……Go home》
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アリス:うわぁ、第二十回だよ、セリーヌ。一回投稿で一回更新だとすると、二十個の作品が集まってるって事よね。この二十回の間に、どれくらいのことがあったかしら。あの人やこの人が登場して、また出て、それっきり出てこなくなって、ああだこうだどたばたじたばた。ああ、ちょっぴり切なくなってきちゃった。
なんでだろう?
セリーヌ:私たちがそれっきり出てこなくなったグループに入ったからでは?
アリス:しくしく。うっうっ。ぐじぐじ。
セリーヌ:エプロンを調べなさい。
アリス:うぇ? ……あ、ハンカチだ。なんでぇ?
セリーヌ:あらかじめ入れておいたわ。
アリス:(ごしごし、ちーん)さっすがセリーヌね。(ちーん)うう。でもセリーヌは悔しくないの? このままじゃ、いつまで経っても先生のおまけみたいなもんでしょ?
セリーヌ:先生をおまけにするよりはマシでしょう。
アリス:あっはははは! 確かに。言えてる――
わ、わけないでしょうセリーヌだって私たちまだまだ未熟者だし先生の足を引っ張ってばかりでとてもとても一人前とは言えない未熟者なわけだし料理を作れば一日がかりで掃除をすると必ず鉢植えを消費しちゃうような未熟者で、さもありなん未熟者だもの! ね?
…………行ったわね。はふー。
セリーヌ:命拾いしたようだけど、あと「未熟者」を一回使ったら読者から絶対的致死ツッコミが入ったでしょうね。
アリス:み、見たくない見たくない。なに期待しているような気配を発しているの!?
セリーヌ:誰もそんなものは出していないわ。
アリス:どうだか……。伊達に、一つ屋根の下でサボテンの花を育てているわけじゃないのよ。セリーヌの気持ちだって、サボテンくらいには読めるようになったんだから。
医師:聞き捨てならんな。それは本当か?
アリス:はい、帰ってきた先生。例えば今彼女が私を見ている目、あれはマジ疑っています。
セリーヌ:…………。
アリス:そしてひそやかに怒っています。
セリーヌ:…………。
アリス:ああ、そしてちょっぴり呪いをかけようとしている!? やめてー!
セリーヌ:……(ふいっ)
医師:……察するにだ。君は自分に向けられた悪意だけ読めるようだな。
アリス:あ、先生。読める、わたし読めます。呆れてますね?
セリーヌ:呪いどころか風邪も引かないと言うのは、伝承通りという事でしょう。
今回の投稿は一点。番外編です。主人公は警部。
アリス:むむ、読めない……きっと善意で紹介してるのね。でもわたし、むなしーいーよう。また出番無いんでしょう?
セリーヌ:着替えなさい。買い物に出るわ。
アリス:ふぇ?
セリーヌ:布石は意味が分からない内に打つのが鉄則。あらかじめ、今朝パンを切らせるように調整しておいたから。
アリス:どーいうこと……?