東北に位置する秋田県・本荘市……人口五万に満たないこの街で、物語は展開します。さして娯楽施設があるでもない、それでも全くの田舎という訳でもない日本中どこにでも見られる地方都市。 主人公たちの通う中学校に至れば、きょうび珍しい旧時代の木造校舎。 これには大都市近郊ばっかりが舞台になる昨今のマンガ事情に一石を投じる意図はなく……自分の地元だからなんですが(笑)。ともあれ、この自然が取り柄の小田舎で主人公達はいかなる生き様を見せるのか。事件はいかなる姿を見せるのか……その辺をいつか描ければ幸いです。 |
斉藤弥生(さいとう・やよい) 本編の主人公。市内の中学校に通う二年生。 飲んだくれの親父を抱えて、酒屋の娘という自分の境遇を嘆く毎日を送っていた。のだが……。 基本的に無部。好きな教科は国語、嫌いな教科は数学らしいが、本編においては大して関わりはない。 |
スタウト・フレーザーバラ 英国から来た謎の自称紳士。どう見ても猫である。どうやら、何者かを追ってこの街を訪れたらしいが…… 究極の戦闘形態「リカー・サクセサー」変身のキーと同時に、彼自身も強力無比な必殺技を所持している。その重厚長大な技名を最後まで聞いた者はいないとかなんとか。 |
楠玲(くすのき・れい) 弥生の友人。市内の中学校に通う二年生。 学校唯一の新聞部員兼部長で、現在陥っている廃部の危機に記事ネタを集める毎日を送っている。 どうでもいいのだが、衣装を縫ったりビデオカメラに手を出していたりはしないぞ。 |
葛西圭一(かさい・けいいち) 本荘市のもう一つの酒造元である、葛西酒店の一人息子。弥生とはその縁で幼なじみだったりする市内の中学に通う二年生。 一応は商売仇である弥生にはいまいち素直になれない、思春期なこの頃である。 主人公っぽい名前である他には、本編中さしたる役割はない……はず。 |
斉藤弥太郎(さいとう・やたろう) 弥生の父親。本荘市の数少ない酒造元である斉藤酒造店の看板を背負って立っている。 ただ現在奥さんが日本縦断温泉旅行に耽っているため、まるっきり稼業に身が入らない……どうやらこれは性分のようだ。 |
バロン飛良泉(ひらいずみ) 英国の地下組織「スピリッツ」の幹部。ワインを以て世界を征服するという組織の理念に従い、今回空席の代表者の候補を求めて本荘市にやってくる。 日系人らしいが、その辺の素性はいまいち不明。第一次世界大戦時に暗躍する姿をイギリス情報部が確認した例もあるらしい。 怪しげな外人口調を遣う。 |