《BACK 狐狩りにうってつけの日
HLE-TRPG Session record 3(Part 1)

EDITOR/辺境紳士

CAST/ゲームマスター(GM) 影冥さん
サリー 辺境紳士
ウェッソン 都波さん
シック ペペドンさん
アリス シミッチさん
セリーヌ 柳猫さん

●はじめに
 しばらくのご無沙汰でした。
 2005年の暮れ、突発的にエントラTRPG(Ver2.51)が遊びたくなった影冥GMの企画の下に集まった五人のプレイヤーによって、三度目となる今回のセッションは開催されました。
 チャット上で行われたセッションの模様は若干の編集・加筆修正を経て、この場に収録されております。実際のセッションでの会話内容とは僅かにノリやタイミングが異なったりしますが、こればっかりはご容赦あれ。
 エントラTRPGを本当に満喫するには、ゲームプレイヤーとして実際に卓につかなければならないのです。



[本番前日に行われた練習セッション]
(これは未編集な上に本編とは関係がないので注意。前/後編あり)

★キャラクターデータ★

[キャラデータ・サリー]
[キャラデータ・ウェッソン]
[キャラデータ・シック]
[キャラデータ・アリス]
[キャラデータ・セリーヌ]


※)文中 「」 内はキャラクターとしての発言、 PL: が頭に付く発言はプレイヤーとしてのもの、と大ざっぱに区別されます。なお、文中で一段暗く表示されている会話は、セッション当時他のプレイヤーには聞こえていないものです。


それでは、開幕。今回の物語の行方はどっち?


● ● ● ●  第 一 幕  お い で ま せ 、 美 と 迷 宮 の 遊 技 場 へ  ● ● ● ●


GM > 人数もそろってしまったことですし、ちゃきちゃき始めましょうか。
セリーヌのプレイヤー(以降、発言頭に"PL:"表示) > (1200度で酵素を入れて炊いた玄米ご飯に納豆をかけながら)夕飯は食べながらやります。


GM > では、最初のシーンはアリスとサリーの会話。


GM > ある日、アリスはサリーから、彼女の活躍を聞いていました。
サリー > ……というわけで、超高温に保たれた玄米から酵素蒸気が爆発! それで怪盗味覚泥棒(秋)はお星様になったのですぅ!
アリス > へぇ〜。お星様になっちゃったんですか〜。サリーちゃん、すごい戦いだったんですね〜。
サリー > そう、探偵とはすなわち夜空に新星を捜すような行為なのですよぉ。
GM > アリスは、サリーの活躍を聞くうちに、なんだか羨ましくなりませんか? 自分も冒険をしてみたい様々な謎に挑戦してみたい、と(あからさまな誘導w)>アリス
アリス > でも、そういうのも私はしてみたいかなぁ。こう、はらはらどきどきとした、サリーちゃんがいつもやるような冒険が……。
サリー > (きょとん)えっ。ま、まさかアリスさん……。
サリー > アリスさん、名探偵サリーの助手志望ですかぁ!?
アリス > じょ、助手!? う〜ん、サリーちゃんのような冒険ができるなら…。
サリー > (がしっ→手を掴む)じゃ、じゃあっ! 体験助手ですアリスさん!
アリス > ひぇっ!?(びくっと驚く)
サリー > 名探偵助手ともなると、歩けば2cpm(cases/min)の割合で事件にぶち当たると予告してあげますぅ!
アリス > あ、は、はい。よろしくおねがいします。(サリーの流れに飲まれつつ)
GM > と、話がまとまった所で、そろそろ帰らないとテムズが怖い時間になったよ>サリー
セリーヌ > (リネンを運びながら後ろを通り過ぎる)
サリー > (にこにこ)さあ、詳しくはうちで話しますよ〜ぅ。アリスさん、後で誓約書に押すはんこ持ってきて下さいねぇ♪(たったかたったか)
アリス > は〜い。うん、はんこね。はんこっ、はんこっ、っとどこだったかなぁ
シック > PL:(SE:ガチャガチャ…パリーン…ボフッ…ちゅどーん)
GM > まだ仕事が残っているよ。それに、そろそろ夜になる>アリス
サリー > (名探偵サリーはすでに帰っていった)
アリス > (ほこりまみれ)あ〜でも、もうこんな時間かぁ。いろいろサリーちゃんと話してたら遅くなっちゃった。
アリス > さてっ、残った仕事を終わらせてから、はんこを探そうっと。
GM > で、アリスがサリーの所へ行くにはまた後日になる訳だが(笑)
サリーinフロンティアパブ > むぅぅ。アリスさん、一晩で冷静になられたら困りますねぇ……せっかくの助手候補、ぎっつり捕まえとかないと……(シチューぱくぱく)


