一瞬だけ意識に閃いた電流に、

「ぷっ」

吹き出しちゃったじゃない。

きっと、わたしも狂ったから。

肋骨を削りながら肺に突き刺さるほうれんそうの、

毛髪と頭蓋をいびつに砕いて振り抜かれる大根の、

お互いに赤く染まっていく視界は、

きっと予知夢だ。

幻想だ。



全部嘘だ。




だから、言わずにはいられない。