原画を見せること。
Concept1
アナログイラストの原画を見る機会って、今、めちゃくちゃ少ないよなあ……とは、近年よく考えることです。
自分はせっかくアクリルガッシュを使って絵を描いているのだから(デジタルイラストも描いてるのだけど、それはまた別の機会に……)、今回ありがたく頂いた「個展」の機会を、「原画を見せる」一点に使わせてもらおうと決めました。
期間長めの無料展示会なので、どうかお気軽に、見に来てみてください。
たぶん、みんなが思っている以上に、アナログイラストの原画には魔力が篭もっています。
原画を販売すること。
Concept2
今回自分にとっては初めて「展示作品の販売」を試みます。
自分自身、描いた原画に値段を付けた経験は少なく、とっても難しいのですが、今回はあえて「安くはない」一点30000円〜200000円くらいまでの値段帯を考えることにしました。
いまはイラストを見せることも、見ることも、ディスプレイを経由すればとてもやりやすい時代です。
そんな2013年に、とんでもなくめんどくさくてお金も掛かる「原画を売る/飾ってもらう」ということが成立できるのかどうか、これは職業的な実験でもあります。
(描いたイラスト原画は自分では飾らないことが多いので、見て貰える人に譲りたい、というのが本当のところです)
権利関係がクリアな「売ることのできる」展示作品の下には値段が表示されるし、場合によってはそのいくつかに「売約済み」の表示もくっつくかもしれません。
個展とは「お金」だけのためにやることではないけれど、今回はあえて個展を通じて「原画とお金」について、考えてみたいと思います。
売れるにせよ、売れないにせよ。
イラストを描かれる方には、なにかしら、参考にできるところのある展示会になるかもしれません。
(先着順、額付きでの販売です。会期終了後に直接原画を受け取られることを想定していますが、難しい場合は業者配送にも対応されるそうです。詳しくは当日、スタッフの方にお問い合わせください)
今回の新刊:アナログメイキング同人誌
Making of "Nixie Patience"
ニキシィ・パティエンスの描けるまで
メインイラストの作画行程を100枚超の写真と解説文でじっくり解説した、作者によるメイキング本。前巻「
水位標識の描けるまで」とフォーマットは同一ですが、使っている画材は真反対。アナログ描きの人も、デジタル描きの人も、読めばちょっと面白いかもしれない同人誌です。
B5/本文40P/フルカラー/600円
その他の販売物は
公式目録に情報あり。
CGメイキング本「水位標識の描けるまで」、4種のポストカードやシンメトリカルゲイザーのでっかいポスターなどなど、手に取っていただけると自分の同人サークルの抱える在庫が軽量になって、とっても助かるものばかりです(笑)。
普段は同人即売会や同人ショップでしか買えない個人制作物ばかりなので、ぜひ。