GM > 次、場面はセリーヌが路地裏に佇むバーで一人グラスを傾ける場面。


セリーヌ > (カラン…)
セリーヌ > (氷の滑る音さえ艶かしい夜だった。彼女は静寂と共にある―――)
セリーヌ > 「…………(黙ってグラスに口をつける)」
セリーヌ > PL:                       …で?(笑)
GM > 薄暗い……と、いうか、暗い店内なので、手元と足元、あとは、マスターの姿がようやく見えるような、そんな店だ。その分、店の雰囲気は、闇の中に居るような、不安と安らぎという矛盾を内包している。
GM > 読点で区切り過ぎだ、俺(セルフ突っ込み)
セリーヌ > 大体の所は気配で察知する。
GM > と、ギィ……、と誰かが店の中に入って来たらしい音がする。
セリーヌ > そんなことでは振り向かないわ。
GM > その「誰か」は、店内の様子を探るような仕草をした後、迷わずセリーヌの隣までやって来た。
誰か > 「久しぶり」セリーヌには聞き覚えの無い声だ。
セリーヌ > 「……………」
誰か > 「再会の祝杯を、と、言いたい所だが、今日は仕事を依頼したい」
セリーヌ > 「なんのことか分からないけど…ここはお酒を呑むところよ」
誰か > 「『フォックステイル』というものを知っているか?」
セリーヌ > 私はそれを知っている?>GM
GM > 知らないねぇ>セリーヌ
セリーヌ > 「…………」
セリーヌ > (どうやら人違いのようね…闇の住人のくせに、闇の中で自在になれないなんてお笑い種だわ)
誰か > 「私も詳しいことは知らん。だが、何者かがその情報にアクセスしたらしい」
セリーヌ > 「……」
誰か > 「何者かが、『歴史書』に名だけが残る、『フォックステイル』という秘宝を手にしようとしているらしいのだ」
誰か > 「萌えを理解しない奴らに秘宝を渡す訳にはいかん。私も独自で調査するつもりだが――。君の方でもよろしく頼む」
セリーヌ > 「フォックステイルは幾つある?」
GM > それには答えず、『誰か』は店を出て行った。
セリーヌ > 「……………………」
セリーヌ > (また音も立てずグラスを、ただ傾ける…)
GM > あとには、セリーヌが一人だけ。
セリーヌ > (カラン…)


