その、密林の中。 「はい、マーガス。アゲル」 香ばしい匂いのする、焼き上がったドラゴンの骨付きモモ肉を、アカネがオレに渡してくれる。 周りを見回すと、同じく食事をするために焚き火をする生徒がたくさんたむろっている。校舎に近いこの辺りは、いつも混雑するんだよな。 「けどアカネ、よくこんないいドラゴン捕まえられたな?」 オレは肉を受け取りながら感心した。 「ああ。まぁ、貰いもんやけどな。組織の連中から、情報と交換で貰ってん」 肉をほお張りながら、淡々と言うアカネ。 だから、組織って何なんだよ……? |
(c)2005-2008 DAIRAKU Kenta / KONNO Takashi / Fujimishobo 七人の武器屋 7 ノース・エンデクライシス! (本文挿絵 2007) |