・レフトハンド・ファン! すなわち左団扇だ!
辺境舎ワンダフル文庫って聞き慣れないレーベルだと思います。自分も先日まで知るよしもありませんでしたが、
背表紙はどうやら黄色らしいです。タイトルが長すぎて二行になってしまいました。これって今のスタンダードなのかなあ? 自分でも長すぎると思うタイトル、どう略して良いかはファイルの命名規則に従うのがクールなラノベ作家というものです。
shf3……いや違う、これはコミティア新刊の原稿だった(マジな方の)。
この書名、「シュレディンガ・フォークス」よりもずっとキャッチィですよね。覚えにくい? あんたはなにもわかっちゃいない!! 見ててください…俺には判るんです。ラノベの略称は、歴史が証明してくれると……!
ビビッドな赤が映えるカバーデザインはかの名高きデザイナー、
辺境紳士さんによるものです――あ、あの野郎、巻数を入れるのを忘れてやがる(マジで入れ忘れた)! 続刊無いって言いたいのか、くそう! 負けないぞ(なににだろう)!
あとイラストは他に描いてくれる人がいなかったので自分で描きました。カバーで力尽きてしまいました。
先日導入を果たしたばかりの最新鋭4色カートリッジプリンタ
HP-Photosmart5520による美麗なる印刷。カバーはあえてPPを貼らず、自然の紙の手触りを活かしたブックデザインになりました。個人的には光沢感がなくてリアリティに不足した写真が悔やまれます。俺に今最も必要なのはまことしやかさだというのに! 次はビックカメラで光沢紙を買ってこよう。
マストだって!? 登ってどうするんだ、天上から救いの縄ばしごでも下りてくるって思ってるんじゃないだろうね、マコ?
「どうせはしごなんか降ってこないんだから、自分ではしごっぽいのに登るよ」
はしごの意義を考えていたら直径2メートルはありそうなぶっとい脚が降ってくる! 危ない!
怪物のでかすぎる一撃を半回転してよけて(いまの動きはまあまあ可愛かったんじゃないか?)、きみは帆を戴いて屹立するマストを目指して駆けだした。
やれやれ……もう、船上はすごい騒ぎだぞ。
わあわあ! ひゃあひゃあ!
行け、戻れ、どうした、こうした……
ごった返しては泡を食って、てんでばらばらな方へ動きまくる船員達の群れを左右にいなして進むきみは——例えるなら水牛の群れを羽根の杖一本で左右に割ってしまう、牧夫神のようだ。どこでそんな歩き方を覚えたんだ?
「最初の勤め先で覚えた。気を付けて歩かないと、厨房の給仕連中にすりつぶされたもん……足踏んでモケササパイの具にされるところだったんだから!」
船員達もモケササパイに捧げられることなく、海中に避難したり隅っこに隠れたり上手いこと立ち回ってるようだな。マストの麓に来たぞ。
「ほりゃっ」
猿もかくや! と賛辞を贈りたくなるような素早さで登っていくと――25で、その光景を見るんだ。
「不確定な猫耳彼女とわたしの見た世界についてあれとこれの冒険。」第一章
ライトノベルは表現者として、長らく登り詰めるべき高峰でありました。素晴らしき挿絵画家の経験を経て、今まさに文字という足跡を我が人生の道程に刻み始めることを、本当に……本当に光栄に思います。
このような機会を与えて頂いた自分と、この日に感謝したいです。マジサンクスフルデイです。
重ねて皆様、四月の新刊「不確定な猫耳彼女とわたしの見た世界についてあれとこれの冒険。」をよろしくお願いいたします。本自体は恐らく五月五日に出ますが(四月号が四月に出ないことって、よくあるでしょ? そういうやつだよ、わかるよね)、この写真と実際のカバーの装丁はまったくの別物になることが予想されます。なにとぞよろしくお願いいたします。
4/2 Wed
そんなわけでラノベ作家デビューの話と「
不確定な猫耳彼女とわたしの見た世界についてあれとこれの冒険。」の件はうそっぱちでした(正式にはシュレディンガ・フォークスの三冊目が5月コミティアに刊行される予定なので、そっちを待ってもらえればさいわい)。
エイプリルフールにしょうもない「ふだんやらない」思い付きを具現化するのって、心身のエクササイズに良い口実になるので、わりと自分のためにやってるところがあります(過去にはその思い付きを完了させるために二年掛けたこともあった)。自分はイラストレーターだけど、挿絵を付ける対象について理解したい欲は昔も今もそんなに変わってない気がします。