GM > で、この場面はおしまい。次、シックとウェッソン……は、もう少しお休みでサリー。


GM > サリーは事件を求め、いつものようにネルソン翁宅へと向かっていた。その手には三流ゴシップ紙がある。
サリー > らんらるんららんるら〜♪(高速スキップ)
GM > で、家に着いた訳だが、先客が居るようだね。
サリー > ♪しんじつの〜――あら?(ブレーキ)
GM > で、いつものように来客とか気にせずに入って行くかい? それとも時間をつぶす?
サリー > おじいさんと話しているのかなぁ……。中距離からちょっと観察してますぅ。
サリー > その先客、とっさに身長を「特殊能力:目測」しますぅ。できれば靴と帽子の大きさも。
GM > 来客は二人。身長は180Cmで帽子は無い。中庭のテラスでお茶をしているようだから
 靴は履いたままでチェックできず。サリーの見える方には背中を向けているね。
GM > ちなみに来客は二人とも似た体格だ。
サリー > ふぅん、犯罪者指数の一番高い身長ですけど……仕方ない、雄々しく近付いて正面玄関のノッカーを鳴らしますぅ。
GM > では、おばあちゃんが出て来ていつものように通してくれるね。
「ちょうど良かったわ、サリーちゃん」とか言いながら。
サリー > おぅ、名探偵はいつでも求められるときに現れますから(瞳きらきら)
ネルソン老人 > 「おお、いらっしゃい。サリーちゃん」そういってネルソン翁は来客を紹介しようと示す。「こちら――」
マルコ > 「マルコでっす」くねっとお辞儀。
リチャード > 「リチャードでス」くねくねっとお辞儀
マルコ > 「マルコ&」
リチャード > 「リチャードでス」
GM > やたらとおかまっぽい二人だ(笑)
サリー > (半歩ステップ・バック)サリサタノンテュライトですぅ(平板に)。おじいさぁん。この人達、お友達なんですかぁ?
GM > で、サリーはその二人に見覚えがある。記憶力で難易度「易:3」の判定。
サリー > Specialty修正が適用出来れば自動成功ですぅっ。
GM > なので、その見覚えは思わず握りつぶしたゴシップ紙の中にあることを思い出したよ。>サリー
サリー > (人目もはばからずがさがさとまるまるタイムズを広げる)
GM > その記事はすぐに見つかった。『おしゃれ泥棒マルコ&リチャード、新作発表!』
GM > 派手に着飾ったマルコとリチャードの写真がある。
サリー > (愕然とまるまるタイムズを取り落とす)「な……っ!!!」
サリー > こんな所にまで現れて……今度はどんなおしゃれ窃盗をしようというのですぅ!? マルコ&リチャードっ!(びしり指差し)
ネルソン > 「さ、サリーちゃん、突然どうしたんじゃ?」
サリー > 奥さん、警察を(ひそひそ)。この犯罪者はわたしとおじいさんで確保しますぅ!
ネルソン > 「さ、サリーちゃん、おしゃれ泥棒は泥棒ではないぞ?」
サリー > な、なんですって!?(天を仰ぐ)
サリー > ええと……ということは、おふたりは犯罪者じゃないんですかぁ?(疑いの眼差し)
ネルソン > 「彼らはファッションデザイナーをしておるんじゃよ」
サリー > ははぁ……上っ面で納得しましたぁ。勘違いです、ごめんなさい(ぺこり)。
マルコ > 「あらあら、こういった勘違いは初めてね。斬新な感じだわ」
リチャード > 「この感覚……新作に活かせないかしラ、マルコ?」
マルコ > 「漠然としたものを作品にするには時間が必要よ、リチャード」
セリーヌ > PL:何故だろう、いちいち言うことに共感できる(笑)
サリー > ところで、おかまっぽいこの二人は実は女性だったという叙述トリックはないですね?(笑)>GM
GM > 純然たるおかまです(笑)
サリー > それを聞いてうんざりしましたぁ。ええと、わたしの用事って何だったっけ……。
サリー > ……そうだ、事件ですぅ(がばっと面を上げる)。おじいさん、そろそろなにか良さげな事件って仕入れてませんかぁ?
シック > PL:事件商品化説(何)
サリー > 近頃ちまたじゃものが窃盗されまくりですからねぇ。オシャレしかり秘宝しかり。世界は名探偵を求めているんですぅっ(詰め寄る)
ネルソン > 「そうそう、ちょうどサリーちゃんに依頼が出来た所なんじゃ」
ネルソン > 「依頼主はこのマルコさんとリチャードさんでな」
リチャード > (ウィンク)
サリー > (ズキューン)
サリー > は、はあ。このオシャレ泥棒さんが……。
マルコ > 「実は、あなたが手にしている新聞。その新聞にあるように、あたしたち、新作を発表しなければならないの」
サリー > 「すればいいじゃないですかぁ」
リチャード > 「でも、新作なんてできてないのよネ」
サリー > 「でかせばいいじゃないですかぁ」(東方語)
マルコ > 「そして、すぐに発表できるようなアイディアも無いわけ」
リチャード > 「そこで、ネルソンさんの知恵を借りに来たのヨ」
サリー > ああ、真実を指さすインスピレーションはいちばん大事ですからねぇ……。おじいさん、いい知恵出してあげたんですか?
マルコ > 「そして、ネルソンさんが教えてくださったのが、フォックステイルというアイテム」
サリー > 「ほうほう」
サリー > (思い出そうとしますぅ>フォックステイル)
GM > 知らないことを知った>サリー
サリー > これでまた一つ道を歩んだ。
ネルソン > 「儂も詳しくは知らないんじゃが、昔、『フェイク・テイル』という流行があったらしいんじゃ」
ネルソン > 「それに最も適した素材とされたのが、フォックステイルというものらしいのじゃよ」
サリー > 「ふむふむ」
マルコ > 「かつて一世を風靡したフェイク・テイルという流行を今風にアレンジし、」
リチャード > 「再流行させようというのガ、アタシたちの新作というワケ」
サリー > 「ええと……それって新しいことになるんですか?」(首傾げ)
マルコ > 「ファッションの歴史は繰り返されるもの……。それをよりよくし、後世に伝えるのが、」
リチャード > 「アタシたちファッションデザイナーの役割なのヨ」
サリー > なるほど、プロフェッショナルの矜持を持つ男達みたいですねぇ。……でも、
サリー > フォックステイルの直訳が許されるならきつねしっぽで、それはフェイクじゃなくてリアルテイルですよぉ?
マルコ > 「『フォックステイル』が狐の尻尾ならばどんな狐なのか」
リチャード > 「それ以外の物ならば何なのカ。それを調べてほしいのガ、依頼ヨ」
サリー > 「ふぅん、オシャレ泥棒さんが知っているのは『フォックステイル』という名前だけ、と。……これは難しいケースですぅ(にんまり)」
マルコ > 「依頼、受けていただけるかしら?」
サリー > 「ふっ……名探偵に相応しい難事件ですぅ! お任せて下さいっ!」(胸を張って手首で叩く)
リチャード > 「頼りになる探偵さんで良かったワ」
マルコ > 「じゃあ、よろしくね。明日中に」
サリー > 明日中! 時代がわたしを追い立てますぅ! 走られずにはいられかねませんよ。
サリー > 「じゃ、お邪魔しました!(ぺこり)」
ネルソン > 「ああ、頑張ってなぁ」
サリー > かくして野に解き放たれた猟犬のごとく名探偵サリーは疾駆するのであった。そろそろ助手は集まったかなぁ。
GM > と、サリーは助手を求めてフロンティアパブに駆けて行ったのだった。


