「――ぃぎああッ!!」
悲鳴ともつかない金切り声
が喉から絞り出されるのも
感じる間もなくそのまま首
まで切り落とされるのを倒
れ込むことで免れ得たのは
まさしく幸運以外に何もな
く
びしゃっ!!
青い少女の残骸に尻餅をつ
く形でたちまち右太ももの
裏が冷たく濡れ水飛沫が袖
と髪と裸の腕と緑色の眼球
を刺す反射光とそして彼女
が再び振り上げた金鋏にび
ちびちとこびりつくのをた
だ君は黙って
動け