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5/13 Sat
 今年の春先に出た情報の中に「のびのびTRPG」の続編――「のびのびTRPG ザ・ホラー」の名前が出ていたことを、気にされている方もいらっしゃるかと思います。
 そしていま、時はゲームマーケット前日。5/14に行われる、この日本最大のアナログゲームの祭典で初お目見えとなりそうな本作、実は……
 自分がイラストを描くのに時間を費やしまくったため、発売が五月→夏ごろになります!
 いろいろと、ごめんなさい!!

 振り返ると、去年の秋頃から今まで、長きにわたった制作だったなあ……。
 ゲーム作者とイラストレーターという一人二役をやってると、イラストレーターの自分が発注者である自分に「多すぎないかこれ。何枚描けばいいんだ……」と言ったり、ゲーム作者である自分がイラストレーターの自分に「色変え差分でいいのになんで裏表でキャラデザまで変えちゃうの! 時間かかるよ!」と言ったり、脳内がお祭り騒ぎでした。

 ただ今作は、まったくの個人一人で作ったのではなく、アークライトさんの強力な後援により実現できるものです(筆舌に尽くせないほどお世話になったので、今度じっくり書きます)。
 つまりは商業の流通に乗るわけで、オリジナル版よりもいろんな場所で買えるようになる……はず。
 ルールはオリジナル版と完全におなじ――スリーブを使えば両者を混ぜて遊べるくらい――ですが、場面カードもPCカードも、内容量がとっても豊富になりました。展開はかなり、かぶりにくくなってるはずです。

 ホラーと言いつつあんまりグロくもないし怖くもないので(まあ、程度については遊ぶ人たち次第なんだけど、TRPGってそういうところあるよね?)、気軽に遊んでTRPGをやった気分になってほしい、そんなゲーム。
 もうちょっとだけ、続報をお待ちくださいね。
 次回はパッケージや内容物について、もっと具体的に紹介できるはずです。

 オリジナル版「のびのびTRPG」も、個人制作の事情ゆえに長らく再生産の手が止まっていましたが、さすがにそろそろ、夏に向けてふたたび手配を始めてみたいと思います(再販時期の目処が立ったら告知するので、こちらもよろしくおねがいします)。
5/20 Fri
 1/20に刊行された1巻目にひきつづき、 ソード・ワールド2.0リプレイ「竜伯爵は没落しました! 2」(秋田みやび/グループSNE/KADOKAWA)挿絵を描かせていただきました。  主人公である若き竜伯爵ロラン、描いててすごく好きです。
 ヘタレることも多いけど、そんな中でも自分のプライドやなすべきことを守ろうとする、蛮族(このゲームでは人族の敵側をこう呼ぶ)なんだけど妙に人間くさい。
 四人のお供もそんなところに呆れつつ、なんだかんだで敬意を持ってついていってるかんじがするんですよね。 GM「シンは未だに、もじもじしながらのハグ、からのちゅーに果敢にチャレンジしています」
ルド「避ける。避ける。(ころころ&ころころ)」
カティヤ「うーん、アンデッドだしなあ。倒さなきゃいけない気はするんだけど。何なんだろ、こいつ」
ルド「攻撃はしてこないんだよな?」
GM「ダメージ入るような攻撃はしてこないです。ただ、精神にダメージは入るかも(笑)」
ルド「おう! 確かに微妙に削られてんな!(笑)」
個人的なことなんですが、自分はなんだか鍛冶のシーンを挿絵に描くことが多いようです(七人の武器屋でも近い挿絵を描いている)。絵になるモチーフだし、印象的なシーンが多い気がするんですよね。 そんなわけで、1巻の激動な展開を受け止めて、そのまま大冒険が繰り広げられてる二巻です。ひきつづき楽しんでもらえたら幸い。 ロラン「余は余として、ありのままに生きて死ぬのだ!」
6月の更新はありませんでした
 平穏な時期。
7/27 Thu
 この夏は同人誌も一冊作る予定で、そのためにまず違うグッズを作っています。全貌はまた8月に……。
7/28 Fri
 7/30に千葉県・幕張メッセで開催される造形系イベントワンフェス
 そこに出展するGESO-WORKS(twitter @gesoworks)さんの「艦これサイクルジャージ」にイラスト・デザイン担当として関わらせて頂きました。  今回描き下ろしたのは、吹雪・叢雲・漣改の三人。
 その中でも漣は、個人的にもずっと描いてきたおなじみの駆逐艦だけど、「改」として描いたのは初めて。なにやら緊張しますね。 「ほら、エプロンひらりですよご主人様。改ーッ!」
 青空の下、複雑な改ジャンプをしながらその駆逐艦はまくし立ててきた、「白い! 眩しい! 第一話の伏線回収したって感じですよ意味ありましたねご主人様ってフレーズが。なんと! まあ! ほぼメイド! すごいじゃないですか、うんまあね、自分で言っちゃうけど、ねえ?」  ワンフェスという舞台は、一日限りの「公認」を得られて作品を販売する場でもあります。自分が描いてデザインして、いろいろな人の手を経てできあがったサイクルジャージは、この日だけ公認アイテムの印を得て、この日だけ販売されます。
(後日通販は許されていません。なかなか厳格なルールなのです)
 作り手も買い手も、文字通り一期一会なんだけど、奇跡のような機会が重なって手に取ってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。  ブース番号は「5-16-15 GESO-WORKS」。当日は着た状態の現物が展示される予定で、きっと、画面で見るよりも素敵なものになっているはず。17000円という高額商品なだけに、クレジット決済も用意されているとのことなので、どうか慎重にお財布と相談されますように……。
8/18 Fri イベントのおしらせ