GM > で、次の場面。シックとウェッソン。場所は鍛冶屋の工房。


GM > ウェッソンはテムズに頼まれて、壊れた鍋を鍛冶屋まで持って来たのでありました。
シック > (なにやら鍛冶中)「うーん……ダメだなぁ。蓋を上下にスライドさせて……いやいや…うーん…」
ウェッソン > (工房のドアを開けて)「シック、テムズが壊した鍋を直してほしいんだが…」
シック > 「あ、ウェッソンさん。何か御用…ああ、また鍋ですね」
GM > ちなみに鍋は修復判定難易度「易:3」だ。
シック > これはSpecialtyで自動成功。(一方的な)愛の力で完全修復です(笑)
シック > 「えーと…うん。これで元通りですね。…でも鍋の底が抜けるなんて…何があったんですか?(汗)」
疾走中サリー > テムズさんは「ゴキブリを叩いた」とか言ってましたけど、明らかに鍋に開いた風穴は直径20センチはあるんですよね。なに叩いたんだろう。
ウェッソン > 実は俺の頭さ…またギャンブルがばれてな(ほろり)>鍋の風穴
GM > ここで、ウェッソンはテムズがいつも(鍋を)直してもらっているお礼に食事をごちそうしたいとテムズが言っていたのを思い出す。
ウェッソン > 「そういえば、テムズがシックに『食事をご馳走したいって』言っていたっけな」
シック > (どっきーん)「…テムズさんが…僕に!? どっ………!??!(噛んだ)」
ウェッソン > 「まぁ、お前が暇な時でかまわないんだが…」
シック > そのままパニックに陥り鍋を被ったりフライパンを振り回したりします(真顔)
ウェッソン > 「………」(汗)
シック > 「暇なら暇だと暇ですともッ!? えぇえぇえぇ行きます! もちろん行かせてくださいッ!」
シック > 鍋に埋もれた工場で小躍り(笑)
疾走中サリー > PL:だんだん良いキャラに固まってきたなあ(笑)>鍋だらけの鍛冶屋
ウェッソン > 「そうか、なら後で店に来てくれ」
シック > 「はいっ! 残った鍋もしっかりちゃんと適当に仕上げて向かいますね!」(目に見えてやる気)
ウェッソン > 適当…良い意味で捉えたいものだ(笑)


