ENTRANCE Radio Drama


Scenario writer/ひらりまんとさん
《BACK




台本 テリーの冒険



テ:アニキ、アニキ。今回だけは、俺一人で決着を付けなきゃダメなんッス!!

「テリーの冒険」

テ:約束通りひとりできたっス! 出て来るッス!!
ア:来たか! テリィイイイイイ!!
テ:その声、アンディか!
ア:覚えていたかテリィイイイイイイ!!
テ:何故アンディが! どういうつもりッス! こんな、何もない石切場に呼び出して…
ア:は、貴様の墓石には不足しまい!!
テ:カレン姉ちゃん、いや、カレンはどこッス!!
ア:黙れ、貴様がその名前を口にするな!!
テ:アンディ…まだカレンのことを
ア:黙れ、黙れ黙れ黙れぇ!! あああああれを見ろおおおお!
テ:あれじゃわかぁああああらん!
ア:いや、ほらあそこに一本柱がちょこって立ってるだろ。
テ:あれッスか?
ア:そう、ずっと向こうの方
テ:なんで石切場に柱が立ってるんスか
ア:いや、材木屋で柱買って、昨日のうちにみんなで穴掘っていいから柱を見ろ!!
テ:見たッス!
ア:そうだ、そこに縄で縛り付けられてる
テ:カカシがどうかしたっすか?
ア:そうカレンに見せかけたカカシがってえええええええ見えるのおおおおお!?
テ:船乗りは目が資本ッス。水平線から伸びるマストを見つけるぐらいの視力は当たり前ッス。
ア:うぬぬぬ! か、カレンは別の場所で軟禁されている! 居場所を知りたいなら、俺を倒すことだな!
テ:お、おのれえ! 昔からどこまでも卑怯な奴め!! 見損なったッス。信じていたのに!
ア:どっちだよ! いや、とにかく、かかってこい!! 陸を捨て、海でタコみたいにくにゃくにゃゆらゆら暮らしてた貴様に、たっぷりと土砂利の味を味合わせてやる。
 いでよ! NACの皆さん!!
テ:な!! いきなり、どこからともなくざっと100人程度の男衆が!!
ア:ナポリアクションクラブの皆さんだ!
テ:イタリア人ッスか!?
ア:まずはこ奴らを倒して貰おうか! テリィイイイイイイ!!
テ:100人ッスか、陸戦の勘を取り戻すには丁度良いッス! 海の男テリー! いざ、参るッス!!
ア:かかれ!! フルアタック!!

怒号
戦闘のテーマ。

テ:ウオオオオオオオオ! うなれ、オイラの拳! たぎれ、血と汗、漢の海!!  
ア:なにぃ! 奴の拳に気が満ちていく! この威圧感…まるで津波が迫るかのようだ!
テ:熱き血潮が満ちるとき、オイラの拳は荒波を呼ぶッス!! 海の漢の拳、とくと味わうがいいっス!!
 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁ!!!! 
力ぁああああ・波!!

ドゴーーーン 悲鳴。

ア:馬鹿な! い、一撃で、3分の1を吹き飛ばしただとぉ!!
テ:叫べ、オイラの拳!! 宿れ、火と熱、漢の炎!! 
 火傷ぉおおお・指関節!!

チュドゴーーン 悲鳴。

テ:トドメッス!! 荒ぶれ、オイラの拳!! 噴き上がれ、熱泉、漢のマグマ!! 
 力ぁああああああああ・間・欠・泉!!

ズドドドドーン 悲鳴。

テ:これで100人! 肩慣らしにもならないッス!!
ア:お、おのれえええ。やはり貴様はこの俺が倒すしかないようだなぁあああてりぃいいいい!!
テ:きやがれッス!
ア:テリィイイイイイ!!
テ:おおおおお! 力...
ア:リッパーシャドゥブロオオオゥオオゥ!
テ:へなっぷ! 

砂を転がる音。

ア:残像を生むほどの超高速の肘鉄だ、効いたろぉ
テ:お、オイラが目で追い切れないなんて...いや、それより...その技、どこで!
ア:俺を殺せば教えてやるよぉおお!! リッパーシャドゥブロゥ!!
テ:っく、割れ目落とし!!
ア:甘ぇ! アッパードラゴンブリット!

ズゴーン

テ:ぅ〜わぅ〜わぅ〜〜わ!!