アクリルキーホルダーもあるよ

 8/20コミティアI01b辺境紳士社交場、イラスト技法書っぽい新刊「デフォルメの着眼」を持って参加します。今回はとても簡易なお知らせで恐縮なのですが、よろしくですよ。
8/26 Sat
 いろいろお待たせしたり、待ったりしながら幾星霜……

「王たちの同人誌」でおなじみの台無し要素もあるぞ

 カードゲームにしてTRPG、「のびのびTRPG ザ・ホラー」の発売日を迎えました。 やったあ!

キャラクターは12種×絵柄2種

 この一ヶ月、香港より内容物の写真が届いたり、一足先に完成品が手元に届いたりして、作者としても浮き足立たずにはいられないものでした。
 もちろん内容物の仕様は入念に打ち合わせながら一つずつ決めていったのだけど、実物を見たり、発売日が近付いてきたりするのって特有のそわそわ感に浸れるものです。

パッケージラフ。ここからTANSANさんの素晴らしいデザインワークを経て、
かわいい&スタイリッシュな箱が完成しました

 準備は無限にしてきたけれど、本番はそれこそ、ここから。
 後は遊んでもらって、物語を生み出してもらうばかりです。

「裏側」のキャラクターはちょっと影が深い

 本作はオリジナル版とは異なり、アークライトゲームズによる商業作品で、自分は「作者・イラストレーター」として関わっています。商業作品ということはつまり、商業の流通に乗るということで、アナログゲーム専門店だけではなく、おもちゃ屋さんや電気屋さんやamazon屋さんなどで入手できるようになっています。

大きさはオリジナル版の約2倍

 オリジナル版のコンパクトさは失われたけれど(スリーブ付きでも収納できるようにしたのと、カードの枚数が倍増したためです)そのぶん何回遊んでもぜんぜん違う物語ができあがる、底なしのポテンシャルを秘めたゲームになりました。
 どんな物語になるのかは作者である自分もぜんぜん予測つかないので、よかったらぜひ、プレイの様子(お話の流れとか、PCがどんなキャラになっちゃったとか)をツイートしてみてください。作者がそれを見て喜ぶという寸法です。

 ルールは相変わらず超絶シンプルなので、誰がやっても、この箱ひとつで不思議とTRPGした気分になれるはずですよ。
 1〜2人でも遊べる特殊ルールも用意したけれど、このゲームの本領は3人以上のプレイで発揮されます。もし機会が合ったら、気の合う仲間を集めて、おかしな怪異に挑もう!
8/28 Mon

後半にはメイキングも


 遅ればせながらコミティア新刊「デフォルメの着眼」の作品ページを公開しました。今回は全体的に部数が少なめなので、冊子としてお手元に置きたい方は、委託情報をチェックしてあげてください。

 デフォルメを描くということを、自分は趣味絵やお仕事の中でたまにこなしてきたのだけど、その起源がどこにあるかと考えると……RPGツクールでドットキャラを作ってた頃だったかもなあ、と思います。
 この本で再三書いた「限られた面積に立たせるために、情報量もデフォルメする」という考え方はそのまま、ドット絵のやりかたですね。ドット絵特有の寸詰まりなプロポーションも、自分は好きだしなあ……やっぱり根っこはその辺にあるのかもね。
 
 デフォルメの美学や手法はひとそれぞれ。
「どう考え始めたらいいかいまいち分かんない」という人に、着眼点のヒントになるような本になっていますように。
 
 本書は完売後、本文のWEB公開を予定しています。
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