GM > と、シックが来店を約束して次の場面。アリスとセリーヌ。


ジェフリー医師 > 「あ」
GM > と、手元の瓶を覗き込む医師。
セリーヌ > ……?
アリス > 「あれ? 先生、どうかしたんですか?」
ジェフリー > 「しまったな。薬が無くなった」
セリーヌ > 「何の薬ですか?」
GM > ジェフリーの手にしているのは漢方の薬で、診療所で手作りしているものだ。
ジェフリー > 「明日にも必要なんだが……。だれかに薬草を採って来てもらわないといかんな」
アリス > 薬草…ですか。
セリーヌ > 現在の時刻は?
GM > 昼前>時刻
セリーヌ > 「先生、私が行ってきましょう」
アリス > 「あ、先生、私も取ってきます」
ジェフリー > 「ん、そうか? そう、だな。頼む」
アリス > あれ? そういえば、どんな薬草でしたっけ?
セリーヌ > 何処に生えているんですか? それとも買ってくる?
GM > 近くの森に生えているよ。「かくかくしかじか」な形の草だ(笑)
シック > PL:便利だ(笑)>かくかくしかじか
セリーヌ > 「分かりました。早めに支度を済ませるのよアリス」
アリス > 「はい、さっそく準備に取り掛かります〜」
GM > で、外出の準備をするアリスは、サリーとの会話を思い出す。誘ってみたらどうだろうとかなんとか思ったりしないかい?(笑)>アリス
その頃サリー > 「らんらるんららんるら〜♪」(スキッピング)
アリス > 「あ〜、そうだ。こういう探しものならサリーちゃんも誘うといいかも。セリーヌ、誘ってもいいかなぁ?」
セリーヌ > (あの子…)
セリーヌ > 「そうね」
セリーヌ > PL:これがYesの返事です(笑)
アリス > 「うん、じゃあ、すぐにでも誘ってくるね〜」
セリーヌ > 「ええ。正午までに帰ってこなかったら置いていくから…(少し考え直して)…ダメね、やっぱり私も行くわ」


GM > 場面はフロンティアパブ。シックがちょうど来店したシーン。


シック > 「ここっ、こここんにちはー…」(おどおど)
ウェッソン > 「いらっしゃい。テムズが待ってるぞ」
ウェッソン > 「テムズ、シックが来たぞー」(呼び声)
シック > 「うわぁっ! そ、そんなわざわざ…」(汗だらだら)
GM > 店内に居たのはテムズとウェッソン。で、一通りの雑談をした後、テムズは厨房へと入っていく。
GM > 店内にて雑談をしながら待つシックとウェッソン。
シック > 「最近…最近鍋しか注文が来ないんです……ううっ…僕ってそれが限界なんですかね…」
GM > そこに、助手を求めるサリーが襲来だ!
サリー > 真実入店キック(どかーん)!
サリー > さあ行きますよウェッソン事件ですぅ今すぐ調査ですぅゴーゴーゴーゴー!(袖を掴んで引っ張りはじめる)
ウェッソン > 「サ、サリー!?」(驚)
シック > 「でもフライパンの注文もたまにあって……それが…それだけが…僕の心の傷を癒してくれるんです…(小声で)あ、テムズさんは別格ですよ?」(気づかずに話し続ける)
GM > おや、サリー。もう一人助手候補がいるぞ。
サリー > 鍛冶屋君! ばっかり作ってるからテムズさんはあんなんなんなんですぅ!(びしっ) 鍛冶屋君にはもっと、その、助手な生き方がお似合いと思いませんかぁ!?(もう片方の手でシックの袖を引っ張りはじめる)
ウェッソン > 「待て、そ、そんなに引っ張るな。今行くとまた鍋の穴が…」(ずるずる)
シック > 「ホントにあの笑顔は反則ですよね…あれを見れば僕は1週間だって飲まず食わずの徹夜だってこなせるんですよッ!」(ずるずる)
サリー > 「ウェッソンには甲斐性と、鍛冶屋君にはいっそのことテムズさんを注文する度胸をくれてやりますぅ。さぁ、『狐』狩りですよぉ!」
ウェッソン > 「狐狩り? なんでそんなこと…いやまて、それよりまずテムズに一声かけなければ鍋が…」(ずるずる)
シック > (ぴくーん)「て、テムズさんを注文!? そんないやまさかははは……いやでも…うん、いける…いけるぞ!? よし行こうサリーちゃん!! いざ度胸をこの手にッ!」(ずるずるずる)
サリー > ああ、鍛冶屋君に引っ張り返されてしまった(笑) 行ってきます、テムズさん(ずるずる)。
GM > そうしてサリーがパブから出ようとすると、ちょうど外側から扉が開かれた。
GM > 扉を開けたのは、アリスとセリーヌのコンビだ。
セリーヌ > 「ごきげんよう」
アリス > 「こんにちは〜、サリーちゃん、いますか〜? きゃっ」
シック > 「へぶっ」(出会い頭激突)
アリス > 「うう〜、いったぁい」(思わずしりもちをつく)
シック > 「す、すみません…ちょっと未来を見てたもんで…」(手を差し出す)
アリス > 「あ、ありがとうございます。シックさん」(と手を取り立ち上がる)
ウェッソン > (とりあえずサリーの手から逃れスタンダップ)
ウェッソン > 「妄想もほどほどにしておけよ、シック」
シック > 「あは、あはははは…」(汗)>妄想
サリー > ええと……、急患ですかぁ?(混乱)
セリーヌ > 「…ノンテュライトさん、お暇ですかしら?」(倒れたアリスに目もくれず)
サリー > 「ふっ、今わたしはあてどなく調査の海へこぎ出そうとしている所ですぅ」
サリー > PL:客観的に観察すると暇です(笑)
セリーヌ > (当て所はないのね…)
ウェッソン > 「二人道連れにしてな…」>調査の船出
アリス > はたはたと身だしなみを整えて
アリス > 「あ〜、ちょっとお誘いしたかったんだけど、調査ですか〜」(サリーの発言を真に受けてます)
シック > 「え? 調査? 度胸を手に入れる為に鍛冶の道を究める冒険じゃなかったんですか?」(真顔)
サリー > 「ふっふっ、聞きたいですねぇ? 我々は今きつねの尻尾を捕まえに行こうとしているのだよ、ですぅ」
セリーヌ > (……フォックステイル?)
アリス > 「きつねの尻尾? なんだか分かりませんけど、となるとどっち方向に行くの?」
サリー > 「運命こそが羅針盤、とかよく言われますぅ」
ウェッソン > 「つまり、結局のところ行き先は決まってないんだな」(溜息)
セリーヌ > (運命の使い方を知っている者は意外と少ないものね)
サリー > 「ええと、……とりあえず、歩いてりゃ『フォックステイル』がわたしの方にぶち当たってくれるんじゃないかな、と……」

