「さ。帰りましょ」 予想通りむかつく事を言ってくれたので、取り決めどおり回れ右、ゾロゾロ地下牢から引き返し始めるオレ達。 「ま、待て!? 今のは、"今日はいい天気だな"とかそういう……挨拶みたいなものだ! 話を最後まで聞け!」 その瞬間、めちゃくちゃ焦った声でサラディン・オズはオレ達を呼び止めた。 「クック、愚かな奴らだ――の、どの辺が挨拶になってるワケ?」 オレ達はあきれ果てたが、 「き、聞かないと後悔するのは君達だぞ!? 僕は、地上へ戻る方法を、既に一つ思いついている!」 さすがにその言葉に、足を止めた。 「……ウソ言いなさいよ」 |
(c)2005-2008 DAIRAKU Kenta / KONNO Takashi / Fujimishobo 七人の武器屋 9 エクス・ガリバー・エヴォリューション! (本文挿絵 2008) |