案外、「やろうと思えばなんでもできるんじゃね?」くらいに無意味な自信を手に付けとくくらいが、生きるためには丁度良いのかもね、とも思います。
新年度になりました。色々なシステムが水面下の変革を強いてくるので、そいつに逆らったり逆らわなかったりで、4/1に引き続き「ふだんやらない」ことを自分の中に走らせていこう。
ふだんやらないことと言えば、今Illustrator作業をやっています。
Illustratorがどうにも苦手なままこの歳になったのだけど、必要に迫られて手を動かしていくと、少しずつ「右も左もわからない」状態から「ここがどうやら地面らしい」あたりまで感覚が馴染んできたみたいです。ゆくゆくはIllustratorで(速さと精度を持った)装丁ができるようにしたいなー。
4/4 Fri
コブラはなに着ても似合うな(コブラ/アシタカ)
#一番目にリプきたキャラに二番目にリプきたキャラの服を着せる
「勇者リンの冒険」シリーズでドット絵地図を担当しています。こちらはまず最初に担当さんに提出するラフ。
文字が入るエリアと絵を見せるエリアを両立させられるように、この作業の序盤はちょっとパズルのような頭の使い方をします。
地図のような広いサイズのドット絵を描く場合、一からドットを打つ場合と縮小処理でドットを立たせる場合があります。
この4巻の時はラフからやや精細な絵を描き起こし、ドットが目立つサイズに縮小・1pxのドットブラシで細部を調整、という手順でドットイラストを完成させました。
作者・琴平稜さん手描きのマップを頂き想像をこねくり回して、現在5巻に着手しています。どんな色にするかなー。
4/9 Wed [Gallery:青色申告の妖精]
今年も平和なお花見。花見に行かないと本当に桜はあっという間に散っちゃうので(地元にいた頃は毎日見に行ってたためか、散るのがやたら遅く感じられた)、狙い澄ましたタイミングで、ゆるゆるーっとのんびりしに行きます。
ありがたいことに、奥様のおにぎり+おかずのお弁当水準は極めて高い(ここで撮ったのはシンプルな塩むすびだけど、これがめちゃうまい)。周辺でじゅうじゅう焼かれてるお好み焼きに誘惑されることなく美味しく頂きました。
(追記)「塩むすびしか載せないとはどういう了見だコラー」と奥様に怒られたので(嘘)、おかずも掲載。お弁当の配色バランスを取るのって高度な技術だよなあ(いわく「おかずは何も考えないと茶色くなっちゃう」とのこと)、と思う。
4/11 Fri
ポートフォリオを送ったところから「線と塗り/背景をシンプルに」「顔を幼すぎに描く傾向がある」というアドバイスを頂いて、自分に新しいモードを作るために手と頭を動かし始めています。絵柄なんて一人一つとは限らないよね。
それはそうと、XPサポートが終わってしまったので、ネクストマシンとadobeの次期環境のことを本格的に考えなきゃです。4月らしく、思いっ切り環境変えてしまいたい気持ちもあるなあ……。自分が加入しているイラストレーション協会(文美保険に加入できてとっても強力)で液晶タブレット試用サービスを実施しているみたいなので、そちらをちょっと気にしています。
4/13 Sun
使いそうな色を集めたPhotoshopスウォッチをつくってみた
4/16 Wed
HUMMING LIFEさん新譜「
Sketch Bookmark」情報が公開されました。たくさん絵を描かせていただきましたよ!
今回のモチーフを「汽車/旅/駅」にしたい、と、日向さんからリクエストを受けて、個人的な旅の感覚を引っ張り出しながら絵を起こしています。
「七人の武器屋」3巻表紙もちょっと思い出してたり。
楽曲の素敵さのほうは、もう、でっかく保証します。
「同人音楽」って分野を知らない人こそ、実物を手に取って聴けば、すごく面白い体験になるんじゃないかなー。
M3(4/27)やCOMITIA(5/5)と関東で開催される春のイベントや、通信販売でも扱われるので、まずは
公式ページでマスト試聴ですよ。
ロゴのベジェ作画や、ディスク盤面の多色刷りなどなど、個人的にもはじめての試みがいくつか込められたアルバムなので、ものとしての仕上がりもとても楽しみ。いい仕事させていただきました。
4/20 Sun
コミティア新刊の〆切がまさに「慈悲はない。死ね!」「グワーッ!」爆発四散!
