エントランスとは、えーと……。まあ、なんだ。見たものだけが真実なので、それを踏まえて判断していただきたいと思うのです、エントランスがいかなるコーナーなのか。 ……Go home》
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Entrance:44 お久しぶりです、特捜24時


レドウェイト:む、エントランスの更新だな!
ギャラハン:久方ぶりですよ、警部ッ!
レドウェイト:おまえはギャラハン・ホイットニー巡査か。第33回以来の登場だな。どうした。何か悩みでもあるのか。
ギャラハン:いきなり無駄に親身にならないでくださいよ、気色悪い。
レドウェイト:だがな、お前のような端役が急に脚光を浴びだすとだな、俺としては心配でタバコの量が一時間に一本減るんだぞ。どうしてくれる。
ギャラハン:心配しないでくださいよ、良いことあったんですから。
レドウェイト:どうした。何か悩みでもあるのか。聞くぞ。
ギャラハン:いちいち親切を装って裏へ裏へ深読みしようとしないで下さい警部、ていうか、俺巡査部長ですよ。さりげに巡査だって間違いませんでした?
レドウェイト:俺が知っているギャラハン君は確かに理想的な巡査だったさ。それが一体どうしてあんな事になってしまったのか。そう――、あれは、半年前のことだった。
ギャラハン:かなりむりやり話をセピア色にし出しましたけど、まあそうですよ。あのおかげで俺も巡査部長になったんですよね。
レドウェイト:殉職したおかげでな。
ギャラハン:そうでしたっけ!?
レドウェイト:俺の記憶にケチを付けるのか、ギャバラン巡査部長。
ギャラハン:なぜここで名前を記憶しそこねてるんですか!?
レドウェイト:巡査でない貴様などギャバランで十分だ。
ギャラハン:すいません、俺が悪かったですよ。どうせ昇格なんて何かの間違いだったんだ。
レドウェイト:本当なら取り消されるはずの昇格だったからな。さすがの俺も吹いたぞ。凄いな、あれは見事なものだった。
ギャラハン:そう言われるとさすがの俺でも素直に照れたくなります。なれたら良かったのに。
レドウェイト:お前はこう言っていた。「この捜査が終わったら――」
ギャラハン:なんでそんな甲高い声になるんすか。似てねえよ。
レドウェイト:似ている。「この捜査が終わったら、おれ――辞職するって決めてるんだ」「そんな……嘘よ!」「嘘なもんか!」
ギャラハン:その第三者って誰だろう。ていうか辞職?
レドウェイト:ああ、犯罪だな。
ギャラハン:辞職がですか!?
レドウェイト:だからお前は殉職してしまったんだ。
ギャラハン:言外に処刑って言葉が見えますよ! 足抜けできないんですか、王立警察!?
レドウェイト:実はマジでその通りだ。
ギャラハン:マジとか言わないで下さい。
レドウェイト:そんなわけで今回はギャラハンがギャバランに進化するまでを辿ったノンフィクションレポートをお届けする。泣け。



ギャラハン:泣くのは俺一人で十分なんだ。警部の言うことを真面目に聞いちゃいけませんよ。今回の更新で足されたお話はこんな感じになってます。


     本編第53話『Appointments in the rain -B』
     本編第54話『the Fool, his relations』
     番外編第29話『Appointments in the rain -A』
     番外編第30話『A constable on the roof』
     番外編第31話『Edge of Four』



レドウェイト:――俺も感慨深いよ。部下の昇進というものは、男にとって誇りと言ってもいいからな。
ギャラハン:いつか俺も警部みたいな警部になりたいですよ。
レドウェイト:すぐになれるさ。
ギャラハン:警部……。
レドウェイト:その最期の二階級特進はせめて俺の手で執り行ってやろう。花は白いバラとかで良いか。
ギャラハン:すいません、警察辞めないから首折らないで下さい。一個ずつ昇進したいし。



●つづく。

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