主無き庭、棄てられた大地、
――神々の去った世界
人の業はもはや己の背にのみ負われる事になる
神話の終わり、そして歴史の黎明期
英雄が未だ世界の命運を負い得た時代に、この物語は始まる
リーズ・ストークオーレン
(16歳/八百屋手伝い)
本編のヒロイン。モントローズ村に起こった些細な事から一連の事件の存在を察知し、旅立つ。……と言えば聞こえはいいが、要するにヒマを持て余していたのである。 落ち込んだりもするけれど大体において活発お気楽な少女で、冒険を心底楽しんでいるらしい。 武器は剣、これは両親の気まぐれで一時期仕込まれていたため。 |
バダーズ・ストークオーレン
(21歳/八百屋経営)
リーズの兄。ほうれんそうによる被害を真っ先に受け、調査指令をリーズに与えた。 やくざな妹を抱え気苦労の毎日。そのせいかどうか、見掛けによらず紳士的な男である。 六年前の戦役で剣を握っていた時期があったらしい。 |
アリア・ストンヘーブン
(20歳/野菜行商)
モントローズにふらりと現れる野菜商。ほうれんそうを一束銅貨一枚という破格で売りさばき、八百屋ストークオーレンの兄妹に狙われる。 ことあるごとにリーズの前に立ちはだかる彼女の目的とは? この季節何故薄着なのかは聞いてはいけない。 武器は背中の大剣、因果魔術の心得もあるらしい。 |
ニーセル・ナンディヤヌス
(23歳/吟遊詩人)
旅の途中リーズが出会う寡黙な雰囲気の旅人。半島を旅するのが初めてのリーズに、しばしば助言を与えてくれる。自称吟遊詩人である彼の曲を聴いた者はいない。 どうやら誰かを捜しているらしいが…… 武器は携帯していないが、その身のこなしは素人のものではない。 |
クスター・ダンフリーズ
(31歳/捜神巡礼者)
旅の途中に、寺子屋で代打教師をしていた男。世界から去ったと言われる主神を探し求める教えに殉じており、目下修行&アルバイト中。 神官にしては取っ付きやすい人柄で、リーズの良き先輩として(無意識に)道を示してくれる。なお無精髭が似合わない童顔。 武器は長剣、説教よりよっぽど練達している。 |
メアリ・ワストン
(18歳/医師見習い)
砂漠の町コヴェントで実習・勉強中の看護婦。祖母の遺した口伝に興味を抱き、町外れの遺跡に足しげく通っている。 普段は落ち着いた物腰の少女だが一度興味を抱いたらとことん入れ込む性分で、療養所の同僚はちょっと大変な今日この頃。 武器は護身用の棍棒。あまり上手ではない。 |
エルス・カシュナート
(13歳/無職)
何者かに追われているところをリーズに助けられた(?)少年。その縁でしばらく一緒に行動することになる。 年の割には半島の情勢に通じていて、行動は冷静で俊敏。ただ臆病な面がある。 武器は短剣。加えて因果魔術の素養を持っているらしく、初歩的な術なら行使できる。 |