カラー部分は先行入稿したので、あとは中身を書くばかり。なにかを書いて一冊分まとめるには、中学生のような裏付けのない自信があれば十分だ。自分が最初に書いた小説っぽいものは、中学校の頃ワープロ専用機でA4用紙五枚分くらい書きためたSF戦闘機ものでした。なんでそんなの書いたんだろう……。
ノノモリの声のトーンがうんざりとした湿度を帯びているのは、夏の熱がじっとりこびりついている街道沿いの空気のせいばかりではないみたいだ。
「服はとても強固な境界線になる。不定の呪いが真っ先に現れるのが“日々定まらない服装”なのが、わかりやすい象徴と言えるわね」
「着てる服でじろじろ値踏みされるんですよね。よくわかります」
マコはぶんぶん頷いた。「でも王女」頷きながら軽い気掛かりにぶつかったので、尋ねてみる。
「王女って、似合わないへんてこな服とか着ないですよね?」
ノノモリは外宇宙から思いもしないことが降ってきたときの顔をして、口を長い間半開きにしていた。
「…………これ、変じゃない?」か細い声で彼女はつまんで見せた。
肌の色をそのまま真っ赤にしたような、ぴったりした全身服を。
やたらと光沢のある素材で、光源にある側がどういうわけか緑色に色相を変位させる極彩の姿に、この日のノノモリはあらゆる気力をすっかり削ぎ落とされていた。
「似合うと思うんだけど。斬新で」
「斬新なキノコは常に美味しいって言っているみたい」
「うーん。ごめん、なぐさめそこねた」
「なぐさめてたの!?」
頭を抱えて「ああもういやだ。味方いない」すすり泣き出しそうなノノモリに(この子、感情豊かになったなー)と感心しそうになったけど、ちょっと可哀想になってきたので、マコは黙考に時間を割かずに言葉を続けた。
「今日はなんかまあ、例外だけど、毎日だいたいふわっとしてるしスカートだし女の子っぽいし、王女っぽいですよ。そう見えるけど。案外さ、呪いのほうだって『っぽい』のがなにか、知ってるかもじゃない?」
「ただの例外一つで見事に壊されたんだけどね。っぽさ……」脇腹のぴったりした生地をつまんでは離して(ぺちんと音がした)、ノノモリはしばらくしてから「外から見れば似たようなものか」と付け加えた。
「マコ、私ね、スカートが膝より上に来た日は、とんでもなく似合わない皮を着て歩いてる気になる。凄い違和感。……私っぽさなんて私は何一つ知らないのにね。本人にとっての服の違和感なんて外からは識別しようがない。マコ、あなたもきっと、あなたにしか判らない衣服の感覚があるんでしょう?」
尋ねられて、「私スカート短いのも好きだけど。どうなんだろ……?」首をかしげる。
「身体に馴染む服も、心がひきつれるような皮膚感覚の服も、すべて個人の基準。それが服という境界線。だからこそ強固にもなる。感覚だけは、ごまかせないから。
『綺麗な服が高貴である』という評価が社会にしか起因しなくたって、着用者自身の感覚が不変であれば、容易に自分の境界線を変容させることはできない。マコ、あなたが世界に武装女中に見られるとしたら、それはあなた自身がそれを決め、女中服を着ているから。その強固さを忘れないで。お仕着せの綺麗な服に境界線を見つけることは、きっとできない。……なに笑ってるの」
表情薄く語っていたトーンの最後をじっとり細めて、ノノモリはこちらの表情に気付いたみたいだった。
「その服だとなに言われても……ぷぷっ。いやごめん王女。ごめんなさ、いたっ! 殴んないで! いたたってばごめん、肋骨の下とか地味に痛い殴らないでーやめてーごめんー!」
Schrodinger Folks - sectional footprints
4/28 Mon
本文書いて短冊に出力して並べ替えてindesignで組み立てて挿絵付けてFTPでアップして入金してページ数計算間違えてたことに気付いて本文量調整してFTPで再アップして入稿完了!
……これ以上なにごとも起こらなければ、5/5のコミティア108で新刊「
シュレディンガ・フォークス パラグラフの迷路」が発表できるはずです。ショップ委託通販の手配が終わったら、詳細ウェブサイトを作らねば。
そんなわけで詳しい情報はまた後日に書くけれど、今回は、過去二巻とはまた異なるタイプの、おかしな仕掛けの本になりそうです。前作「
時々の境界線」よりも少しだけボリューミィになりそう。ありがたくも既刊を追っかけてくださった方も、お楽しみにしてあげててください。
(ここからぱんつ注意)
ぱんつについて。
自分に「ぱんつ描いてください」という仕事の依頼が一度も入ってこないのはなぜだろう? ……と思うことがあります。
これはイラストレーターとしての自分の姿勢に原因があるのではないかと考えたり……個人サイトだからって、こんなこと書いてるのは、はばからないかと考えたり……などという虚空に向けた遠慮も遠因な気もすると考えたり……ううむ……(ぐるぐる)。
なんにせよ、
「こいつはぱんつ描けない」と思われてたとしたら、なんだか、マジ業腹!(こういうのは真面目に「未知ジャンルに挑む動機と原動力」になります)
今野隼史はぱんつな依頼もどんとこいですよー(もちろん、それ以外の依頼もどんとこいです)。
4/29 Tue
銀座のトーベ・ヤンソン原画展に行ってきました、想像の3倍は混んでた……。しかし原画の展示数はとても多く、ペン線のぶれと精度と密度と闇の深いインクの黒とクロスハッチの繊細さとシンプルな線の美しさと形と怖さ明るさと、たくさん目の当たりにしてきました。すばらしいモノクロ挿絵群でした(モノクロ絵が好きです)。小さいラフスケッチや習作の手順も丁寧で手早くて、興味深かった。
挿絵を付けるためにあと一冊小説書きたいな……と思うくらい。
(ふたたびぱんつ注意)
GWぱんつ練習週間。どんな日記だろう、と我に返ってはいけない。
そんな投稿、二度目にしてツイッターのフォロワーが減りはじめて、ちょっと申し訳ない気分になってます(笑)。