地べたに落ちる音。

テ:つ、強いッス。この力、ただの力じゃないッス。強烈で鮮烈な恨みのエナジーが、アンディの拳にオーラを纏わせてるッス。
ア:...こんなもんかよ。こんなもんかよテリィイ!!
テ:な、何故ッス。何故オイラをそこまで憎むッスか!!!
ア:まだ気づかんのか! どこまでも鈍いヤツ! 貴様が、貴様がカレンを奪ったからだろうが!!
テ:なっ...カレン姉ちゃんを
ア:そうだ!
テ:でも、アンディ先月カレン姉ちゃんにこっぴどくフられたッス
ア:それはともかぁああく!
テ:婚約指輪まで用意してたのに
ア:蒸しかえずなああ゛ああああ
テ:空回りのアンディと友人達の間ではもっぱ評判っスよ
ア:陰口は余所でいえええええ!! おお、俺はお前のそう言うところが好かんのだあ!!! お前絶対、世の中正直に言えばなんでも許されると思ってるだろ!!
テ:いやぁ
ア:褒めてねえぇええ!!
テ:カレン姉ちゃんもテリーは正直なところが好・き・よ(はぁと)って言ってくれたっスよ。あはは
ア:聞いてねえし聞いてねえよちくしょおおお
テ:そ、そうか、わかったスよ
ア:なんだよこのやろう
テ:これは試練ッス
ア:は?
テ:おいらがカレン姉ちゃん...いや、カレンにふさわしいかどうか、同じ女に恋をしたアンディが男の友情で試してくれているんッスね。感激ッス!!
ア:...あの、お前さあ。ホントに世の中いいようにいいように考えようとするよなあ。
テ:よく言われるッス
ア:だから褒めてねえよ!!
テ:そうとわかったら、おいらも遠慮しないッス。行くっすよアンディ! オイラの全力を持って、オイラがカレンを護っていくに相応しい人間かどうか、証明するッス!!
ア:いや。だからさあ。ええい、いいよもう! 当初の目的通り、お前を倒す!!
テ:臨むところッス!
ア:のぞむなよ!! いくぞっ
ア:リッパーシャドゥブロオオオゥオオゥ!
テ:力波ィいい!
ア:アッパードラゴンブリット!
テ:力籠玉入れ!
ア:スカイ・ブレイク・ブリット!
テ:力間欠泉!
ア:イリュージョン・フェニックス!!
テ:テ:力波ィいい!
ア:スカイ・ブレイク・ブリット!

ガキィイイイイン!

ア:や、やるな
テ:あ、アンディこそ
ア:え、ええい時間が惜しい! 俺の超必殺技でお前をたおおおおおおおす!!
テ:わ、わかったッス受けて立つッス!!
ア:スーパーァブレイクブリット! 貴様を倒す技の名だ!
テ:力間欠泉! 全霊を込める技の名ッス
ア:ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
テ:おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ア:喰らえりゃあああ! スーパーァブレイクブリット!
テ:力ぁあああああ、間・欠・泉!

どぎゃああああああん!!

テ:ぐふぅ!
ア:勝った! 終わりだぁ!!
テ:まだっす! まだ嵐は終わらない!!
ア:何ぃ!
テ:力・かんけつっせん!!
ア:に、二発目だとぉ! 
テ:おおおおおお!!
ア:くそっ、これぐらい耐えきってみせるっ!!
テ:だりゃあああ!!

ズガーン!

ア:く、くはああ。耐えた、これで!
テ:おおおおおあおあおあおおあおあおあおあおあおいおあおあおあおいくぉあおじゃじょあじょ!
ア:な! 三発目だとぉオオオオオオオオオオオオオオ!
テ:ちぃいいかぁあああらぁああああ! かぁああああんけぇええええつせぇえええええん!!
ア:ち、ちきしょおおおおおおおお!!



ひゅうううううう


ア:く
テ:は
ア:くくく
テ:ははは
ア:くくくくく
テ:あはははは
ア:くくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくく
テ:あはははははははははははははははははははははははは
ア:笑ってすますなあ!
テ:うわ
ア:番長か俺は!おのれは!!
テ:勝ったっすよ、アンディ
ア:ぐ。...認める。つええよお前は。
テ:あの技、どこで習ったッスか
ア:お前の想像通りだよ。オボロさんに教えて貰った
テ:そっスか
ア:昼飯一年食い放題と引き替えに
テ:そ、そッスか

起きあがる

ア:っ、まじ打ち込みやがって。
テ:アンディ、どこに
ア:けーるんだよ。お前もだ。早く帰ろうぜ。カレンが心配する。
テ:そ、そうだ。カレン姉ちゃん。
ア:久々にカレンの、スープが食いたいな。
テ:ど、どこにやったすか! カレン姉ちゃんをっ
ア:いや、だから。カレンには適当にちょっと遠出して貰ってるだけで
テ:早く解放するッス!
ア:そのな
テ:アンディ! ええい、往生際がっ
ア:やかましいわスーパーァブレイクブリットおおお!
テ:たこわさっ!

地べたを転がる音。

ア:や、やっぱりムカつくなんでコイツなんだよホント。もーあたまきたここで完膚無きまでにぶっつぶしてやる!
テ:た、謀ったスね。どこまでも卑怯な
ア:やかましい話脳みそ波浪注意報! 殺す殺す殺す! リッパーシャドゥブロオオオゥオオゥ!
テ:なんの力波!

以下適当な技名連呼でエンド





《Radio ENTRANCE menu