セリーヌ > PL:GM、この状況でパーティを組むのは至難です(笑) 何か手がかりをください。
GM > たまにはがむしゃらに突っ走れば良いじゃないか。それが青春ってものさ!>ヒント(笑)
セリーヌ > PL:あたしにゃ無理(笑)
シック > (運命…そう、運命! 僕は運命を制してテムズさんを注文するんだ…ッ!)
セリーヌ > (明日までに帰れるかしら……)


アリス > 「ん〜、そっかぁ。 ねぇ、サリーちゃん、私たち近くの森に薬草取りに行くんだけど…」
サリー > 「……!(きゅぴーん)」
サリー > GM、まだオープニングだけど[特殊能力:迷推理]判定したいですぅ。
GM > 難易度「易:3」でどうぞ〜>迷探偵
サリー > *DICE CAST! 1D6 → 3
GM > では、サリーはきゅぴーん! と閃く。「狐なんだから森に行くのが正解! 狐は森にありですぅ!」
シック > 「森…修行…度胸…万札……いける…いけるぞ…!」(ぶつぶつ
サリー > そう、森にこそ狐は潜むものですぅ(にやり)。「我々サリー探偵団もお供しましょう、お嬢さん」
アリス > 「わぁ、やった〜。 じゃ、一緒に薬草集めしましょうね」
アリス > 「…ん? 探偵…団?」
ウェッソン > PL:いつの間にか結成されてる(笑)
サリー > そう、アリスさんも探偵団。ハンコはないけど口約束! セリーヌさんにお供しますよぉ、助手ども!
シック > 「おぉ!」(一人やる気)
ウェッソン > (テムズの料理はいいのか、シック(笑))
シック > (テムズさんを注文する気だからいいんです:真顔)
セリーヌ > 「では遅くならないうちに行きましょう」(すたすたと姿勢良く歩き出す)
アリス > 「はい。 じゃ、いきましょ」(ぱたぱたとセリーヌの後を追いかける)
ウェッソン > 「一声かけていくか…テムズ、少し出かけてくる!」
GM > いいのかな? 言ったら捕まるだろうね確実に>ウェッソンの声かけ>サリー
シック > PL:確かに(笑)>捕まる
サリー > ウェッソン、何やったんですかぁ!?(笑)>捕まる確定
ウェッソン > (この場合やったのはサリーの方だが(空笑))
サリー > なるほど、というわけで、素敵に不吉な書き置きだけを残してサリー探偵団は消えるのですぅ。


中編へつづく>